#444 【番外編】SIGMAのdp3 Quattroというカメラの写真が溜まってきたので紹介します(作例多数)
みなさんこんばんは。
29歳にレベルアップして書く初めての記事はタイトルの通り、いきなり脱線します。
最初から脱線していることを脱線というのか。それはもう正規の別路線というだけではないのか。
ヒロムです。よろしくお願いいたします。
さて、少し前にじゃじゃ馬カメラをお迎えした話をしました。
この記事、実は結構いろんな人に見てもらえて、何人かから「買いました!」という話も聞けました。
そこで今回は約4ヶ月使用して撮り溜まった写真と共にいくつかポイントごとに感想を。というわけです。
例のごとく一体どこの層に届けたい記事なのかというニッチな内容に仕上げました。
■使い勝手
そもそも、某風景写真家の方の愛機でもあるfoveonセンサー搭載機ですが、「薦めない」と言われ続けている中での購入でした。
その理由として多くの人が言っているのは「利便性や性能を追求している現代において、時代に逆行しているような使い勝手だから」ということです。
正直、この「使い勝手に難がある」というのは多分にしてあると思います。
しかしこのカメラを使ってわかったことはこうです。
基本的にISO100でしか撮れないとか、モニターが見にくいとか、画像処理が遅いとか、バッテリーの消耗が早いとか、そんなの瑣末なことだ。
というほどの描写をしてくれれば何も問題はないわけです。
つまりどういうことかと言うと、手放すほどの問題はありませんでした。
■描写
問題のその描写ですが、このカメラには通常の撮影モードとは別に「SFDモード」というものがあります。
Super Fine Detailの略でSFDです。
これは露出の違う写真を7枚撮り専用現像ソフト内で自動合成するもので、その名の通りDetailがSuper Fineになります。
百聞はなんとやらということでまずは通常モードの1枚を
そしてSFDモードで撮影した1枚です。
どうでしょう。
ただ同じ写真を2枚見せられたように感じますよね?
私もです。
次はそれぞれ写真を拡大したものを見てみましょう。
葉脈の描写がSFDモードのものの方が遥かに細かく写ってい流のがわかると思います。
「露出違いの写真を複数撮る」と聞くとHDR合成をイメージしますが、foveon機のSFDは偽色の補完や輝度ノイズの低減、解像度の向上をやってくれるのです。
マニアック!!!
しかしどうでしょうこのなんとも言えない気持ちよさは。
このSFDは言わずもがな三脚必須モードですが、通常でもご覧の描写なので手持ちでも十分楽しめます。
この点については後述しますね(まだ書くのか)
■向いている被写体
細かい描写が得意なこのカメラ。
個人的に撮っていて気持ちの良い被写体というのがあります。
①植物や風景
葉っぱや木の幹の描写はわかりやすくfoveonの解像感を実感できます。
2枚目のように少し引きの写真でも、拡大したときにわかる葉の一枚一枚の写りは何度見ても驚きます。
②動物
続いて動物です。
言わずもがな、毛並みの写りがとんでも無く綺麗です。毛の1本までくっきり写るので信じられない立体感が生まれます。
ただし動物は読んで字の如く動くのでSFDで撮ることは不可能に近いです。
加えてほとんどの動物園は三脚等の使用は禁止なので必然的に手持ち撮影になります。
今もし何か一つ能力が手に入るのであれば、間違いなく手持ちで微動だにしない力が欲しいです。
たぶんこの能力があればア○ンジャーズにも入れると思います。
とはいえ、手持ちでも十分な描写です。
③空のグラデーション
そして空です。
特に太陽が出る前、沈む前の空は驚くほど豊かに、そしてなだらかにグラデーションを撮ることができます。
ただ、画角に太陽が入るとフレアやゴーストがとても強く出てしまうので、気をつける必要があります。
④その他
他にも建築物や砂浜などテクスチャーの強いものなどは撮ってみると感動することと思います。
また、dp3 Quattroはマクロ対応でもあるため、4枚目のように被写体をクローズアップして撮るにもおすすめです。
■まとめ
AF速度などを考えると動体撮影にはあまり向いているとは言えませんが、静物では物凄い威力を発揮します。
私の場合、「草を撮りたい」というなかなか変態的な目的があったのでドンズバリでフィットしたように思います。
このfoveonセンサーをつかったカメラは現在販売終了しており市場在庫がほとんどとなっています。
ただ、今回の作例なんかを見て少しでも興味が湧いたり、いいな!と思ったりした方は少し調べてみてください。
くれぐれも「最新カメラに匹敵する利便性」を求めないことです。笑
ただ、唯一無二の素晴らしい描写は約束されます。
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