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日常を愛する

今日も朝がやってきた。
「おはよう。」
「いってきます。」
「いってらっしゃい。」
慌ただしい一日のはじまりだ。

家事をこなし、息子と出かける。
曇り空。
雨を心配しながらのお出かけだ。
道中に、少しパラパラと雨が降る。
怪訝な私とは対照的に、大声でうたを歌う息が
なんだか愉快。

急かされるように、昼がやってくる。
「いただきます。」
「ごちそうさま。」
コーヒーでほっこりしたのも束の間で。
本を読んでと、せがまれる。
そうこうしてる間に、娘の帰宅。
「ただいま。」
「おかえり。」
愛しい瞬間。

のそのそと晩ごはんの支度を始める夕暮れ時が、やってきた。
夕暮れを追い越すように、夜もかぶせてやってくる。
待ってた「ただいま。」と「おかえり。」が交差する。
ありがたい瞬間。
そして、今日も終わりがやってきた。
静かな夜のとばりが降りる。


今日という日の、私の日常。
すばらしき世界。
私の目に映る、愛しき毎日を書いてみた。

きっと、誰かにとっては、つまらぬ日常。
くだらない世界。
誰かの目には、憎らしく映る毎日かもしれないけれど。

私はこんな、なんでもない毎日がとっても好きだ。
日常を愛する。
なにかを失って気づくより、なんでもない中で気づいていきたい。
そんなふうに、私の人生を愛しんでいきたい。
ただそう思うのだ。
こんなふうに生きれたら。
そんな願いを叶えるために。



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