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そもそも、なんで長野なのよ?

東京から長野に引っ越しました。
本屋やっています。

本屋やっています・・・までは前回までお話ししたので今度は自然、長野・・・の部分、となりますね。

若い頃から冗談で「30過ぎたら八ヶ岳に山小屋だな!」なんて話を仲間としていたことはありました。
が、コレはもちろんまだまだ冗談レベル。(フト思いだしちゃうこともしばしば・・・ではあるのですが。)

なんとなく思っていたのは「このままずっと東京(都会)にいるの、イヤだな。」ということ。
ボクが育ったのは東京でも西部の「え?ここも東京ですか?」なんて場所だったので、子供の頃の遊びといえば自然と外遊び。山や、川。
ちなみに小学生の頃流行りだしたのが任天堂の初代ファミリー・コンピューター。ボクがファミコン・ブームに乗っかったのはクラスの最後尾において・・・です。

仲間たちがどんどん川から離れてファミコンに乗り換えていくのは、少し寂しい思いをしましたねぇ・・・。

しかしそんな原風景ですので、今度は失われていく原風景が悲しくてたまらないわけです。東京西部なんていまや立派に都会。イヤ、オレが好きなのはこんなんじゃないぞ・・・?と。学生になり、社会に出た後も指向するのは自然寄り・田舎寄りでしたね。(あ、でも地方都市は好きですね。イロがあるくらいの規模の街。)

あとひとつ。
ボクが長野に移ったのは大体30歳のころ。
それまでも家族(特に父方)が短命家系なせいか、常に「元気よく遊べるのは60まで。」という根拠のない考えが常に頭の片隅にありました。
(最近延長傾向ですけれど。)

だったら東京では30年過ごした。後半の30年は別の場所。自然・・・特に好きなサケ・マス類の棲む川の近くだろう、と。

それからは相棒(妻)と移住先探し。


高知・四万十川/仁淀川流域。
紀伊・古座川/熊野川流域。
岐阜・飛騨高山周辺。宮川・蒲田川流域。
長野・安曇野周辺。犀川流域。
新潟・魚野川流域。

その他宮城に、岩手に・・・。



・・・ボクが考えたのは全て、川沿い。
その中から当時の家族の都合等踏まえ選んだのが、ここ長野県・千曲川水系です。
夫婦二人とも東京・中央沿線なのでアクセスがいいんですね。実家との。
また二人とも希望したのが「寒くても降雪量は少ないところ」でした。最近の温暖化の流れでやや傾向は変わりつつありますが、この辺りはクリアしています。
これまた先日の台風19号で一概には言えなくなりましたが、長野の山は台風の影響を受けづらい。地盤も固く地震の影響も少ない。でもそれらは移住後、知ったことです。

余談になりますが湯川豊「イワナの夏」(ちくま文庫)・・・この本の中にそれはもう美しい千曲川の表現が数多く登場します。影響が全くなかった、とか言えないですね。やはり本は何時だって影響しているのです。

そして、移住のタイミング。
「これと決まったら直進!」なのがボク・・・ではなくジツは相棒のほう。
どことなくロマン派のボクと違い女性ゆえでしょうか?やはりリアリスト寄りでもある彼女。

「じゃ、費用が抑えられる次の部屋の更新の時がいいね!」

・・・望外に(?)早く、移住の日はやってきたというわけです。

続きは、長野に移ってからの事を中心に・・・。

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coldmountainstudy  店主:鳥越将路

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