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#027【大阪】運河の街『大正区』を巡る(前編)

 こんにちは、『写真と全国の旅を繋げるキュレーターマガジン〜MとW〜』大阪エリア担当のキートンこと、福永です。自己紹介はこちら

今回ご紹介する街は『大阪市大正区』。

大正区と聞いてみなさん何をイメージしますか?
関西の方なら「京セラドームがあるところやろ?」「IKEAあるとこやんな?」かな。年配の方なら「大正って、あのヤンチャな街やろ!?」という人も多いかもしれません。
関西エリア以外の方の多くは「大正、そこどこやねん!」だと思うので、まず地図でご紹介。

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大正区って、こんな場所にあって、こんな地形してます。
見てのとおり、大きな2本の川が交差した三角州で、見方によっては島なんですね。そのため区外から大正区に入ろうとすると橋を渡らないといけないんです。
ところが大正区民がよく利用する、もう一つ方法があるんです。それは『船』。

公営渡船の存在

大阪は「水の都」と言われるように川が多く、その多くは荷物を運ぶ船の往来に利用されていたため、昔は橋を架けられず渡し船で往来していたという歴史があります。そして、いまも大阪市内には8本の公営渡船が残っており、なんとそのうち7つが大正区内にあるんです。
地図に手書きしましたが、大正区の東西南北に全部で7か所の渡船場があり、区外とを繋いでいます。そして、その場所の多くに大きな橋も架かってるんです。

大正区の魅力、それは船と橋

つまり、大正区にいけば、船に乗れる、橋から街を見下ろせる、ということなんです。どうですが、大正区面白そう!と思っていただけましたか?
ということで、今回は大正区の特徴である渡船と橋を写真で紹介していきたいと思います。

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住民の貴重な移動手段ということで、街を歩くと要所要所に渡船場の案内標識を見かけます。
渡船場を目指して歩くと大きな橋が見えてきます。傍までいくとめちゃくちゃデカい!しかも、よく見ると橋を人が歩いて渡っているが見える!

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橋を歩きたい衝動をこらえて、渡船場を目指します。今回渡ったのは、地図の7番目の千歳渡船場。川幅としては結構長め。
当日は雨だったので待ってる人が少なかったですが、いつもはたくさんの方が船に乗ります。

ちなみに、渡船は公営なのでお金は要りませんし、扱いとしては「道路」なんですね。動く道路、川を渡す道路、なので散歩がてら往復しても問題ありません。ただ道路を歩いてるだけですから。
ちなみに渡船場で働いてるのは大阪市建設局の職員さんです。市営ですからね。

さぁ、定刻になるとゲートが開いてみな乗り込んでいきます。

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この渡船場は海が近いため風が強く結構揺れるのでご注意を。
私もポールに腕を巻き付けながらシャッターを切りました。

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事対岸に着きました。
乗船時間はわずか数分、だいたい20分に1本くらいのペースで往来しています。

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帰りは渡船には乗らず、千歳橋を歩いて渡ってみます。この橋を歩いてると、やたらIKEAのバスを見かけます。それもそのはず、橋の向こうにIKEAの建物がドーンと建ってます。画像10

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橋も中央までくると見晴らしがよいです。普段はなかなか撮れない俯瞰的な写真も撮れてテンションが上がります。

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大正区は、臨海および運河の街であるため、紡績、鉄鋼などの産業が栄えてきました。橋の上から街を眺めると、はっきりとその様子がわかります。
また、多くの労働者が必要で職を求めた多くの沖縄の人が移住したため、大正区民の4分の1はもともと沖縄の出身の血筋という特徴もあります。

フォトジェニックな街『大正区』

いかがだったでしょうか?
この日はあいにくの大雨のせいで人通りも少なく少し寂しかったですが、渡船や大橋など大阪市内でありながら大正区は独特の雰囲気と撮影スポットが点在しています。
次回は大正区のグルメや買い物が楽しめるスポットも紹介するので、ぜひ、みなさんも一度訪れてみてください。では、後編もお楽しみに!

ロケ地:
 大阪市大正区
使用カメラ:FUJIFILM X100F CANON EOS5Dmk3
Photo&Text:Keaton_fukunaga






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