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第10話 妊娠後期、股関節痛と恥骨痛

妊娠33週を迎えた頃、ドスンと骨盤あたりに子が重たくのしかかる感じがした。
なんか今日は一段と重い… と言いながら、スーパーから歩いて帰った翌日、恥骨と股関節が痛くて歩けなくなった。まず最初の一歩がでない。歩くのも通常の半歩ずつしか動けないし、立ち上がるもイテテ… となるし、寝るにしたって痛くて寝返りが打てないという事態になった。

自分でもほとほと嫌になるが、動けなくなるともう一生動けないんだ… 寝たきりの婆さんなんだ… と思ってしまうのはなんでだろう。
恥骨の痛みなんて今まで経験したこともあまりないし、動けない事態になると途端に気持ちが弱くなり、自己肯定感もダダ下がり。つわり時期に疲労困憊して突っ伏せていた時期に舞い戻った気がして、またも悲しい気持ちが襲ってきた。

安産体操で開脚前屈をよくしていたので、し過ぎたのかなぁと思っていると、友人が「そんな時期だな」と教えてくれた。

不思議なことに、そういう知識が舞い込んでくるだけで、「そうなんだ!あるあるなんだ!」と元気が出てくるのだった。

その痛みも、少しずつではあるけれど日毎に良くなっていった。しかし、寝返りを打つときは「ゔゔゔゔゔ…」と声を出さずにはいられないほどに痛かった。
そんな時に観ていたドラマの中で、主人公(妊婦さん)が旦那さんに腰を揉んでもらうシーンがあって、それがすごく気持ち良さそうだったので、グレさんに「これをやって欲しい!」とお願いした。
グレさんは、喜んで引き受けてくれた。

ほんとボカーンと大きくなって、すごい重くなる。

四つん這いになって、腰をぐいぐいとさすったり揉んだりしてもらったらば、
「あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ゔ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
と、もう最高。
ココだ!というピンポイントに来たところで「ゔお゛〜〜〜〜〜〜〜〜ソコソコソコォ!!!!!!!!!」と褒めまくると続けてくれるのだった(笑)

整骨院にいくのもいいと思うが、パートナーにしてもらうってのは妊娠の大変さを一緒に乗り越えてる感じが心にもいい気がした。そこに付いて居てくれるという安心感がある。
しかも、マッサージは驚くほど効果があって、翌日にはかなり痛みが引いていた。ススっと一歩目が出るのに感動し、「今日腰が全然痛くない!マッサージのおかげ。ありがとう」と伝えると、グレさんは嬉しそうだった。
そして「これから毎日する!」と言ってくれて、わたしも嬉しい気持ちになった。

今ではすっかり寝る前の日課となったマッサージ。
仙骨とお尻の骨あたりは本当に本当に気持ちが良い。

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