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グレイテスト美学


私は私が世界で一番好きだ




(ちなみにヘッダーの写真は私だ)








自分なりの美学を大なり小なり皆持っていると思う、プライドとも言う、ここでは美学と呼ぶ事にしようか

そんな美学が人間誰しもあると思う、ない奴は人間じゃないと思ってる、イカかタコだ。簡単なとこで言うとなんだろうか、お年寄りを大切にしよう、とか?女性は殴っちゃダメ、とか?よくわからんけどとりあえずあると思う、年上には敬語を使う、とか?知らんけど。


そんな美学が私にはある、私は美学で溢れている、私は私なりの美学に沿って生き、そして死んでいくのだと信じて疑わない、この恥の多い人生を美学に沿って生きて、自分なりにかっこいいまま死んでいきたい、これは生きるテーマに近いかもしれない

今パッと思いついたものでいくと

【たかだか仕事くらい黙ってやる】
【妻には舐められる存在でいる】
【靴はいつも綺麗にする】
【流行りものを馬鹿にしない】
【太らないし痩せない】
【友達は殴れる奴だけにする】
【飲みの誘いは断らない】
【常になにかに夢中でいる】
【死ぬ程自分を愛する】
【妻より早く死ぬ】


などなど、今パッと思いつくものだけでもこのくらいある、まだまだある、これは美学なのか?と思うものもあるがまぁ、ある。なんなら妻に対する美学だけで10個以上あると思う、こうやってみると堅物だなとつくづく感じるがそれが私であり、私の美学なのだ


私は私が世界で一番好きだ

こんな男正直見たことがない、単にお前の世界が狭いだけだと言ってしまえば終わりだがそんな事知ったこっちゃない、私の見える世界の中で私は一番自分のことが好きでたまらない、妻に「カラスみたいに汚い声」と言われたこの声すら愛してる、毎日思ってる、まずもってどこの世界にたかだかApple Watchのために毎日毎日12時間もぶっ続けで仕事するバカがいるのか、アラフォーなのに小遣いすらないし、マジお疲れ

だから私は凹まない、後悔もしない、ifの世界線なんて考えたとこで無駄すぎる、私にそんな暇なんてない、やってしまった事やあの時ああすればよかった、しておけばよかったなんて思う事も勿論あるがその先で苦悩している今の自分が一番の正解で正義だと、常々そう考えるようにしている




一昨日、足の爪が剥けた

正確に言うと爪が剥がれかけている、に近い。札幌マラソン終わりに内出血を起こしてるのに気づかず夜中に真っ黒な爪を見て折れてるのかと驚いた、色々調べると履いている靴があってないとか負担かけすぎとか、なんか色々書いてたけど覚えてない、とりあえずそこまで痛みはないので放っておいた

そして一昨日の深夜、風呂上りに少しズキズキと痛むのでちょっと触ってたら溜まっていた血が吹き出して半分程爪がめくれた


正直びっくりした、慌てて絆創膏を貼って今に至るのだけど、地味に歩くと痛い、ズキズキする、医者の友達曰く放っておけばそのうち新しい爪ができるそうで自然に剥がれるのを待つしかないらしい



この夜、私は寝る前に「最後のマラソンは多分ベストで走れないな」と思った

むしろ歩いてても痛いのに走ったりしていいのかとも思ってる、あんなに夏死ぬ程走ったのに、晴れの日も雨の日も夢中で走ったのに大会前最後の今週は外にすら出ていない、まぁ仕事が忙しいせいもあるが今年最後の大会前にこんな小さい爪のせいで満足に走れないなんて、もし私が競技者ならたまったものじゃないのだろうなと思う

ただ、私はこの現実に対して1ミリも凹んでいない、凹む必要もない、そもそも永遠に走れなくなるわけでもなければ競技者でもない、ぶっちゃけ永遠に走れなくなっても凹んだりしないと思う、私は都合良い時だけただのアラフォーのおっさんになれるスイッチがあるのだ、グハハ、Apple Watchよこせ

たかだかちょっと足がズキズキするくらいで私の足と情熱は止まらない、少しくらい爪が剥けようが最悪とれようが知った事ではない、絶対に完走し参加賞の野菜でカレーを作って妻と食べる、私にはなんともパスしやすい目標があるのだ、流石私、誰でもクリアできそうだ、ちなみにこの大会にはちびっ子からお年寄りまで出る、歩いてももらえる、流石私、愛してる



私は私が世界で一番好きだ

たかだか少し道に逸れたり、間違えたり、爪が剥がれたりしたからなんだって言うのだ、こんな思い出ができるなんて最高じゃないか、おそらく一生忘れない、今週ずっとだけど、明後日の大会が楽しみでならない、終わったらどんな気分になるのか、想像しただけで愛おしくてたまらない


こんなクソ長い文章を読んでいる人がいるのかどうかすら知らないが、私が私を一番好きなように、あなたがあなたを一番好きでいられますようにと、そう常に願っている

願わずにはいられない夜である。

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