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助産師の言葉

元助産師が妊娠、分娩を体験する中で 助産師から掛けられたり聞いた言葉について感じたことを2つ書きたいと思います。

⒈影響力

まずは、助産師の言葉の影響力です。
助産師の保健指導だけでなくさりげない言葉にも 妊婦を喜ばしたり切なくさせるほどの影響力があるということです。

私の妊娠分娩は 
助産師としての私の理想には程遠く
妊娠体験を楽しむ余裕もありませんでした。
この妊娠の愚痴を知人の助産師たちに話すと
「妊婦になったのだからがんばらないと」
「母親になるのに今から弱音言わないの」
と励ましの言葉を頂きました。

お産に関して
私が初期から帝王切開でいいなーと言うと
同僚助産師は
「母親として陣痛には意味があって
それを乗り越えてこそ育児がスムーズにいく」
と言いました。
言っている意味はわかる気がします。
しかし言われた時 結構落ち込みました。
妊娠中の私は
結構頑張ってるつもりだったし
すでに母親としてダメなのかと
思ってしまう言葉でした。

お産本番は破水後
3日進まないけど痛い陣痛を経験。
陣痛の辛さを説明すると
「それが陣痛ってことですから頑張って」
と。
その末に帝切が決定。出床の準備してる時協力したくてもうまく出来ず
「すみません」と何度も言っていたら
「面白い」と言われました。
必死だった私としては
スルーしにくい言葉でした。

私が助産師だとわかっているから
そんな言葉掛けをされたんだろうと思います。
その言葉、言動ひとつひとつに引っかかり
励まされたり切なくなったりしていました。

⒉意味がわかりずらさ

ちょっと目次のタイトルが…
いいアイディアが出なかったので
すみません。
本題に行きます。

経膣を覚悟した私のお産での目標は
『動物的行為なので野生に戻る』
でしたが 実際には全くできなかったです。

この「野性」というのは
ベテランの助産師からパクった言葉です(笑)
でも 
「理性だけでは進まない
陣痛に身を任せろ!」
って事だと理解していたつもりですが
あまりわかってなかったかもしれません。

この「野性に戻って」だけでなくて
助産師でよく言う言葉の中には
助産師側からは常識かも知れないけど
ちょっと聞いただけでは理解できないものが
あるんだなと最近思います。
(当事者じゃないとわからないことでした)

まとめ

私が実際に妊娠してみて感じたのは
助産師の皆さんに反感買ってしまうかも
ですが
助産師の言葉は威力があるけど
意味不明、かも

ということです。

このことの本当の問題は
助産師が自分の言葉の解説が
出来ているのか

という事です。

私は現役時代
それは出来ていなかった
できる余裕がなかったと思います。
今後は
これを踏まえて寄り添うのが
課題だと思います。

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