#12 プロジェクト第3弾! アメリカの大学に進学した選手の話 Part1
What's up guys!!
サッカーでアメリカのネバダ大学リノ校に進学した
折戸天音さん(@ama_orito)に話を聞く事が出来ました!
僕自身もアメリカに留学経験があるので、凄く充実した内容でした。
なので今回は、2本立てでnoteを書きたいと思います。
Part1は、"アメリカ大学サッカーの実態"について書いていきます。
Q. アメリカに進学した理由・キッカケは?
理由
A. 小さい頃からアメリカに住むのが憧れだった。大学に進学するならアメリカの大学と決めていた。サッカーでしかいけないと思って、トライアウトを受けに行った。(ここで言うサマーキャンプ)
キッカケ
A. 行こうと思ったのが高校2年生の時。母の知り合いがエージェントをやっていて、その繋がりでアメリカの短期大学のヘッドコーチが高校の練習を見に来てくれた。練習を見終わったあと、その場でOKを貰えた。ただ、4年制の大学にも興味があった為、どうやったら入れるかを調べて、スタンフォード大学のサマーキャンプに一人で参加しに行った。そのキャンプの最終日にBest22 に選ばれて、その時に今の大学と何個かの大学からオファーを貰った。
サマーキャンプを通してオファーを貰ったので、エージェントは使ってない
Q. サマーキャンプについて教えてください
A. スタンフォード大学が主催するサマーキャンプに参加したした時は、1チーム15,6人が、20チーム作れるぐらいの人数が集まった。スタンフォードの選手がコーチをやってくれて、ひたすら試合をしました。
・日本人は目立つ?
→天音さんが参加した時は日本人が天音さん1人だったそうです。アジア人だけというだけでも目立つかも。
日本人の事が好きなコーチがいる大学もあるので、可能性は全然ある!
・いつ参加した?
→高校3年生の時。ただ高校3年生で行くのは少し遅いかも。その後の大学との手続きなどいろいろやる事があり忙しくなるので。日本人の場合、理想は高校2年生の時。
Q. アメリカの大学に進学するにあたって準備したことは?
A. 英語はまったく勉強しないで行った。だけどサッカーだけではもちろん入れないので、ACTを受験。その結果が基準を達したので合格する事が出来た。なので、英語が最初から出来たとかはまったない。
アメリカの大学に行く場合には
TOEFL or ACT/SAT のテストを受けると思います。
TOEFL:「英語を母国語としない人の英語力」を判定するテスト。英語圏の大学・大学院の多くが留学希望者の英語能力を測定する際に使用している。
ACT:「American College Test」の略。日本で言うセンター試験みたいなもの。科目は「英語」「読解」「数学」「科学」の4セクションで構成。総合点は4つの合計ではなく、平均となる。
SAT:「Scholastic Assessment Test」の略。アメリカの大学進学希望者を対象とした標準学力テストです。主にアメリカ国内の高校生が多く受験する。
英語に自信がないけど、アメリカの大学に行く夢は諦めたくない人は、ACTを受験するのも一つの手ですよね。
Q. 中学・高校の時の成績は?
A. 高校へはサッカーでしかいけない成績だった。中学の時の英語は5段階評価中2でした。高校に入るためにせめてオール3にしてと言われました。
失礼を承知で質問させていただきました。
この答えで可能性が一気に広がった人もいるのではないでしょうか?
誰もが最初からできる人はいないという事。
Q. 情報はどこから得られた?
A. 全部ネットに載ってる。父が英語を話せるので調べてくれた。
自分でとことん調べる事が大切ですよね。
Q. アメリカにはいつ行った?
A. 9月入学で、ビザがギリギリの7月に取得。サッカーのプレシーズンが始まるから、チームからはビザが取れ次第すぐに来て欲しいと言われた。9月の入学前にはサマースクールは参加した。
僕の友達は9月入学まで半年間あったので、早めに渡米して行く大学の付属の言語学校に行ってました。
Q. アメリカのサッカースタイルは?
A. 私が所属しているチームは、パスサッカーに移ろうとしている最中。ただ、フィジカルサッカーのところも多い。とにかくアメリカ人はフィジカルが強い。速いし、高い。だけど、足元は下手なので日本人も十分可能性があると思う。
アメリカのサッカーはこの印象が強いですよね。
スペインとかの方が上手いのに、結局アメリカが勝っちゃう。
Q. アメリカ大学サッカーの環境は?
・設備
A. ケタが違う... まずアメフトと兼用のスタジアムが1つある。そしてサブグラウンドが2面ある。
僕自身も行って感じましたが、とにかく規模が違う!とにかく多い・大きい
・スタッフ
A. スタッフの数は充実している。ヘッドコーチ・アシスタントコーチ2人・キーパーコーチ・フィジカルトレーナー・メディカル・ホペイロ・メディアスタッフ
ホペイロまでいるとは... 驚きです。
ちなみに高校の部活の時は、顧問1人・外部のコーチが1人か2人
マネージャーは選手たちがやる。
もちろん、高校と大学の違いもありますが...
