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【本紹介】社会人9年目にして「チーズはどこへ消えた?」を読んでみた

一度は見たことのある表紙、聞いたことのあるタイトル。だけど内容はよく知らないって人は多いはず。

私も昔嫌いな上司がバイブルだと言ってたので毛嫌いしてましたが笑、せっかくのベストセラーだから読んでみることにしました。


▼ざっくりこんな話

物語「チーズはどこへ消えた」の紹介と、この物語をディスカッションする話を1冊にまとめたもの。100ページもないので1時間しないで読みきれるボリュームです。

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▼2人の小人と2匹のねずみ

とにかくやってみる派のチームねずみと、経験と思考を元に判断するチーム小人が、大量のチーズが集まる「チーズ・ステーション」を追い求める話。

それぞれの方法で迷路をくぐり抜け、一度はチーズを見つけて毎日食べ続ける幸せな日々を過ごしていた2人と2匹。

しかし、やがてチーズが尽きた時、すぐに次のチーズを追い求めて迷路に飛び込むねずみと、チーズがないことを嘆いて立ち尽くす小人の思考・行動の差がその後を大きく左右していきます。


▼自分のチーズが大事であるほどしがみつきたくなる

いち早くチャンスをつかむスニッフとすぐに行動を起こすスカリーのねずみ2匹は、迷路をがむしゃらに進みながらもやがて新たなチーズに出会います。

その頃小人の2人は、チーズが無くなったことに絶望し、立ち尽くし、待っていれば何か好転するのではと一度定住した世界から外(迷路)に飛び込もうとしません。

▼もし恐怖がなかったら何をするだろう?

迷路に飛び込むことで更に恐ろしいことにならないかと怯え変化しないヘムを置いて、もっといいことがあるに違いないとホ―は迷路に向かいます。

「チーズがないままでいるより迷路に出て探した方が安全だ」
ホーは迷路を進む中で、変化することの大切さを悟り、もっと早く変化すべきだったと後悔し、そしてやがてねずみ2匹と大量のチーズに出会います。「小さな変化」を見逃すとやがて来る「大きな変化」に適応できないことをホーは身をもって知りチーズの話は終わります。

▼結局「チーズ」とは何なのか

ここに出てくるチーズは、仕事であり、財産であり、安定であり、私たちが人生に求めているものの象徴。
一方の迷路は会社であり、地域社会であり、チーズを手に入れるための環境の象徴です。

この話、企業に例えるなら
ビジネスが軌道に乗り売上好調(チーズステーションC到着)
→ライバル企業の台頭・市場変化で売上減(チーズが減る=小さな変化)
→自分たちにはチーズがあると安心しきる(現状維持)
→ライバルに負け事業をたたむ(チーズがなくなる=大きな変化)

って思うと、小人2人は典型的な日本人の象徴って感じ。。
だから日本人にこの本受けてるんだろうなーと悲しくなりました。。


自分に置き換えてみたとき。
入社してからずっと同じ会社、同じ事業部にいる私はヘムなんだろうか?

私がチーズを探すとき、やりがいや名声、人からの評価とか考えて悩んで悩んでやっと迷路に片足つっこむくらいヘム寄りな気質だけど、たとえ小さくともチーズを模索し続ける大人でありたいな。

性格的にねずみたちの瞬発力はまるで無いけれど、いざという時に行動できるホ―では在り続けたいな。なんてことを思った一冊です。

頭でっかちにならずにまずはやってみよう!の意味が分かるので新社会人の頃に出会うのがベストかなと思いました。

続編もあるみたいなので読んでみよっかなと思います。チーズ無き街に残り続けるヘムのその後が描かれてるらしいです。


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