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#450【東京】伝統工芸「江戸切子」づくりを体験したら、職人技に感動した。

寒い日が続きますが、皆さんお元気でしょうか。
東京で活動している コウです。

寝起きや帰宅時に寒いお家をどうにかしたくて、最近エアコンのタイマー設定を始めました。
あれ、これってとても便利じゃない?ってすごく今更ですが、感動しました。
ほんと、今さら話です。。。

さて、旅といえば風景を見たり、ご飯を食べたり、宿泊先の旅館やホテルを楽しんだり、もちろん写真を撮ったりいろんな楽しみ方があると思うんですけど、もう1つありますよね。

そう、「体験」すること。

最近、沖縄の話を友達としていたのですが青の洞窟へのシュノーケリングしたいです。

旅先ならではの場所で、体験する系は面白いですよね。
といいつつ、僕はその場所に行ってから行き当たりばったりが多いので、事前予約制だったり、時間がある程度取られる体験はなかなか行けずじまい。

体験を旅先に求めるなら、「準備が9割」と言わんばかりに事前準備大切。
MとWのメンバーの何人かと旅に出かけると、大抵1人以上は段取りが上手い人がいるので、助かっています。

伝統工芸品を伝えることも旅好きの使命

「伝統工芸品」と書くと固い印象になるかもしれませんが、その「ものづくり」の魅力というか何かを伝えるのも旅好きの使命じゃないかって思い、今日は記事を書きます。
いきなりなんですかって話なんですが、映えスポット情報や旅のコースを発信することも素敵だと思うのですが、その場所ならではの電動工芸品やものづくりの文化を発信することも大事だと感じています。

僕自身、以前からクラフトマンシップというところに着目していて、木工家具工場などにお邪魔して、その現場の写真を撮り、伝えるという活動もしています。

※今回の体験記事は、ご縁あって体験させていただいたものなので、常設開催されているわけではありません。

今回取り上げる伝統工芸品「江戸切子」は、アンテナショップやお土産屋さんで皆さんも見かけたことがあるかもしれません。

それを見た時に、この完成されたものの工程というか背景を知っていると、また違った目線で見れるし、その出会いですら興味深いものになります。

お邪魔したのは、「清水硝子」様

以前から仲良くしてもらっている、ぶーのーこと清水さんとのご縁もあり、東京都葛飾区にて江戸切子を作られている「清水硝子」さんにお邪魔させていただきました。
この清水硝子さんは、皆さんがわかりやすいところでいうと、あの東京スカイツリーの内装にも取り入れられている歴史ある会社さんです。

清水さんは、浅草で人力車夫として、また最近では朝ごはんの人として活躍されています!
ツイートでは毎朝、奥さんと作られた優しい朝ごはんがタイムラインに流れてきます。

また人力車夫として人力車で浅草観光案内も生業にされていますが、彼自身カメラマンでもあるのでお願いすると観光+撮影もセットにできます。

僕も今年の年賀状にと思いお願いし、奥さんとの写真を浅草観光しながら写真を撮っていただき、使わせてもらいました。
観光記念をカメラマンに残してもらえるって嬉しい。
普段撮ってばかりで自分自身のがなかなか無いので、そういった意味でも嬉しいことでした。

ちなみに話は脱線するのですが、この時サプライズでMとWのメンバーがこのプランをプレゼントしてくれました。
こういうところをさらっとやってくれるメンバーたちに感謝ばかりです。

江戸切子って見たことありますか?

さて僕自身、目にしたことはあってもそれが「江戸切子」であると認識したのは、今回の体験があってからです。

江戸切子とは江戸時代末期から江戸、東京都において生産されているガラス細工で、東京都指定伝統工芸品および経済産業大臣指定伝統的工芸品である。

ウィキペディアより

色付きの硝子を専用の工具で、表面を削っていくことで様々な紋様が描かれているのが江戸切子。

実際にどんなものがあるかは、清水硝子さんのインスタグラムなどぜひご覧になってみてください。

色付きの硝子で削られた部分が透明な紋様になっているのがわかると思うのですが、そこに光が入って屈折した影や光のゆらめきに、個人的にはとても魅了されました。

使用用途としては

  • ロックグラス

  • タンブラー

  • 一口ビール

  • ぐい呑み

など。
揃えていくと、いつもの食卓が華やかになりそうです。

他にも、オーダーメイドでの製作も承っているので気になる方はホームページから覗いてみてください。

伝統工芸「江戸切子」体験をご覧あれ。

ここからは体験の様子を写真でご覧ください。
実は、動画を撮っていて後日vlogで公開も予定しています!

