エンカレ卒業式

ゴミ大学生だった僕が就職支援団体エンカレッジで学んだこと

 明日はいよいよ2017卒新社会人の入社式。これからの自分と自分の友人達の未来に胸が高まりまくっている。

 そんな胸の高まりを押さえながら僕は家に引きこもり、自分が大学生活で頑張ったことを振り返っている。そんな感じのゆるーい入社前日の過ごし方である。

 さあ、頑張ったことでてこい!!!......と小一時間考えるも、僕が大学時代頑張ったことはエンカレッジ以外存在しなかった。神戸大学支部のメンターを退いた今だからこそ言えるが、典型的なゴミ大学生であった僕は、毎日バイトか飲み会、そのうえ喫煙も覚えたころからは非常に自堕落な生活を送っていた。部活にも入っていないし、サークルにも殆ど行っていなかった。

そんな僕が大学生活でギリギリ滑り込んで学びを得ることができたのは、
①自分の就活
②就活支援団体エンカレッジ(以下エンカレ)の運営
の2つに全力を捧げることができたからだ。


 今回は正式に社会人になる前に②で得た学びを書き留め、これから自分自身が更に学んでいきたいことの整理をしたいと考えている。大学四年間の学びが人よりも薄っぺらいからこそスタートダッシュを切らなければならない、そんな焦りが僕にはある。加えて、もしかつての僕のようなゴミ大学生活を送っている人にとって、学び深き大学生活に軌道修正していただけるきっかけの1つになればいいなあ、と少し思っている。


学び1
「リーダーシップの取り方は我流でいい」

1−1 結論
 人が想像する「リーダー像」なんかフワッフワした抽象的なものでしかないので、自分なりに考えて、「俺の思うリーダーとはこうだ!!」という持論をアップデートし続けられるようにPDCAを回しまくって取り組むことが最も重要だ、ということである。この「リーダーシップの持論を持つ」というのは僕のゼミの恩師である金井壽宏教授の著書『リーダーシップ入門』から多大なる影響を受けているので興味のある方はぜひ一読してみてほしい。
 

 この本の中にも出てくる(ような気がする)アクティビティだが、まずは貴方が思うリーダーの名前を想像しながら、リーダーシップにまつわるキーワードをできるだけ多く書いてみよう。そして自分が当てはまる項目や当てはまらない項目を仕分けしてみて、なぜ当てはまるといえるのか、なぜ当てはまらないのか考えてみよう。ここから自分なりのリーダーシップ模索の旅は始まると思っている。


1−2 学びまでのプロセス

 大学三年生までまともに組織を率いるという経験をしたことのなかった僕は、当初10人程度のチームを率いるのでさえ「自分にできるのだろうか」とビビっていた。そこでまず取り組んだことは①組織のリーダーと呼ばれるような人の本を読み漁る ②真似してみる みたいなことだったのだが、今振り返れば全く意味がなかったと思う。①では10冊以上インプットし、その真似事を自分なりに日々の活動で行っていた。が、うまくいくはずはなかった。その理由は単純で、(1)そもそも著者と僕は違う人間である (2)その人が率いる組織とは所属メンバーや規模、組織の目的が異なる (3)「本質は何か?」みたいな思考ができるほど自分は頭が良くない だった。
 

 だからこそ偉人の真似事はやめて、自分は「どんなリーダーだったらついていきたいと思えるか?」という単純な人の感情を出発点として、自分なりに試行錯誤しながら進めていくことにした。その後は先にも書いたとおり、日々の業務やメンバーの反応を見ながら、自分のEvernote上でアップデートし続けただけだ。
 

 結局、一年間の経験を通しての僕のリーダーとしての持論は
(1)メンバーが働きやすい環境を一番に考え続けること
(2)全員の成長をメンバーがお互いに見れる場所を作りまくること
(3)みんなが集まりたいと思えるコミュニティを率先して作ること
(4)メンバーの感情を捉え続けること
(5)絵(ビジョン)を描くこと
の5つぐらいに収斂した。しょぼい。キーワードレベルでももうちょっと書き留めよう(自戒)。

