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そもそも、なんで長野なのよ?②~最初の町で。

住もう!と決めたエリアを決めたら、まずは下見・物件探しですね。

我々は自治体のHPにある「空き家情報」中心に探しました。こんな感じです。

我々の頃よりはるかに見やすく、便利になっています。移住を希望する人は増えているのでしょうね。

いくつかの町村に問い合わせ、いくつかの物件を見た後・・・担当者の方が最後に「まだHPに載っていない物件があるんだけど見てみます?」とくるので我々見ます見ます・・・と。

それが結果的に、我々の最初の家になりました。

圧倒的に面白かった。築100年・しかしいわゆる古民家といった雰囲気でなく古い商店街に面した大きな家。旧商店ですね。
斜面を活かして立っているので通りに面して1階・2階・・・のほかに斜面下に地下倉庫のような場所がある。
2階はブチ抜きで大広間にできるので相当な数の友人が遊びに来ても大丈夫。(実際そういう”合宿みたいな雰囲気”になったこともありますがやはり愉しいですね。来る方も迎える方も。)

その他特徴としては元商店のスペースがその後改造され、ピアノ教室として使われていたこと。

このスペースがよかった。相棒はリフレクソロジストでもあるのですが、このスペースを使ってサロンを営んでいた時期もありました。
ボク的にスバラシイところ・・・このスペース、部屋の3面にずっと造り付けの本棚があったのです。
東京から持参した恐ろしい量の蔵書もあっさり収納。サロンの風景としても本が多いというのは決して悪い感じではなかったようです。

そしてこの風景こそが、現在自宅を増築しつつ進行中の「ライブラリ・サロン計画」(仮称)の元にもなるのです。

そりゃあこんな恵まれた環境があれば、また欲しくなるのは当たり前・・・ですよね。あとはそれが手に入る環境かどうか?

またこの家は移住初心者の我々にとって優しい立地でもありました。

・駅。(JR小海線)
・役場・金融機関。
・スーパー・酒屋。
・外食できる店。

全て、近くに揃っていました。我々はクルマ社会長野県でクルマ無しで生活を始めたのですが、この恵まれた環境のおかげで結構長い間何とかなってしまいましたね。おかげで落ち着いてクルマも選べた。
また現在もボクが”世を忍ぶ仮の仕事”をしている会社もなんとあの本数の少ないローカル線で、行き返りバッチリな便があった。ダイヤ変更のたび若干の”のんびり・あせあせ”はありましたが安定して使うことができました。

そうして長野第一ステージは安定していきます。
安定すると相棒は菜園を少し始めてみたり、ちょっとした仕事を始めてみたり。
ボクはもちろん釣り仲間も出来て釣り三昧に、本を読む余裕も結構ありましたねぇ。

ただ、そこで満足じゃあない。

そのころはまだまだ”本屋”という答えにたどり着くには至りません。
ただなんか物足りない、仕事もこのままじゃダメだろうな・・・という思いは常にありました。

贅沢なようですが「ラク過ぎる」「無難すぎる」んですね。

周辺とのつながり・貢献が薄い・・・というのもあったかな。しかしそれを意識しだすのはもう少しあと。

もっと、もっと・・・と、しかしリキまず次に我々が目指したのは「自分達の家」という選択肢でした。

今でも出版されているアウトドア雑誌の定番「BE-PAL」に「prima-classe」という別冊があった。(廃版・品切れ)

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チラり見えていますがここで見つけたのが「ドームハウス」という選択肢。また、本を通しての出逢いでした。
確認するとこれが難関を除けばセルフビルド可能なキット販売との由。

あとは建てる場所・・・と、これも隣村(今住んでいる村)に手頃な価格、かつこれ以上はチョット出ないだろうなというロケーション、適切な面積(コレ重要。田舎では農地・山林付き何千坪・・・とかが多いんです。)という土地を発見。
家・土地と暮らしの軸になる要素に関しては本当にラッキー、いい出会いに恵まれました。

ついでと言っては何ですが、周辺の人達にも恵まれています。ヨソ者がやってきて家(しかも、ヘンな形の。)を自分達で建てているなんてよく考えれば如何にもケムたがられそうな話ですが幸いそういう話は一切出なかった。むしろ面白がってもらえて。
感謝感謝です。

そうとなったらネクスト・ステップ。
もちろん今の暮らしは保ちつつ。
最初の家からクルマで10分程度の”現場”に通いながらの「週末セルフビルド生活」の始まりです。

今回はここでおしまい。これ以上はちょっと・・・。
・・・そう。
この「週末セルフビルド生活」、この後カタチを変えながら約4年も続くのです・・・。

http://www.coldmountainstudy.com/
coldmountainstudy@gmail.com 

coldmountainstudy  店主:鳥越将路


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