最強の本
昨日は23:30まで夜ふかししてしまい、起きたら6:40である。最悪なことに、家族も同時に目覚めた。毎朝の神聖な時間なくなって悲しい。しかし娘と息子はまだぼーっとYouTubeを見ており、妻は雨の中コンビニに出かけた。全員が活動を始める前に、そそくさとnoteの更新を済ませる。これはもう、自慰そのものである。夜ふかししたのは、本が面白すぎたからである。紹介させてください。「人口島戦記 あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科」by橋本治という本です。第いち部が無料で読めるから、最後にリンクも貼ります。下手なこといいたくないですが、37年の人生で、最強の本とおもう。2段組で1370ページ。別冊付録付。辞書みたいだ。豪華なハコに入ってて、物理的な武器としても最強である。10,780円(税込)もした。神奈川近代文学館に行ったときにですね、僕は夏目漱石目当てで行ったんだけど、併設の特別展が橋本治でした。そんな人、知らなかったんだけど、チケット代払ったし。気味の悪いオッサンやなあ。真面目なボクには縁が無いなあ、くらいで見ていた。んで、最後の物販にあったのが、この「人口島戦記」である。コメントを寄せていたのが糸井重里、内田樹、中野翠、町田康であった。僕が長年好きな人たちで、特に町田康は「読みはじめるとやめられません、人生が終わりました」など書いていた。ふーん、と1ページ立ち読みしたら、本当に止まらなくなってしまい、気づけば僕は、初見の作家に10,780円を払っていたのである(分割2回払)。こんな文学館の物販でも、日々の売上目標とかあるのかな。レジのオバサンは、僕の「コレください」を受けて、たいそう嬉しそうだった。在庫管理のアナザーオバサンに「じんこうとう、じんこうとう」と囁いて取りに行かせていた。あとから気づいたが、読み方は「じんこうじま」である。物販の人が「じんこうとう」って言ったらオフィシャルになっちゃうじゃんと思ったが、期間展示だし仕方ない。いま半分くらいまで読んだところである。1ページ目からずーっと面白い。長いくせに、1行1行の密度が濃く、名言に溢れてるから、1ページ読むのにもやたら時間がかかる。1日15〜30ページくらいでお腹いっぱいになる。付箋を貼りすぎてハコに入りづらくなってきた。読み終わった場所を、読み返しても、またそこから止まらなくなる。それが1300ページある。1万円だろうが、こんなにコスパの良い娯楽はない。なんだこの人は。この世に、こんな化け物が存在したのか。僕は大急ぎでメルカリを駆使し橋本治の著作を買い集め、3週間後、神奈川近代文学館を再訪。前回流し見だった橋本治展を、じっくりみることになるのだった。偶然の出会いに感謝しかない。こうゆー面白すぎるの読んでると、ほんと、こっちを現実にしたくなっちゃうんだよなあ。夢と現実が逆転してくる。のび太の夢幻三剣士みたいに。町田康のコメント「人生が終わりました」が結構、真実味を帯びてくるのである。1319文字
以下、自分のためも兼ねて、関連リンク。
僕が読み始めて、止まらなくなった部分が全部読める。
他の人が読んでどうなるかはわからないですけど。
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