見出し画像

居場所は自分で探せるのかも

大学になってバイト始めた

俺は世界で1番とんかつが好きだから

とんかつ屋で働くことにした

キッチンではなく接客を選んだ

周りには主婦のおばさんばっかり

誰も俺のプライベートのことなんか

気にしちゃいない

俺も彼女達に興味は無い

インスタもTwitterも交換しない

俺が誰であろうと誰も気にしない

それは客も同じ

常連さんだ!と接した相手に

「新人さん?」と聞かれた

その日はまかないでエビフライを食べた

とても美味しかった


バイト先では

愛想振りまいて

笑顔振りまいて

明るい店員として

優しい同僚として振舞っている


そうやって人によって態度変えるところが嫌

と中学生の時に友達に言われた

でも今ではそれがバイトでお金になってる

大人にへらへら媚び売ってる

そんな自分が嫌だったけど

今ではそれがお金になって

誰にでもぺこぺこ

エビみたいに腰曲げて

店の中駆け巡っている俺は

とてもかっこいいんじゃないか



バイト先にいると

自分は何者でもないけど

確かに必要とされて

確かにそれに応えてる

誰も俺という人間を評価せず

俺がする仕事を評価してくれる



疲れるけど、美味しいとんかつを食べられる

そっか
俺ここにいれば疲れないんだ
それでいてお金も貰えるんだ

最低賃金、ワンオペ、髪染め禁止、ピアス禁止

全然いい職場じゃない

でも、それでいい

そこにいたい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?