7/1 安住の地 「渓谷メトロポリス化計画」

7/1 14:30

当日運営手伝い二日目に観劇。暑い中たくさんの人が来ていて、座席はほとんど満員。安住の地、という劇団がどれほど期待されているのか、応援されているのか、窺い知ることができる。まあそれは一日目にも思ったことなんだけど。三列目のど真ん中が空いていたのでスミマセンスミマセンと言いつつ通って座った。

まず、舞台美術がどう考えてもへんてこりんでした。
じゃん。

中央にプールがあって、そのまわりにはピンクのゴム手袋を膨らましてつくられたウーパールーパーみたいなやつ。後後に分かることだけれどこれは「異形(いぎょう)」と呼ばれる奴らで、不老不死だったり、するらしい。フワフワ浮いてるのがまた気持ち悪い。可愛くない。

どうやら外の世界にいって?光を浴びると?不老不死になる、らしい。不老不死になることは、いけないことなのだろうか。いや分からない。分からないけれど、この世界では行けないこと、みたいに描かれていて、「外には出ちゃダメよ」と母に言われる一人の子供がいる。外の世界。知らない世界。ここにはない景色。ここにはない景色はここにはない。不老不死になってる野郎達はなんだか暇してて、臨死体験ができるテーマパークができるみたいで、ロミジュリができるとか。

なんていうか、不老不死には不老不死なりの悩みがあるし、当事者には当事者の思いがあるし、第三者には第三者の考えがあるんだろうな、って。それぞれに知らない世界がある。知ってもいいし、知らなくてもいい。それを決めるのはその人自身。そしてそれを乗り越えた想い、みたいなものがそこにはあって、不老不死だって人間に恋するし、異形だって人間が好きだし、妹だってお姉ちゃんのこと絶対的に好きなわけじゃないし(?)いやーやっぱり人ってすげえなみたいな見当違いなことを思うわけです。

正直ここまで書いてきて、感想という感想は書きずらいというか、書きにくいというか、なんかそんな感じがする。これを自分の中に落とし込むのは難しい。世界観が凄すぎて。難しい、言葉に出来ない。でも凄い。ほんとに凄い。素晴らしいと思う。なんていうか、今までにないよね?こんな感じ。なくない?てかなにこれ?みたいな。つまんないな、っていう感情の裏側、みたいな。つまんないんじゃなくて、なんか、なんだかなーあー無理だ言葉にできない。くっそーイライラする。次の公演観に行く絶対観ます岡本さん!!

あとは舞台に立つ人の熱量、熱意、気迫が凄かったなあ。声が大きい大きい、響く響く!懐かしい歌を替え歌で歌うやつも面白くてなんか、これを考えてやろうとする感性がすげえなって。汗もしたたるいい役者がいっぱいいました。舞台で汗をだらだらかく役者、好きです。

相も変わらず見当違いなことをだらだらだらり。旗揚げ公演に携われたことは本当にありがたいことだったと思う。これからも安住の地を応援したいし、観たい。けいこくちゃんも好きだな。あー可愛い。けいこくちゃんほんと可愛い。