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ONODA 一万夜を超えて

ONODA 一万夜を超えて
監督/アルチュール・アラリ
脚本・演出/アルチュール・アラリ バンサン・ポアミロ
174分

感想
映画の内容を知るまでは、同じく30年近い潜伏をしていた、小野田さんと横井さんの違いもあいまいな知識だったのですが、本当に驚く事実ばかりの映画でした。いくらフィリビンの島とはいえ戦時中の暮らしを30年も続けるとは、信じられない事です。事実は創造を超えてたくましい。
青年期の小野田役、遠藤雄弥さんがとても素晴らしくて、のだめカンタービレの時の彼を懐かしく思い出し、小野田と共に潜伏期間を過ごす小塚役の松浦祐也さんの存在には説得力を感じました。
それにしても、小野田という軍人を作り上げた陸軍中野学校は恐ろしすぎる。正義の狂気です。

仲野太賀を表す、あの無邪気笑顔はいいですね。

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あらすじ
1974年、終戦後30年もの時間が経ってから日本に帰ってきた、陸軍少尉小野田寛郎の物語。小野田は陸軍中野学校で特殊訓練を受けて、フィリピン・ルバング島に派遣される。訓練の中で、上官に必ず生き延びる事を強く命じられた小野田少尉は、食糧がつき、仲間たちが飢えや病気で亡くなってしまっても、上官の命令を忠実に守り抜くため、ジャングルで潜伏する。
2021年、弟74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニング作品。

2021.10

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