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向かいのビルのデジタル時計は、0:27と表示していた。 寒空の下、わたしはは半袖短パンの…
また、暗い時間に目が覚めてしまった。昼間もずっとベッドで横になっているので、眠りが浅い…
図書館で、「宵っぱりよ、これが真夜中だ」という本をたまたま手に取った。 それによれば…
わたしの住む街で、近ごろ妙な噂が広がっていた。 人が寝静まった真夜中に、アパトサウル…
町外れのセメント工場脇に、高さ10メートルほどの囲いがある。窓1つない、打ちっ放しのコン…
真夜中の散歩をしていると、マンションの前で引っ越しが行われていた。 「こんな時間に酔狂…
蒸し暑い夜だった。とっくの昔に零時を回っている。それなのに、どうしても寝つけずにいた。 いきなり「おしりかじり虫」がやかましく流れ出す。 枕もとに置いた携帯の着メロだった。 「はい、もしもし」わたしは応対する。 「おうっ、おれだおれ」悪友の桑田孝夫だった。「なあなあ、起きてる?」 「起きてるよ。じゃなかったら、電話になんか、出るもんか。それと、いきなり『おれだおれだ』っていうの、やめたほうがいいよ。オレオレ詐欺だと思われるから」 「いまから、遊園地に行かねえ? 夜の
真夜中のアーケード街は、降りたシャッターがどこまでも続く。人ひとり見当たらず、ひっそり…