・選手の人数
A. 30人ぐらい
ただ、出入りが凄く激しい。4年間で同じ大学でプレーする人は少ない
試合に出られなかったり、もっと高いレベルでやりたい選手は自分で移動する。
入ってくる選手は、短期大学から4年制大学にトランスファーしてくる人。
Q. カテゴリーはありますか?
A. 学年ごとにチームは構成されていない。1大学に1つのチームで各リーグに参加
日本では学年ごとにカテゴリーが分かれている事もあると思うので、違いが分かりますね。
Q. アメリカのリーグは?
A. カンファレンス(地域)ごとに分かれている。
8月のプレシーズン〜12月ぐらいまで。10試合前後のリーグ戦がある
リーグ戦→上位8チームがトーナメント→優勝→全米大会出場
試合は金曜・日曜にある
(水)木:移動 → 金:試合 → 土:練習 → 日:試合
天音さんはトップリーグのNCAAのDivision Iに所属
NCAA:「National Collegiate Athletic Association 」の略。カンファレンスやその構成校を統括する組織。Division I II Ⅲ で構成されている
NAIA:「National Association of Intercollegiate Athletics 」の略。小規模な学校のみのカンファレンスに所属しているものもある。
短大は短大でのリーグ戦がある。
Q. 移動などの経済負担は?
A. サッカーにお金を払った事がない。大学からの支援が多い。服とかも全て支給される。移動は全部飛行機。
なかなかハードですよね。
※アスリートあるある?!ー アメリカは国内に時差があるので、授業の課題を提出する際に間違えてしまう選手が多いそうです笑
前回の記事で、日本の大学女子サッカーの実態でも書きましたが、
日本の選手は自己負担の場合が多く、経済的にサッカーをやめなければいけないケースもある。
環境面や金銭面ではさすがアメリカだと思いました。
Q.試合になかなか出られない人は辞めちゃう?
A. アメリカにはレッドシャツ制度があります。なので最大5年間はプレーできる。例えば、怪我で1年プレーできなかった人など
なるほど。この制度いいですね!
天音さんのnoteにも書いてありますので、併せて読んでください!
Q. 勉強との両立は?
A. めちゃくちゃ大変。NCAA で定められた基準があり、それに達しないと練習や試合に出られない。
NCAAの基準:1セメスターに最低12単位取得する事。GPAは2.0以上
サッカーだけをやっててもやはりダメなようですね。
それにしても、なかなか厳しい!
ちなみに、アメリカの大学生は日本の大学生と比べ物にならないぐらい勉強してます。
Q. ゴールデン・ゴールが存在する?
A. あります。延長戦で先に1点決めたチームが勝ち
びっくりしました。まさか大学サッカーでこのルールが適用されてるとは
日本やスペイン、ドイツではその制度はないですからね。
Q. 将来のビジョンは?
A. 指導者か学校の先生になろうかなと、頭の片隅にある。なので今は、Education(教育)に似た専攻を取ってる。将来的にはアメリカに戻ってきたいけど、正直アメリカで仕事をするには、アメリカ人が持ってない能力がないと厳しい。という話が結構ある。 挑戦はするけど、今は考え中です。
やはり、白人が1番上にくるそうです。
この話題はタイムリーですね...
Q. 良い指導者とは?
A. 高校3年生に出会った監督と、今のコーチ。共通していることは、選手との距離が近いこと! 1人の人間として関わってくれてる。高校3年生までの指導者は距離があったし、ずっと自分より上の存在だと思ってた。ミスしたら怒られるかもと思ってプレーしてた。それが凄く嫌だった。今のアメリカのコーチは話すときに緊張するとかが無い。だから本当になんでも話せる関係にある。家族みたいな存在。そして、ネガティブなことを一切言わない!
だからこそ、1,2年生の時は凄く後悔しているそうです。
もっとコミュニケーション取れたし、練習も楽しかったと思うから。
天音さんも僕もネガティブな事をいうことは別に悪いことだとは思いません。
ただ、その選手にあった指導の仕方を見極め、人としての関係を築くことが大切なのではないでしょうか?
選手たちに向けてのアドバイスをください!
本当にアメリカや海外に行きたいと思ってるなら、まずは行動すること。自分で情報を集めて、自分で選択すること。すべては準備が大事です!
次回Part2は、アメリカのあるある、カルチャーショック、英語の勉強法、後悔したことなどについてnoteに書きたいと思います!
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