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「抗うつ剤よりうつに効く」 こと 『ラヴィット!』

2022年5月、わたしは不眠と鬱の間で座椅子に座って日が落ちるのを待つ日々を過ごしていました。
タイムシフト視聴のできるテレビのある実家で、鬱に乗っ取られないように薄い情報で脳をひたひたにして、自分を殺さないように耐える日々でした。
そんな時に、あるテレビ番組で地元のアミューズメント施設へのロケが行われていました。その番組がラヴィット!でした。

ラヴィット!は月~金に8:00~10:00の枠で放送されている情報バラエティ番組です。

鬱の頭はラヴィット!の内容を身近なアミューズメント施設のロケによってはじめてはっきりと認識しました。フックにかかってからは一瞬で、そこから毎日ラヴィット!を見るために起床する日々が始まりました。

ラヴィット!の特徴は、吉本新喜劇のような様式化された番組構成と飛び道具的なお笑いが合体しているところだと思っています。
「吉本新喜劇のような様式化された番組構成」は私に安心感を与えました。8:00にテレビをつければかならずこの番組が迎え入れてくれて、麒麟の川島さんとTBSアナウンサーの田村さんを筆頭に、曜日担当の「いつもの」メンバーが「いつもの」空気感で番組を進めてくれます。
そして、「飛び道具的なお笑い」がそこに追加され、爆発的な面白さを生み出します。生放送ということもあり、その爆発を目撃したいという気持ちが高まり毎日テレビのリモコンを必ず持つようになりました。

平日2時間の保証された安心は段々と私の緊張を解してくれたようで、次第に笑いが増え、知っている芸人さんの数が増えたこともあり、その他のお笑い番組も積極的に視聴するようになりました。
毎朝8時に起きるというモーニングルーティンが確立され、規則正しい生活を得て、座椅子の上でじっとしていた状態から、元気な日は体を動かしたり、本を読んだり、人に会ったりなどその他の色々な活動ができるまでになりました。

先日はラヴィット!カフェ(新宿にて開催)をひとつの理由として、東京まで遠出をすることもなんとか叶いました。
明日も8:00には布団を畳んで、TBSにチャンネルを合わせていることでしょう。

今現在心が塞ぎ込んでしまっている方も、朝8:00に目覚めたおりにはテレビをつけて、右手をL字にしてみてはいかがでしょうか。

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