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直近の経験からリーダーシップを考える(前編)

みなさんこんにちは。伊藤羊一でございます。

4月2日にリリースいたしました、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(開設準備中)としての最初のnoteは、大きな反響をいただきありがとうございました。
私どもが目指している想いが、少しでも伝わったとしたら、とても嬉しいです。

(初note)


動画や特設webサイトにつきましても、たくさんの方に、よかった!とおっしゃっていただきました。

(動画)


BUSINESS INSIDERさんでも素敵な記事にしていただきました。

また、TwitterやFacebook、Linkedinなど各種ソーシャルメディアにおいても、たくさんの応援コメントをいただきました。

私たちが目指すものについて、開設前にも関わらず、皆様から大きなご期待をいただいていることを強く感じました。本当にありがとうございます。頑張ります。

今回は、昨日、私が主催したオンラインイベントのことをご紹介します。
ここに、アントレプレナーが必要なリーダーシップに関わる要素がたくさん、含まれていました。

私は、講演とか研修講師、ビジネススクールの講師、という形で、人前で話をするのが仕事です。言葉でエネルギーをぶつけることで、悶々としている人たちに踏み出す勇気を注入しよう!としています。

年々、人前で話す回数が増えていき、2018年は、なんと、年間297回、人前で「ライブ」をやっていました。我ながらびっくりの回数です。2019年は、ちょっと減らそうと1割削減、でも合計270回ありました。

2020年も、2019年くらいのペースで登壇しよう、と考えていましたが、そんな中でのこの非常事態がやってきました。

2020年3月は、そもそも20回の登壇予定がありました。それがどう変わったか。
大部分なくなったのか、といえば、そんなことはありませんでした。

実は中止や延期は4回に過ぎず、あとの16回は、Zoomなどのweb会議ツールなどで、オンラインにての実施となっていたのです(うち5回は、そもそもオンラインの予定でした)。つまり、80%は実行されたわけです。そんな時代になってきている、ということです。

ただ、そもそも私は、これまで数年にわたり、様々なセッションをオンラインで実施してきているので、こうなっても全く違和感なく対応できるのですが、あまり経験がない方にとっては、この急激なオンラインシフトは大変だろうなぁ、と感じていました。


そんな中、旧知の立教大学中原淳教授が、オンラインでの大学の授業対応をすることになりコンテンツを作られていました。

(中原先生のブログ)


「オンラインとリアルでは、あるべき授業の形は違うということに気づいた!」
とSNSで書かれていまして、私も「ですです」と答えていたら、以下のようなやり取りになりまして。中原先生から、オンライン授業のノウハウ共有をするカンファンレンスをやりませんかとヘルプ依頼がきました。

(SNSでの中原淳さんとのやりとり抜粋)

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4/1(水)のことです。

ああ、困っている先生方は、小学校から大学までたくさんいらっしゃるよな。企業の方も困っているよな。そんな方々にノウハウを共有できる会ができたら、確かにいいな、と思い、

やりましょう、4/6(月)に
と即答しました。5日後にイベントやろうと。

こういうことって、即答、即動く、がとても大事なんです。私は「0秒で動け」という本を書いていますし、とにかく即答です。本能と直感でいいな!と思ったら、まずは「やりましょう。」と答える、そこから考える。これが大事な要素、その1、です。

内容的にも、これは早くやった方がよいと感じました。
新学期が始まるのは、早ければ4/6です。始まって1週間後に実施しても遅い。今、この瞬間が一番困っていらっしゃるとしたら、なんとかできる!という思いを持っていただくことができるかもしれません。

としたならば、4/6がギリギリだろうと、この日に設定しました。

答えた瞬間は、どんなイベントにするか、できるかもわかりませんでしたが、そこはひねり出さなければならない。だから、想像力を働かせるのです。これが大事な点、その2、です。どんなチームで、どんな時間で、どんなコンテンツで。中原さんと話しながら、どんどん、頭の中でイメージを浮かべていきました。

なんせ、先生方が苦しんでらっしゃるんだろうな、小学校の先生、中学校の先生、高校の先生、大学の先生、塾の先生。全国の先生という先生の顔を想像しました。
そうしたら、パワーがみなぎってくるのです。

想像力、はとても大事です。

早速、私が責任者を務めるYahoo!アカデミアのチームに相談しました。

メンバーたちも、即答でやりましょう、と答えてくれました。確信はありましたが、やっぱり即答でした。さすが、時間をともに過ごしている仲間です。既にそういう、スタイルなんです。Yahoo!アカデミアは。なんせやろうと。僕は、チームのみんなのことを、改めて誇りに思いました。

オペレーション面は、アカデミアチームが担当すると、これで無敵です。半分、成功したようなものだ、と安心しました。まずはボランティア、です(ここには明確な計算があります。チームメンバーたちも、よくわかっています。そこは後編でお話しします)。

あとはコンテンツ。
これはもう、世の中に色々叡智が蓄積されているだろう!と信じて、SNSで「一緒にやりたい人、集まって!」と呼びかけてグループを作りました。

一晩で150人がグループに集まりました。
人づてに伝わり、私自身が存じ上げない人もいました。

でも、想いは同じ。困っている人がいるならば、ノウハウ提供は惜しまない。
僕の仲間たちは、みな、社会全体のことを考えているから、すぐに行動がとれる。
そんな皆さんです。

これだけの人が集まれば、なんとかなるだろう!と思い、
「明日4/2夜、企画会議やります!集まれる人だけ集まって!」
と呼びかけたら、50人がZoomの企画会議に集まりました。すごいパワーです。

その企画会議で、中原淳さんと話していた通り、分科会も作ったカンファレンスをやろうと話し、登壇者を募ることにしました。Google Spread Sheetに、登壇できるよ、という方はコンテンツ記入してね、と。10個セッション用意します、と。

なぜ10セッションかといえば、困った先生方にも色んなレベルの方がいらっしゃるだろうから、レベルに合わせてセッションを用意したい、と話したら、みな、了解と。初めましての方も多くいる中で、ゴールを共有しているから、話が早い早い。

(翌日の企画会議に集まった50人の仲間たち)

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そう、大事なことの3つめは、ゴールを共有している、ということです。
ゴールの共有があれば、組織はチームになり、共に歩んでいきます。

さあ、概略が固まってきました。ではイベントの規模をどうするか。
私が持っているZoomのアカウントですと、300人まで。
でも、もっと人は集まりそうだ、どうしよう。

そう思っていたら、
NECネッツエスアイさんの社外取締役でいらっしゃる芦澤美智子さん(横浜市立大学)が、1,000人入れるアカウントを用意できるかも、会社に話してみますと言ってくださって。

素敵なチームや仲間に恵まれること。これがないと、いくら本人の志が高くても、ことは成せません。
問題提起を投げかけてくれた中原淳さん。Yahoo!アカデミアの仲間たち。企画会議にすぐ集まってくれた50人。すぐにアカウントを提供する!と言ってくださった芦澤さん。

全員、ボランティアです。一人ひとりがインスパイアされて、集まる。
そういう仲間に恵まれていることは、僕の一番の財産だな、と思いました。
大事なことの4つめ、です。

瞬時にOKが出て、1,000人アカウントOKです、と。
チームが、湧きました。
そこまでのアカウントがあれば、皆さん、困らないだろうと。

そして打ち合わせを終え、では明日4/3に、告知をして募集しましょう、ということが決まりました。
コンテンツもまだ、ひとつも決まっていないのに。

(以下、中編に続きます)

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