今回は、MとWのAnneさんAKIRAさんの3人でお邪魔しました!

はじめに江戸切子のレクチャーを受けた。
歌舞伎を連想させるユニークな紋様で楽しむ。
この時はまだこの製品を生み出す技術の深さを知らなかった。
3人それぞれ色付きの硝子を選ぶ。
今回は菊紋様とのことで、まずは丸円を描く。
いよいよ工場へ。色々な器具に囲まれた空間は
個人的にはとても興奮を覚えます。
分割器と呼ばれるもの。これで下書きの印をつけます。
視線に本気の眼差しを垣間見る
色付き硝子を当てて削っていく。
ダイヤモンドカッターと呼ばれるもの。
手があたっても切ったりはしない。不思議。

集中するAKIRAくん。彼は綺麗な紋様をつくっていた!
Anneさんも真剣に熱中!
僕作。うーん、ゆがんでいる!!
色付きの赤を削ることで透明な部分が紋様を作ります。
どうしてこの紋様ができたのか、体験した後は作品を見て
驚きしか出てこなかった。

出来上がりがこちら!

底に菊の紋様を入れました。
わかりますか、素人がやるとこのバランスがずれる。
ちょっとずれるだけで、見栄えが全然変わるんです。
横から。専用の工具で削る時の力加減などでこの深さもバラバラに。

今回は、菊紋様を体験させてもらいました。
いやはや、本当に楽しかったです。

楽しかったけど、本当に難しかったです。

なんというか、先に清水硝子さんの製品を見させていただいていたので、余計に製品の凄さが分かったというか。

体験が終わった後、3人で製品を見ていて、うわ〜ってなっていました。

いや、こんな紋様出来ないだろって。信じられないというかね。

驚きを通り越して、感動していました。

当然、そこまでに大変な修練があって、経験を積み上げてできる職人技だと思うのですが、何より今回体験して、そのこの感動に出会えたことが自分にとってもいい機会になりました。

今度は、もう少しバランスの良い紋様入れにリベンジしに行きたいですね。

次の百年も、切子とともに

この言葉は、清水硝子さんのホームページのトップにある言葉。
体験をしたからこそ、この言葉の重みみたいなものが身に染みました。

なんと、2023年に創業百年を迎えられるそうです。

百年という歳月、その技術を絶やすことなく受け継ぎながら、江戸切子という伝統工芸を伝え続けてきた想いは、言葉にすることは簡単だけど、容易いものではないと思う。

僕が今回記事に取り上げたのは、体験が楽しかったよ!はもちろんありますが、冒頭にも少し触れたように伝統工芸を伝えていくのも使命だと思ったから。

旅先の場所には歴史や伝統工芸があって、それは僕らの旅の楽しさを広げてくれます。

ただ、一方で残念ながら不変的に続くものでもありません。
特に現在、職人は高齢化が進み後継問題についてなど色んな業界で聞きます。

だからこそ、微力ながらでもこうして発信することで誰かが知り、誰かの心にとまり、手に取り、自身の生活に取り入れていってもらえたらと思い、書きました。

ネットでも販売されていますが、ぜひ見かけた際には手にとってみてはいかがでしょうか。

ということで、また次の旅でお会いしましょう!

取材先、体験させていただいた会社様

清水硝子様

現在スタッフ募集中だそうです。

案内してくださった人

清水さん

冒頭に書いていた、人力車の依頼は上記アカウントにDMされてみてください!


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FUJIFILM X100V

【ライター】
岡本 晃
広島から東京に来たフォトグラファー。
普段は空間デザインの仕事をしながら、写真と言葉の掛け合わせによる表現を模索しながら活動中。日常的な写真と旅関連のレポートが得意分野。




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