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徒骨独路と申します、おやすみなさい。

文化的な何かを時々発露していないと収まらない。でも、自分でも己のそれが優れているとは特段思っていなくて、感情と共に腹の中に延々と貯め込んでいるような人間は成長すると嫌な自信をつけることがあります。所謂「自分は通用するのではないか」という類の根拠の無い自信は早めに折っておいた方がいい。

ここはそんな気持ちを言い訳に始めた「通用するのではないか」の溜まり場です。へし折ってやってください。

そして、初投稿の文章の書き出しとしてはそれなりに凡庸なものになってしまう自分の才能の限界をもって自己紹介とさせていただきます。徒骨独路(むだぼねどくろ)と申します。何卒。

ちなみに、何もかもが初めてになる予定でこの文章を書いている今は深夜も深夜の午前二時です。もっと言うと、見出し画像をド・スタールの《灯台》という作品を見ながらペイントで書いていたのは昨日の午前三時。この後睡眠と推敲を挟んでこの文章はネットの海に放たれます。

そんな作業をそんな眠い時間に、といった声が細波のように聞こえてきますが知ったことではありません。こんなことをこんな場所で言うのは憚られるのですが、どんな目的であれnoteを健康的な時間に開いてるヤツなんて居ないというのが私、徒骨の勝手な持論です。冗談ですよ。ただ、何となく直感的にそんな気がしてしまうのは事実ですけれども。

突然ですが、夜に眠るタイミングを失った経験はお持ちでしょうか。あるとすれば、理由をコメント欄に書き込んだ上でグッドボタンとチャ、失礼、もしかしたら私と同じような夜を送っているのかもしれません。

とにかく何か特別やらなければならないことは無い、しかし何かやらなければ眠ることを脳が許さないままパソコンの前で数時間を浪費したことがあれば貴方はほぼ私です。

不思議なもので、私はそんな夜に文章を読むと体感二分の一くらいの確率ですぐに深い眠りにつくことが出来ます。勿論それでもどうしようもない夜も確かに存在しますが、動画や音楽を見たり聞いたりするのではどうしても眠れず、どうしようもなくnoteで検索欄に[エッセイ]とだけ入れて端から見ていく夜も珍しくありません。

だから何だという話では別に無いし、「それが不眠の対処法です」と誇大な主語と断定を振りかざすこともしません。別にそんなことをしなくても本当に睡眠が足りないと体が感じれば簡単に寝ることができますし、何もひっ迫していることは無いのです。

しかし、なればこそ、別に眠れない訳では無い、緊急性の無い夜をお過ごしの貴方にとって、私の文章が脳の足しになれば。

嘘です。そんな殊勝な使命感の欠片を抱えたことは残念ながらありません。嘘を吐いた私のことは許さなくても、別に許してもいいです。好きになっていただいても構いません。

こんな適当を言っていられるのも自己紹介故でしょう。そろそろお別れのお時間がやってまいりました(ここで残念そうな声が上がる)

それでは、最初に始めた挨拶のための敬語をエッセイには向かないと知りつつ、ついに変えるタイミングを失った自分の優柔不断さをもって別れの挨拶と代えさせていただきます。

 そして願わくば、おやすみなさい。
 


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