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祖父の紫蘇パセリおにぎり



私の過去のとある1日。




祖父が目新しいおにぎりを作っていた。

緑に包まれたものだ。
見たこともなものに、少し驚きを隠せない私。

だが祖父がたまに作ってくれるご飯は美味しい。

祖父は、私が幼い頃からよく仕事で海外へ行っていた。
家事などは自分でしてきていた人間だ。

だからなのか料理も上手だ。

今まで 作ってくれて食べた料理を信じて、、
「おんなじの作って」

私がそういうと庭に大量にある紫蘇とパセリを採ってきて、
さっそく作ってくれた。

祖父は私に、ご飯を作ってくれる時、毎回すごく嬉しそうだ。
中にはさっき採ってきた紫蘇、パセリ、それから祖父がよく食べている鰹節。

「いただきます」

見た目はこんなで、口に入れるまで不安だったが、味はとても美味しい。

紫蘇の香りもパセリの食感も良くて鰹節の甘みと胡麻の風味もとても合っている。

組み合わせたことがないものを、こんなに美味しくできちゃうんだなぁ。

やってみないとわからないもんだ。

食べたこともないご飯の美味しさに出会えたことや
まだまだ、祖父の料理のうまさに勝てそうもないと思いながら、
やはり誰かに作ってもらうご飯が最高に美味しい、と感じた日だった。

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