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#197【東京】中銀カプセルタワーという遺産

皆さん、こんにちは。
ライターのたくみです。
沖縄・九州と梅雨入りの宣言があって、
雨の日が始まりそうで鬱々としそうです。
とはいえ、雨の音が好きな僕は楽しいなと思いつつ。

さてさて、今回のぶらり鹿散歩は、、、

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こちらの中銀カプセルタワーです!!

中銀カプセルタワーとは黒川紀章氏が設計し、世界で初めて実用されたカプセル型の集合住宅になります。
黒川氏らが起こした建築運動のメタボリズム運動で建てられた代表的な建築物の一つです。

部屋の中は10㎡の大きさになっており、
人一人が生活するには十分で家具など揃っている。
今回は入れなかったので、リンクでどうぞ!!

中のデザインはまるで宇宙船みたいになっていて、
近未来を連想させる当時からすると最先端のデザインだったと思います。
とはいえ、今でも最先端な気がしますが(笑)

ちなみに僕がこの場所を知ったのは写真集を買い集めていた時でした。

サイトを眺めていた時にふと、目に留まったのがこの一冊でした。
この写真集自体は写真家ミナミ・ノリタカ氏が2010年~2015年の5年の歳月を掛けてカプセルタワーの外観・内観を撮り続けた一冊になっています。
ちなみに、買って読みましたが面白い一冊です!
今はSOLD OUTになってるので再入荷された際は是非に!!

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それにしても、この外観は本当に面白いんですよね!!
サイコロの目の様になっていてこの時、望遠レンズを持ってなかったのが悔やまれるわけで。

もう少し近寄ってみると。。。

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今は鳥避けなのかはわからないのですがネットが張られていました。
近寄っても面白い!!
各方面に窓が付いていて、この窓のみになっています。
つまりは窓の数×部屋の数なわけですよ!
建築としても本当に面白い!!
面白いばっかりですが、本当にすごいですよね!

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裏側に回ると、内側に面した部屋は中が見えないようにカバーが被せられており、
マンションとしての配慮もしっかりとなされているのは流石としか言いようのない作りを施されています。

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建てられて50年近くにもなり、
老朽化が進む中で立て直しや取り壊しが何度も検討されていました。

そこで保存を目的としたクラウドファンディングが立ち上がるなど、
カプセルホテルとしての利用や無印良品とのコラボでマンスリーマンションとしての貸出など多くの取り組みが行われています。

ただ、今年(2021年)に解体・建て替えを計画する不動産業者に売却されることが決定したとの報道もあり、
いつまで見れるかわからない状態でもあるのが事実です。

こういった芸術としての観点も残る建築物なくなったいくのは寂しいですよね。。。
写真集で見るだけでなく、自分の目で見るというのも本当に大切なので、
気になるところがあれば一度は行くことをおすすめしますよ!
では、また書く日で!!

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