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夫の取説を作ろうと思いついたけど、併せて自分のも必要だわと思った話

この三連休は我々家族は体調不良モード全開であった。なんなら、私と夫はまだ引きずっている。だるい。

三連休の前々日に私が嘔吐下痢発熱を発症し、そこから家の中は地獄絵図だった。
もっと遡ると、先々週から夫は眼精疲労を訴えていた。

「夫婦であっても気遣いは必要だよね」
これは私と夫の数少ない?共通認識の一つ。
しかし、互いに体調不良だと、その気遣いをする余裕が互いにない。
自分のことで精一杯なんだからしょうがない、片方が元気ならそう思えるのだが、受け取る方も体調不良だと鷹揚に構えられない。家の空気はどんどん悪くなっていったように、私は感じた(私だけかもしれないが)。

昨晩、娘が寝た後、やっと携帯をみる体力と時間をゲットした私は、私が体調を崩してから連休中までのことを振り返っていた。

最初は夫への不満がスタートであった。
「もうなんだか、夫と一緒にいる時間が気を使うし疲れるな…昔は一緒にいるだけで楽しかったのに、何が変わっちゃったのかな」
(※そもそも、体調不良のときにこんなこと考えても良い答えが浮かぶはずがない。やるべきことは寝ることだ!!!)

「…(私が嘔吐開始してからの、夫の俊敏な対応を思い出す)」

「夫は、言葉にするのは得意じゃないけど、自分の頭で考えて、行動で表現するタイプなんだろうな。」
付き合ってから6年経つのに今更感満載の結論がでた。

…そういえば、私は夫のそういうところが好きになったんだった。

夫と出会う前まで、私は良くない恋愛をしていた。最初は楽しかったが、実態を伴わない甘い言葉に傷ついて、相手にも自分にも失望していった。

それも手伝ってか、夫と出会って甚く感動したのを覚えている。
ある日、夕食を差し入れしたら、ものすごく、ものすごく喜んでくれた。嬉しかった。それのお返しかは分からないけれど、その頃からグッと距離が縮まって、色々なところへサプライズで連れて行ってくれた。
夫とのデートは、本人からの甘い言葉や雰囲気こそないけれど、あなたを喜ばせたいんだ!!という全力な気持ちが、伝わってきた。すごく誠実なアプローチだった。

夫は昔も今も変わってなかった。
変わったのは、すこし歳をとって、疲れやすくなってきたこと、管理職になって仕事内容の変化と重責でストレスが増えたことだろうか。
あと、ふたりで一緒にいる時間も、付き合っているときより長くなった。健やかなるときも病めるときも、一緒にいるようになった。

私が自分に余裕がなくなっているうちに、夫がどういう人かを忘れて、自分の理想を押し付けていたことに気がついた。
夫がどういう人なのか、改めてきちんと理解しよう。
自分に余裕がないときに、夫の言葉尻を捉えて敵にしてしまわないように。「そうだ、夫はこういう人だった」と少し冷静な自分に戻れるように。
自分の体調が万全じゃない中でも、この連休前からの夫の行動には愛が詰まっていたのだから。今度は私が信じる番だ。

お笑い芸人のバービーの旦那さんが“バービーの教科書”を作っている、というネット記事を読んだ。
いい案じゃないか!忘れっぽくて、すぐに感情に流されてしまう私には、明文化しておくのはとても良い、と思った。

ここまで書いて、「一緒にいて疲れるな」の原因は、夫の問題だけではなくて、私の問題でもある、ということが浮き彫りになった。
私は夫の沈黙を、自分の勝手な妄想で埋めて、勝手に疲れている。この勝手な妄想を自動思考って言うらしい。このあたりと私は向き合って、夫のせいではなくて、自分の癖としてハンドリングしていかないといけないのだろう。

でもやっぱり、疲れていたり感情的になっていると冷静になりづらいから、私の特徴もやはり明文化しておいたほうが良いのだろうなと思った。

夫の取説だけじゃなく、自分の取説も、それぞれ更新していこう。
健やかなるときだけじゃなく、病めるときも、愛せるように。
やはり、人間関係はお互いの特性が作用して(また、それを取り巻く環境に影響を受けて)生じるものだなと、実感した連休であった。








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