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【本紹介】ガサツな典型的O型な私も"繊細さん"

ちょっと前に話題になった「繊細さん」の本。

天邪鬼な性格なので「自分で自分のこと"繊細"っていうやつ何なん?」と思って今まで手に取ってこなかったけど笑、
中古で安く売ってたので読んでみました!

▼読書メモ

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▼本の構成

目次
第1章 繊細さんがラクになれる基本
第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ
第3章 人間関係をラクにする技術
第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術
第5章 繊細さんが自分を活かす技術

繊細さんの定義を解説→繊細さんが生きやすくするためのヒントを[日常][人間関係][仕事]に分けて解説してます。


▼繊細さん=気が付きすぎて疲れる人

ガサツで大雑把な典型的O型の私が"繊細"なんて…
そう思って手にしづらかったのですが、この本のサブタイトル「「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる」というところには共感でした。

私は後輩に指導したり、仕事を断った帰り道はあれで良かったのかとうだうだ後悔します。
機嫌悪い人と話した後は「私のせいかな」とかもやもやして、
貧乏ゆすりが激しい人が近くにいてももやもやしちゃう。
鈍感力があれば何でもなかったであろう日々の些細な「気付き」によって苦しむことって意外と普通にありますよね。

他にも、人混みが苦手だったり、周りがうるさくて集中できなかったり、色々なことをアンテナが勝手にキャッチしてしまう人、それこそが繊細さんの正体。

そんな繊細ゆえの生きづらさにフォーカスを当てた斬新さが25万部売れた理由なんだなとわかりました。


▼消耗してるとき、心を閉ざしていないか?

あらゆる刺激をキャッチしすぎて疲れる繊細さん。
特に対人関連でしんどさが募ったときに、つい心を閉ざしたり、自分の中のシャッターを降ろしていませんか?と問いかけられてどきっとしました。笑

この本での主張は、心のシャッターを降ろすのではなく物理的な距離・壁を作ること
例えば周囲がうるさく感じてしんどい時、心を閉ざして距離をとろうとするのではなくノイズキャンセリングのイヤホンをして壁を作る。

コンタクトを外す、耳栓する、好きな素材のタオルケットをかぶる、好きな香りに包まれてみる……
五感に訴えかける壁を作ることで、心や脳を消耗せずに雑多な環境から自分を守ろうという考え方には納得です。


▼共感①人に頼るのが苦手

内容は結構普通なことも沢山書いてあるけど笑
読んでいて共感できた悩みの1つが「人に頼れない」こと。

人に頼んだ時のリアクションとか相手の負担を慮った結果、勝手に頼みづらいと感じるのが繊細さんあるある。

頼むときの考え方として洗濯機の例えがわかりやすかった!
洋服の手洗いの仕方を知っていたとしても洗濯機を使うのは「自分ができる≠自分がやったほうが良い」から。
それと同じように、できる=自分がやった方が良いと思いこまないことが頼るための第一歩。
「人に任せよう!仕事を振ろう!」だけ言われてたら響かないけど、洗濯機に頼るんだからもう少し周りの人間をを頼りにしないとね。


▼共感②脳の消耗が激しい

繊細さんは身体ではなく脳が消耗していく感じ、という例えは大共感!
マルチタスクで頭が蒸発しそうになったり、無限に仕事が増え続ける不思議にも悩まされてました。

仕事に関する4章は当たり前な指摘も多いけど、「気付く」「対応する」を切り分けて考えるのはなるほどーと思いました。

困ってる後輩、仕事抱えてる同僚、隣の作業ミス、何でも気付いちゃうから仕事が減らない。
そんな時、気付くのは仕方ないから「気付く」と「対応する」を切り分けて、Step1(気付く)→Step2(対応するか検討する)のイメージで捉えると自分の仕事ももう少し最適化できそう。


▼解決よりも共感の一冊

繊細って言葉こそ最初は違和感があったけど、日々感じるもやもやは私だけじゃないんだと思わせてくれる共感エピソードが山ほど出てくるのが救いになってる感じはします。

具体的な解決策というよりは、繊細さんが自己肯定感を維持するための考え方とか気の持ちようを言語化してる感じの一冊です。

即効性を求めて読むと満足度低そうですが、対人関係で漠然ともやもやしてる日、身体よりも脳が疲れたと感じた日に読むと心が和らぐかも。


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