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【本紹介】自己啓発本が苦手な人へのリーダー論

自己啓発本読んでる暇あったら仕事するわー派なので、分かりやすい●●論は読まずに来てましたが、仕事に行き詰ってたこともあり買ってみました。

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▼この本がおすすめの人

・初めてリーダーを任されたけど手応えが薄い
・リーダー感を出そうとして浮かないか不安で前に出きれない
・後輩や新入社員と噛み合ってない気がして心配
・プレーヤーとリーダーのバランスに悩んでいる

管理職というよりは、リーダーになりたての方、スランプを感じる方などリーダー模索中な方におすすめです。

本の構成
第1章 リーダーの悩みは、「頑張るポイント」を変えるだけで解決する
第2章 できるリーダーの「部下を覚醒させる任せ方」
第3章 「この人と頑張りたい」と思われるリーダーになる
第4章 部下が「自分からやりたくなる」ように導く
第5章 一丸となって「戦えるチーム」の作り方
第6章 スパっ!と「決められる」リーダーになる
第7章 「リーダーの孤独」を感じた時こそ、勝負どころ

▼任せることの大切さ

サブタイトルが”メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ”とあるように、この本では「任せる」ということがどういうことなのか?をしっかり説明してくれています。

任せると放任の違いも紹介していて、
・今部下がやっている作業を【具体的に】言えるか?
・今部下が抱えている【負の感情(不安・不満・不便)を把握】しているか?
・屋たことに対して【フィードバックや感謝】を伝えているか?

この3点によって任せているのか放任なのかの違いが分かれているそうです。

同時に任せるということは相手を信頼していること。
部下にとっての味方だと思われているか、認めてくれて大事にしてくれる存在だと認識されていれば、それは信頼関係が成り立っているし、任せる関係性ができていると書かれています。

この本の対象はプレーヤーも兼務している方を想定しているので、マネジメント論だけを並べるのではなく、プレーヤー+リーダーのバランスをとるために自分で抱え込まず上手く任せていくことが大事だという考えが一貫して続いています。

ただし、何かを依頼してそのままだとそれは放任なので、依頼するときの伝え方や後フォローにも気を配り、いつでも「一緒に、丁寧に」のスタンスを見せていくことが大切です。

▼チームの設計図”BSC”とは

後半では、強いチームづくりのための設計図として”BSC(バランススコアカード)”が紹介されています。

BSC(バランスト・スコアカード)
①ビジョン:チームで目指す世界
②財務の視点:営業なら収益目標、事務部門なら生産性
③顧客視点:どんな価値を提供しているのか?→提案数、単価、リピート率
④業務プロセス視点:1人あたりの業務量、評価
➄学習と成長視点:スキル、情報共有、モチベーション

5つの要素の関係性として、
①ビジョンを実現するために②財務視点が必要で、②の実現には③顧客視点が必要。③の実現には④業務プロセス視点が必要で、④の実現には➄学習と成長視点が必要という考え方です。

①ビジョンへの思いは持ってるのに②売上が上がらない
→③新規契約は伸びてるけどリピート率下がっている?
→④業務負荷が大きいから③商談数を確保できていない?

といった形で、①←②←③←④←➄の順番で紐解くことで、チームの本当の課題に迫ることができます。


▼読書メモ

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▼THE・自己啓発本が嫌いな人に

この本はタイトルが強めなので。笑
正直、表紙からゴリゴリの自己啓発本が苦手で書店で見かけた時は何度かスルーして買うか随分迷いました。
買ってるところ誰かに見られたら恥ずかしいなーとか考えちゃいましたが、中身は精神論的なところもなく具体的なアドバイスが詰まっていて結構よかったです。


本論とは少しそれますが、後半で触れている「理不尽と不条理」の違いにも触れていたのが印象的でした。
不条理は貧乏くじ。乗り越えることで強くなるという言葉が少し救われた気がします。

すぐ実践できるアドバイスも多いので、敷居の低いものから焦らず試していこうと思いました◎


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