クリエイティブになるには?
「クリエイティブな人材が欲しい」、「クリエイティブな商品の開発」、「日本にはクリエイティビティが不足している」このようなフレーズを最近耳をする方は多くないでしょうか?
自分のお子様にもクリエイティブに物事を考えてほしいなと思う方もいらっしゃるかと思います。
なんとなくピンとは来るけれど、実際どのような意味なのか、そしてなぜ最近注目されている言葉なのかを Mudita メンバーから解説させていただきます。
「クリエイティビティ」という言葉は比較的新しい!
まずクリエイティビティとは...
"Creativity is the ability to transcend traditional ways of thinking or acting, and to develop new and original ideas, methods or objects."
「クリエイティビティは伝統的な考え方や行いを超越し、新しい考えやアイデア、方法、物を創り出すことができる能力である。」
引用:ケリー・モアー 99designs より
そしてそんなクリエイティビティという能力が認知され、個人の性格の特性として用いられるようになったのは、60年~80年ほど前と比較的新しい考え方なのです。
次は「新しいものを創り出す」という意味を掘り下げてみましょう。
「新しいものを創り出す」ための思考
イギリスの哲学者、ロジャー・スクルートンは著書「音楽の美学 (The Aesthetics of Music)」でイマジネーションが起こる現象を2つの思考に分けて説明しています。
まず「主張的思考」
物事がそうであるということを自主的に信じること。目の前のものを目の前のものとして理解すること。
例えば、目の前に威嚇するライオンがいたら「ライオンだ!威嚇している!」と理解し、身を守るという本能的な行動に出るときに働く思考のこと。
それに対し、「反主張的思考」は
物事を信念性を持たず、判断をせずに捉える思考。いわゆる想像力です。
例えば、目の前に威嚇するライオンの絵、または写真あるとします。そこでは、ライオンが実際に目の前にいるという信念を失い、ライオンの絵を安全に自由に観察、瞑想するとこができます。これが「反主張的思考」です。そして、この思考によって私たちの意識に生まれる現象がイマジネーションとスクルートン氏は説きました。
この「反主張的思考」または「想像力」を働かせることがクリエイティビティという能力を身につける鍵なのです。
「反主張的思考」を育む条件
そんな反主張的思考を育むための環境はなんでしょう。
それは
受け入れることです!
そんなのわかってるよ!
なんて考えているかと思いますが、もう少し辛抱して読んでください笑
お子様の想像力を受け入れる環境は3つあると考えます。
1. お子様の考えを家族の中で受け入れるということ
臨床心理学において、ラポートという言葉があります。それはセラピストとクライエントとの間の心理的状態を表す言葉で、相手を信頼し、その環境で安心して意見をいうことができるという安心した状態にあることです。
ご家族と関わる上でお子さんが心理的に「自由だ」、「意見を言っても安心だ」と感じる環境は想像力を育む重要な要素です。
2. お子さん自身が自分を受け入れるということ
学校や塾で慌ただしい毎日が続き、最近のコロナウイルスの状況による心身のストレスを抱えていることはお子さんでも変わりません。
そんな意識が散漫している時こそ、自己嫌悪に陥りやすく、余裕を失い、自分を受け入れられなくなってしまいます。
そんな時、絵を描く、音楽を聞く、ヨガをする、日記を書くなど、意識を一つのことに統一させる活動を行ってみてください。日常の様々な出来事や問題に、感情を振り回されることなく軸のある自分を作ることで、日常に余裕を生み、想像力を掻き立てることにつながります。
3. 社会が考えを受け入れるということ
クリエイティビティというのは個人の能力だけではなく、文化や社会から大きな影響を受けています。
人が自由に想像力を膨らませて生み出した考えを受け入れる環境を作り出すこと。
反主張的思考で生まれる考えをも大事に見守るそんな社会を創ることで、文化全体がクリエイティブになる可能性を生み出すのかもしれません。
これからの 「クリエイティビティ」
さて、このようにクリエイティビティを受け入れる体制を作ることで、これからの社会はどのように変わってくるでしょうか。
今世界中で「クリエイティビティという能力を発揮できる人材」が求められている理由は、驚くべきスピードで変化し続ける社会や文化に立ち向かう新しい課題や問題を解決するためです。
Mudita並びにMudita for Youthはそのクリエイティビティを、アートを通じて育んでほしいと考えています。
アートイベントやワークショップなどを通して、誰もが自由に自己表現できる場の提供を行っております。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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-Mudita for Youth-
これは Mudita for Youthというプロジェクトの一環で書いています。
様々なことを吸収していくお子様を対象に、芸術に触れる機会を増やし、自由に表現できる場を提供すること。
そして今読んでくださっているであろう親御さんの
・芸術とどのように関わっていくのかわからない
・芸術なんてやっても無駄なんじゃない
・どんなアートが子どもに向いているのかわからない
なんていう疑問が解消される場所になればいいなと思っております。
他にも、お子様向けのイベントも計画しておりますので、乞うご期待を!!
記事を読んで心が動いた方は「スキ」と「フォロー」をいただけると嬉しいです。ご質問などあればコメント欄で。—————————————————————————————
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