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助産師学校時代3


 後期実習が始まると、4人ほどのチームに分かれて各受け入れ病院に散らばる。皆んなそれぞれの病院で難しい事例に遭遇したなどの情報をやりとりしていたものだ。「子宮破裂で緊急全摘手術」「分娩後大量出血」振り返っても恐ろしくなるような、学生には手に負えないほどの重症事例に必死に皆食らいついて行ってるのだなぁと、噂話のなかから感じた。

 中でも記憶に強く残る出来事がある。
友達の受け持ち患者さんが、大量出血で夜間緊急手術となったのだ。
 学生担当教官のY先生が、直感で学生にたまたまとても早めに「◯△さんの血圧測っておいで」と指令を出したのだ。友人S「先生、血圧測れませーん!」その出血は外に見えるものでなく腹腔内で起きている事が予測された。

 それからの経過は一分一秒争うものだったと思う。もちろん学生なのでスタッフさん達の動きを見て学ぶしかないのだが。(邪魔にならないように)

 学生担当教官のY先生の直感の鋭さに実際測ってきたSちゃんと驚嘆したものだ。「Y先生って本当に凄いよなー。」「なんでわかったんやろなー❓」「鋭いよなー!」

 目に見えるものだけに頼らず、多分Y先生は第六感も駆使して指導にあたられていたのだと思います。大変な実習の場でいつも冷静に指導して下さった素晴らしい先生方にも恵まれた事に感謝いたします。

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