じゃがポックルに憑りつかれた女
どうも、私です。
今日は「じゃがポックルに憑りつかれた話」をします。
お付き合い下さい。
◆
百貨店で開催されているのを見かけると、必ず立ち寄る場所がある。
北海道物産展だ。
いつも大盛況で、売る側も買う側もみんな笑顔の平和しかないイベント。
我が家もお弁当やお菓子を買うが、中でも六花亭の『マルセイバターサンド』だけは必ず購入している。
私「レーズンが苦手な私が唯一食べられるレーズン」
姉「他のお菓子に入ってるレーズンも食べてみなよ」
私「それは無理」
姉「何やこいつ。笑」
という恒例と化したやり取りをしながら、物産展を徘徊していたときのこと。
私は、あるお菓子を見つけた。
私「じゃがポックルだ!」
見つけたのは、前から気になっていたお菓子『じゃがポックル』
人気なのか、一段と目立つ位置に配置されていて、ポテトチップス大好き魔人の私は、すかさず購入を決めた。
姉「本当に、お芋が好きだね」
私「お芋好き子」
姉、私「wwwwwwwwww」
普段、ポテトスティック系のお菓子で食べるのは『じゃがりこ』な私は、帰宅して早々に開封し、食べた。
私「何これ……」
姉「どした?」
私「美味しい……」
姉「よかったねwwwww」
その日から、私は北海道物産展が開催されると知るや、すぐに『じゃがポックル』を求めるようになった。
母「今日は、空いているね」
姉「日程が最終日に近づいてるからじゃないかな」
私「そうなのかも」
ある日。
私は、母、姉と何度目かの北海道物産展にやって来た。
姉「これ、欲しかったやつだ!」
と、姉は野菜フレークを売るお店、『大望』に立ち寄った。すると、そこのおじさんとおばさんが、
おじさん「いらっしゃいませ!これ、どうぞ!」
おばさん「これもどうぞ!」
と、野菜フレークを使ったスープやポテトサラダ、ジュースの試食と試飲を用意してくれた。
どれもこれも、めちゃくちゃ美味しかった。
ただ、あまりにも大サービスだったので、母はおばさんを見た。
母「大サービスですね。笑」
おばさん「いいの、いいの」
私「いいんだ。笑」
と3人で笑っているうちに、姉とおじさんは、
姉「買います!」
おじさん「ありがとうございます!よかったら、3袋買っていかない?」
姉「3袋?」
おじさん「3袋買ってくれたら、+1袋をサービスするんだけどなぁ…?」
姉「やったー!買います!」
おじさん「やったー!ありがとうございます!」
とやり取りしていて、姉は、野菜フレーク(インカのめざめ×2、とうもろこし、かぼちゃ)を買ってホクホクしていた。
私「楽しみだね、食べるの」
姉「うん♡」
と笑っている間も、私は探していた。
『じゃがポックル』を。
でも、なかなか見つからない。
え、ない?
んなわけ、ないよね。
と思いつつウロウロしていると、六花亭の『マルセイバターサンド』が目に入った。
もちろん、買った←
でも、『マルセイバターサンド』を扱っているコーナーにも、『じゃがポックル』はなかった。
その瞬間、私は限界を迎えた。
私「じゃがポックル、どこぉぉぉぉぉ!!!!?」
姉「むぎが、狂った。笑」
私「私のじゃがポックルぅぅぅぅぅ!!!!?」
姉「私の、じゃねえよ!笑」
私「私のじゃがポックル……」
姉「完全に憑りつかれてるやん。笑」
私「じゃがポックル、おくれよ。あのヤバいやつ、おくれよぉぉぉぉぉ」
姉「もうそれは、禁断症状なんよwwwww」
私「wwwwwwwwww」
と不安な気持ちで彷徨うこと数分。
ついに見つけた。
おばさん「いらっしゃいませ」
私「じゃがポックルぅぅぅぅぅ!!!!!」
姉、母「うるせぇ!!!!!笑」
私は、このときを、ずっと待っていた。
私「私のじゃがポックルぅぅぅぅぅ!!!!!」
姉「私の、やめれwwwww」
私「じゃがポックルしか、勝たん……。私のじゃがポックル……」
姉「だから、やめれwwwww」
私「wwwwwwwwww」
『じゃがポックル』を無事に手に入れ、もうやり残したことはないと思っていたら、姉が隣で、
姉「私のアスパラガスぅぅぅぅぅ!!!!!」
と売り切れたアスパラガスの棚を見て、泣いていた。
私、母「ドンマイやで」
姉「私のアスパラガス……」
と肩を落とす姉を励ましていると、おばさんと目が合った。
おばさん「お姉さん達のこと、待ってたの!」
おばさんが店頭に立っていたお店は、『海藻のシーウィーダ』といって、姉が気になっていた海藻サラダや海藻ミックスを扱うお店だった。
母「待ってたんですか?」
おばさん「待ってたの」
姉「待ってたんだ。笑」
おばさん「待ってたの」
私「凄く待ってた。笑」
とやり取りしている間にも、おばさんは海藻サラダや海藻ミックス、出汁を勧めてきた。
どれも美味しい。
どれも美味しいんだけど。
母、姉、私「もう、お腹いっぱいなんだよな……笑」
そう、1件目の『大望』からスタートした物産展巡りの間に、私達はまんまと罠に嵌ってしまって、お腹がいっぱいになっていたのだ。
しかも、昼食を済ませてからの物産展巡りだったので、この頃には腹パンパンだった。
おばさん「じゃあ、加減するから」
という言葉に安心したのも束の間。
試食用の小皿は、ワカメでこんもり。
母「加減の意味wwwww」
おばさん「加減したい気持ちと食べてほしい気持ちがねwwwww」
姉「にしても、ワカメこんもりwwwww」
私「一生分のワカメwwwww」
4人で爆笑した後、姉は吟味してから、海藻ミックスを購入。
おばさんと笑顔で別れた。
母「今回の北海道物産展は、以上とする」
姉「ありがとうございました」
私「お疲れ様でした」
母「人は比較的少なかったけど、まんまとやられました」
姉「でも、欲しいものは買えたのでいいでしょう」
私「私のじゃがポックル……♡」
それぞれにお土産を持って、ホクホクとしながら歩きつつ、誰からともなく言った。
北海道物産展、おそろしい子…(白目)
また行きます。
よろしければ、お願いします。 お願いします!!(圧