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助産師学校時代

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若い時の大失恋

若い時の大失恋

 24歳の時、大失恋をしました。看護学校一年生から付き合った3歳年上の人でした。地域医療研究会というサークルで知り合いました。その人はお酒、タバコ、読書が好きでボート部に入っていました。あまりおしゃべりではありませんでした。卒業のタイミングが重なりその人は就職、自分は助産師学校に進学しました。相手が京都に就職するということで自分も京都の学校を受験し、一年ほど京都で学生生活を送りました。

 助産師

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助産師学生の時ただ一つだけ褒められたこと

助産師学生の時ただ一つだけ褒められたこと

 助産師学生としてはできる方ではなかったと思う。緊張しがちで患者さんへの対応も下手だった。そんな私ではあるがか一つだけ指導の先生に褒めていただけたことがある。それは、「同じチームの人が兄の結婚式に行けるよう工夫した点において」

 実習が始まると二人一組のペアで出産に立ちあわせて頂く。実習が始まると簡単な理由では休む事は許されないのだ。それは身内の結婚式にも出てはいけないほどだった。

 友人の兄

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助産師学校時代1

助産師学校時代1

群馬で看護学校を卒業したあと、京都の助産師学校を受験し補欠で合格しました。当時の彼氏が京都に就職したため追いかけて行ったのです。(浅はかな子供でありました、余計な学費をかけさせて親には申し訳なく思います)
 赤ちゃんは大好きですが、いざ後期に病院実習が始まるととんでもなくハードな毎日でした。一人十例取り上げさせてもらったり家庭訪問させてもらったり。並行して研究もグループで進めていきます。あと就活と

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助産師学校時代2

助産師学校時代2

 助産師学校に入学したら隣の席Nちゃんという子が座っていた。Nちゃんは東北地方から夜行バスで京都まで来たという。Nちゃんの患者さんに対する優しい言葉遣いと表情が大好きだった。分娩介助の時の患者さんに対する真摯な言葉がけにいつも学ばされていた。
 
 Nちゃんは授業中よく寝ている事があった。寮にいたのだがよく眠れていない事が原因だったようだ。それでも寮を出ずに一年頑張りとうしたNちゃんは本当「凄い」

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助産師学校時代3

助産師学校時代3

 後期実習が始まると、4人ほどのチームに分かれて各受け入れ病院に散らばる。皆んなそれぞれの病院で難しい事例に遭遇したなどの情報をやりとりしていたものだ。「子宮破裂で緊急全摘手術」「分娩後大量出血」振り返っても恐ろしくなるような、学生には手に負えないほどの重症事例に必死に皆食らいついて行ってるのだなぁと、噂話のなかから感じた。

 中でも記憶に強く残る出来事がある。
友達の受け持ち患者さんが、大量出

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