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Wi-Fi中継器を購入する前に確認すること#1

本記事を投稿するにあたり

Wi-Fi中継器の購入意図

いきなりですが私の自宅では2台のWi-Fi中継器を利用してます。
1台は以下記事にもしましたが、ネットワーク経由でテレビを観ることができるnasne(ナスネ)という製品を無線化するためです。

もう一台は自分の部屋のPC/サーバーに対して有線接続が必要だったため、Wi-Fi経由で通信できるように購入しました。

上記の共通点をまとめれば、2台とも購入した意図は「有線接続したいけど、距離があるため難しい」という問題に対処するため購入したと言えます。

本記事の目的

2台購入した経験や購入前にいろいろ調べていた時に気になった点などまとめます。
これからWi-Fi中継器の購入を検討している方へのアドバイスとして、また、Wi-Fi中継器を購入するにあたり結構考えましたが、それでも失敗した経験などお伝えできればと思います。


私が利用している製品の概要

紹介として私は以下の2製品を導入しております。
(以下製品をオススメするわけではありません。)
本当は同一メーカーの製品を2つ購入する予定でしたが、1つ目に購入した製品では仕様的に良くない点があったため、2つ目の製品では同じことにならないようにした結果こうなりました。。

■製品1(TP-Link RE330)

・型番    :RE330
・メーカー  :TP-Link
・購入価格  :2,278円(2024-04-22時点)
・利用可能帯域:802.11n/ac
・モード   :ブリッジモード/中継器モード

・メーカー製品サイト
https://www.tp-link.com/jp/home-networking/range-extender/re330/v2/

・Amazon購入ページ

■製品2(Buffalo WEX-1166DHPS)

・型番    :WEX-1166DHPS
・メーカー  :BUFFALO
・購入価格  :4,500円(2024-04-22時点)
・利用可能帯域:802.11a/b/g/n/ac
・モード   :ブリッジモード/中継器モード

・メーカー製品サイト
https://www.buffalo.jp/product/detail/wex-1166dhps.html
※上記製品には新製品がすでに出ております。
(後継機:WEX-1166DHPS2)

・Amazon購入ページ


本題

本題に進むにあたり、説明の流れを簡単に記載しようと思います。
長くなったため本題を分割しました。本記事では以下太字になっている個所を説明します。
■記事の構成


1.本当にWi-Fi中継器が必要なのか?
2.製品への要件を整理しよう
3.設置場所/方法を考える
4.要件にあった製品を探す
5.適切な設定を考える
6.確認をする


1.本当にWi-Fi中継器が必要なのか?

おそらくWi-Fi中継器の購入を検討したのであればすでに確認済みと思いますが、そもそも「Wi-Fi中継器を購入する必要があるのか」を考えたほうがいいです。

Wi-Fi中継器を購入する要因としては主に以下2パターンだと思います。

  1. 寝室(2F)の通信環境が良くないから中継器を設置して通信環境を良くしたい。(※リビング(1F)からなどルーターから距離がある体です。)

  2. 有線接続したい機器があるが、ルーターから距離があるため有線接続が難しい。

ネットワークおいてWi-Fiは電波のため有線接続のケーブルと異なり直接的に接続状態を目で見て確認することができません。そのため、単に「通信環境が良くない=Wi-Fiの電波が届いていないから」と考えると、Wi-Fi中継器を購入しても無駄になる可能性があります。

まずは現在の状況を整理し「電波を強くすることで通信環境が改善する」ということを確認しなければいけません。

現状の確認観点としては主に以下3点です。

  1. Wi-Fiルーターの設定確認

  2. 受信側機器の設定確認

  3. 住宅等の構造で電波を遮断するものが無いかを確認

Wi-Fiルーターの設定確認

特に「Wi-Fiの電波出力強度」と「利用しているWi-Fi規格」を確認する必要があります。

・Wi-Fiの電波出力強度
機器のスペックなどにより異なりますが、Wi-Fiの電波出力強度を変更できることが多いです。出力が弱く設定されていないかを確認してください。
メーカーによっては省電力設定があり、機器の消費電力を抑えることができる設定があったりします。しかし、省電力設定を有効化することでWi-Fiの電波出力が弱くなる仕様があったりします。

Buffalo製品の場合、25,50,75,100%の4段階に調節できます。(一例です。)

TP-Link製品の場合、最大,中程度,最低の3段階に設定できます。(一例です。)

上記のような設定や製品の仕様書等を確認し、Wi-Fi電波出力強度が足りていないかを確認してください。

・利用しているWi-Fi規格
時代の変化とともにネットワークの技術も進化しています。これは有線LANなどのケーブルや企業組織が導入する製品だけではありません。

家電量販店に行けば今はWi-Fi6がおススメ!のような記載をよく見かけます。Wi-Fi6って何?となるかもしれませんが、Wi-Fiも通信技術の1つのため規格が存在します。
Wi-Fi6という名称になっていますが、802.11axという別の名称もありWi-Fi6が登場する前は802.11〇という表現が一般的でした。

802.11の技術については以下のBuffaloのサイトをご確認いただくことでおおむね理解できると思います。

少し話が深くなりかけましたが、つまり、Wi-Fi規格のどれを利用しているのかを確認する必要があります。
一般家庭向けの機器の場合、2.4Ghz/5Ghzと周波数帯で勝手に規格が決定される機器あると思いますがこれも重要です。

規格は大きく以下のものがあり、上が最新、下が古いという形です。見て分かる通り新しくなるにつれ速度が速くなってます。

  • IEEE 802.11ax・・・最大通信速度:9.6Gbps、周波数:2.4GHz/5GHz

  • IEEE 802.11ac・・・最大通信速度:6.9Gbps、周波数:5GHz

  • IEEE 802.11n・・・最大通信速度:600Mbps、周波数:2.4GHz/5GHz

  • IEEE 802.11g・・・最大通信速度:54Mbps、周波数:2.4GHz

  • IEEE 802.11b・・・最大通信速度:11Mbps、周波数:2.4GHz

  • IEEE 802.11a・・・最大通信速度:54Mbps、周波数:5GHz

ここで重要なのは速度もそうですが利用可能な周波数帯が異なる点です。

かなりハイスペックな機器を利用していない限り、今現在のWi-Fiルーターでは以下の規格が動作すると思います。
 ・5Ghz  =802.11ac / 802.11n 規格
 ・2.4Ghz  =802.11n 規格

もちろんルーター自体がどの規格に対応しているかにも注意が必要です。
今一度利用可能なWi-Fi規格を確認したほうがいいでしょう。

まとめ

細かく言えば上記の2点以外にも確認点はありますが、おおむね上記2点を確認した上で、それでも通信環境が悪い場合はWi-Fi中継器の購入に入っていいと思います。


本記事の続き

ここまで読んでいただきありがとうございます。
本記事は長くなってしまったため、続きは以下リンクに記載しております。

続きに興味がございましたらリンクをクリックいただき、ご拝読いただけますと幸いです。

Wi-Fi中継器を購入する前に確認すること#2」の記事

Wi-Fi中継器を購入する前に確認すること#3」の記事


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