じゃがポックルに憑りつかれた女

どうも、私です。

今日は「じゃがポックルに憑りつかれた話」をします。

お付き合い下さい。

百貨店で開催されているのを見かけると、必ず立ち寄る場所がある。


北海道物産展だ。


いつも大盛況で、売る側も買う側もみんな笑顔の平和しかないイベント。
我が家もお弁当やお菓子を買うが、中でも六花亭の『マルセイバターサンド』だけは必ず購入している。

私「レーズンが苦手な私が唯一食べられるレーズン」

姉「他のお菓子に入ってるレーズンも食べてみなよ」

私「それは無理」

姉「何やこいつ。笑」

という恒例と化したやり取りをしながら、物産展を徘徊していたときのこと。
私は、あるお菓子を見つけた。

私「じゃがポックルだ!」

見つけたのは、前から気になっていたお菓子『じゃがポックル』
人気なのか、一段と目立つ位置に配置されていて、ポテトチップス大好き魔人の私は、すかさず購入を決めた。

姉「本当に、お芋が好きだね」

私「お芋好き子」

姉、私「wwwwwwwwww」

普段、ポテトスティック系のお菓子で食べるのは『じゃがりこ』な私は、帰宅して早々に開封し、食べた。

私「何これ……」

姉「どした?」

私「美味しい……」

姉「よかったねwwwww」

その日から、私は北海道物産展が開催されると知るや、すぐに『じゃがポックル』を求めるようになった。

母「今日は、空いているね」

姉「日程が最終日に近づいてるからじゃないかな」

私「そうなのかも」

ある日。
私は、母、姉と何度目かの北海道物産展にやって来た。

姉「これ、欲しかったやつだ!」

と、姉は野菜フレークを売るお店、『大望』に立ち寄った。すると、そこのおじさんとおばさんが、

おじさん「いらっしゃいませ!これ、どうぞ!」

おばさん「これもどうぞ!」

と、野菜フレークを使ったスープやポテトサラダ、ジュースの試食と試飲を用意してくれた。

どれもこれも、めちゃくちゃ美味しかった。

ただ、あまりにも大サービスだったので、母はおばさんを見た。

母「大サービスですね。笑」

おばさん「いいの、いいの」

私「いいんだ。笑」

と3人で笑っているうちに、姉とおじさんは、

姉「買います!」

おじさん「ありがとうございます!よかったら、3袋買っていかない?」

姉「3袋?」

おじさん「3袋買ってくれたら、+1袋をサービスするんだけどなぁ…?」

姉「やったー!買います!」

おじさん「やったー!ありがとうございます!」

とやり取りしていて、姉は、野菜フレーク(インカのめざめ×2、とうもろこし、かぼちゃ)を買ってホクホクしていた。

私「楽しみだね、食べるの」

姉「うん♡」

と笑っている間も、私は探していた。


『じゃがポックル』を。


でも、なかなか見つからない。


え、ない?
んなわけ、ないよね。


と思いつつウロウロしていると、六花亭の『マルセイバターサンド』が目に入った。


もちろん、買った←


でも、『マルセイバターサンド』を扱っているコーナーにも、『じゃがポックル』はなかった。


その瞬間、私は限界を迎えた。


私「じゃがポックル、どこぉぉぉぉぉ!!!!?」

姉「むぎが、狂った。笑」

私「私のじゃがポックルぅぅぅぅぅ!!!!?」

姉「私の、じゃねえよ!笑」

私「私のじゃがポックル……」

姉「完全に憑りつかれてるやん。笑」

私「じゃがポックル、おくれよ。あのヤバいやつ、おくれよぉぉぉぉぉ」

姉「もうそれは、禁断症状なんよwwwww」

私「wwwwwwwwww」

と不安な気持ちで彷徨うこと数分。
ついに見つけた。

おばさん「いらっしゃいませ」

私「じゃがポックルぅぅぅぅぅ!!!!!」

姉、母「うるせぇ!!!!!笑」

私は、このときを、ずっと待っていた。

私「私のじゃがポックルぅぅぅぅぅ!!!!!」

姉「私の、やめれwwwww」

私「じゃがポックルしか、勝たん……。私のじゃがポックル……」

姉「だから、やめれwwwww」

私「wwwwwwwwww」

『じゃがポックル』を無事に手に入れ、もうやり残したことはないと思っていたら、姉が隣で、

姉「私のアスパラガスぅぅぅぅぅ!!!!!」

と売り切れたアスパラガスの棚を見て、泣いていた。

私、母「ドンマイやで」

姉「私のアスパラガス……」

と肩を落とす姉を励ましていると、おばさんと目が合った。

おばさん「お姉さん達のこと、待ってたの!」

おばさんが店頭に立っていたお店は、『海藻のシーウィーダ』といって、姉が気になっていた海藻サラダや海藻ミックスを扱うお店だった。

母「待ってたんですか?」

おばさん「待ってたの」

姉「待ってたんだ。笑」

おばさん「待ってたの」

私「凄く待ってた。笑」

とやり取りしている間にも、おばさんは海藻サラダや海藻ミックス、出汁を勧めてきた。

どれも美味しい。

どれも美味しいんだけど。

母、姉、私「もう、お腹いっぱいなんだよな……笑」

そう、1件目の『大望』からスタートした物産展巡りの間に、私達はまんまと罠に嵌ってしまって、お腹がいっぱいになっていたのだ。

しかも、昼食を済ませてからの物産展巡りだったので、この頃には腹パンパンだった。

おばさん「じゃあ、加減するから」

という言葉に安心したのも束の間。
試食用の小皿は、ワカメでこんもり。

母「加減の意味wwwww」

おばさん「加減したい気持ちと食べてほしい気持ちがねwwwww」

姉「にしても、ワカメこんもりwwwww」

私「一生分のワカメwwwww」

4人で爆笑した後、姉は吟味してから、海藻ミックスを購入。
おばさんと笑顔で別れた。

母「今回の北海道物産展は、以上とする」

姉「ありがとうございました」

私「お疲れ様でした」

母「人は比較的少なかったけど、まんまとやられました」

姉「でも、欲しいものは買えたのでいいでしょう」

私「私のじゃがポックル……♡」

それぞれにお土産を持って、ホクホクとしながら歩きつつ、誰からともなく言った。


北海道物産展、おそろしい子…(白目)

また行きます。



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