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オリジナルの人柄に戻れば愛されるってことですか?アリストテレスさん。

Eテレ『100分de名著』。今月は古代ギリシアの哲学者、アリストテレス(紀元前384~前322)『二コマコス倫理学』でした。(豆知識:実際の執筆は息子の二コマコスとその仲間、そしてアリストテレスの父親も二コマコスさんであったらしい)。

放送テーマは「友愛」(音で聞くとユーザーインターフェイスとして捉えてしまいがちですが、友との愛の方です)。

「一人で生きるのは野獣か神である」『政治学』


番組は、人間は一人では生きられず、根本的に社会的な生き物という前提からスタートします。

〈友愛=成り立たせる3つ〉
・善(よ)いもの=道徳的善
・快(こころよ)いもの=快楽的善
・有用なもの=有用的善

<友愛に必要なもの>
・なにか相手の役に立ちたい
・相手が好意を持っているとこに気付く
・互いに相手の思いに気付いている

(豆知識:他者の善を悲しむ=嫉妬『弁論術』)

〈友愛の形〉
・有用性に基づいた友愛
・快楽に基づいた友愛
・人柄に基づいた友愛
→人柄に基づいた友愛が持続可能でいちばんいい。人柄の良さには、有用性や快楽も含まれる。

友愛を育て親密になるには、1メディムノス=52リットルもの塩を一緒に食べるくらいの時間をともにする必要があるらしいです。互いに相手を知ることが大事。

ここで、ヨガ哲学を勉強中のわたしはこじつけます。ヨガの目的はオリジナルに戻ること。オリジナルすなわち、赤ちゃんは善きもので、人柄の悪い赤ちゃんなんていません。こころも身体もニュートラルなオリジナルに戻していくことで、人柄も善く戻っていく。わたしの中で、アリストテレスがヨガ哲学とつながったのでオモシロ!と思ってひとつ書いてみました。みなさんも、善きもの、よい人柄(赤ちゃん👶)に戻っていく方向で。

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