 明日からは社内の先輩、同期たちに多くのFBをいただける機会があると思うとバチバチにワクワクしやす!年次関係なく心はリーダー。



学び2
「まず相手になったつもりで考える」

2−1 結論

 人と話すとき、人に指示をだすとき、人から貰った仕事をするとき、どんなときでも何かアウトプットを出すときは、受け取り手の求めるものを最大限に想像するという事が重要。「こんなアタリマエのこと」と思われるかもしれないが、何事にも汎用性のあるこのアタリマエを徹底できるようになったのはこの一年間での最大の学びだったように思う。


2−2 学びまでのプロセス
 エンカレでの活動を通して経験することの多かった、以下3つの失敗からこれが重要だと痛感した。
(1)就活生に何も気づきを与えられない面談をしてしまったとき
(2)メンバーに業務を振っても全くやってくれなかったとき
(3)自分の仕事が相手の求める水準ではないというFBをもらったとき

 重要なのはどんな物事でもうまくいかなかった要因を、まずは①自分に帰属されるもの ②相手に帰属されるもの に分解するなどして網羅的に考えることだと気づかせてもらった。自分に失敗の原因が帰属されることはかなり多かったので、いい経験をさせてもらったと思う。



学び3
「自己認知の重要さ」

3−1 結論
 
自己認知とは自分がどういう人間かを知ることである。人間は怠け者なので、普通に生きてると自己認知なんて深くなっていかず、よく就活生にある「自分ってなにしたいんだっけ?」「やりたいことなんてないよ」みたいな状態になると思う。でもやりたいことなんてなくてもよくて、というよりむしろ働いたこともない大学生にとってやりたいことがないのは当たり前だと思うので、「なんとなくワクワクする」とか「なんとなくいいと思う」みたいな感覚を大事にしていくべきだと考えている。この感覚こそがその人自身の価値観だと思うので、それを自分で認知し、人生のアンカーにしていくべきだ。この自己認知こそが、その人自身の人生の拠り所になるということを200件以上の就活生との面談から僕自身が強く学ばせてもらった。

(キャリア論研究においては、僕の大好きなキャリア・アンカーという概念があり、自己認知が深まる材料になります。これに関して有名な本は、エドガー・H.シャインの著書『キャリア・アンカー ー自分のほんとうの価値を発見しよう』や金井壽宏教授の『働くひとのためのキャリア・デザイン』です。)


3−2 学びまでのプロセス 
 自分がどういうことを大切にしていて、どういう価値観を持っているのか。何がしたくて何が嫌なのか、これからどうしていきたいのかなどなど。これを毎回の面談で深く考えまくったことは本当にいい経験だったと思う。エンカレの面談は主にこれを深ぼっていくものだが、就活生に「なんでそれがしたいの?」と聞くことがメンターにとってもブーメランで帰ってくる思考の機会である。僕と面談してくれた就活生の方々、本当にありがとう。皆さんのおかげで毎日、「僕はなんで生きてるんだろう」的な質問を自分にすることになり、人生について考えすぎて、少し生きづらくなりました。笑
挙げ句の果てには「目のギラギラがなくなった」「老けた」と言われることが、この一年でかなり増えました。それも含めて最高の経験でした。(笑)


ざっとこんなもんです。多分もっとあるけど書くのってしんどいですね。また1つ勉強になりました。

最後に、エンカレマジで楽しかったです。神大支部をはじめとして、地方立ち上げプロジェクトとか本部とか色々関わらせてもらって本当に感謝しています。en-courage愛しています。

あ、最後にもう一個学びありました。


「全力で愛せ。さらば愛されん。」

以上です。社会人でも全力尽くしてきます!!



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