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【勝手にWeb分析してみました】N高編

みなさん、こんにちは。Edv Futureの武川と申します。

普段はEdv Futureの取締役として、弊社で運営しているEdv Path、Edv Magazineの開発や教育業者様向けにDXの支援などをさせてもらっております。

今回から様々な学校や習い事などを勝手に分析していこうと思っております。なぜこのような事をやっていくのかと言いますと、弊社はいわゆるEdTechと呼ばれる会社で、日頃から教育に関することに触れていますが、世の中のたくさんの学校がWebにおいてどのような戦略を取り、どのようにユーザーに届けているのかが、非常に気になったのが大きな理由です。これから週1回ペースで様々な学校様などの分析を行っていきますので、もしよろしければフォローとスキをお願い致します。

さて、第一回目となる今回は「N高」です!

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株式会社ドワンゴが先導し立ち上げた学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校(以下、N高)は、日本初の完全オンラインで授業を行う新しい高等学校です。

特徴は大きく3つ。

【特徴】
①オンラインなので好きなときに、好きな場所で学習が可能であり、効率的に高卒資格を取得できる
②増えた時間でやりたいことをし、将来へつながる経験ができる
③ICTツールを活用し、ネット上でもリアルでも友達ができる

アドバイザリー・ボードメンバーには社会学者の古市氏などを始めとした著名人を起用し、N高等学校主催の講演会には、政界からの登壇者など幅広く人々に支えれれている新しい学校であります。

また、2021年4月にはS高等学校の設立が予定されています。

N高等学校のターゲット像

N高は完全オンラインであり、従来の高校とは全くの別物です。

N高のコンセプトには、「普通の高校生になって、どうする?」が掲げられており、無職や引きこもり、中卒や登校拒否(不登校)などの人もターゲットとしている点が一般的な高校のターゲットと大きく異なっています。

実際にN高に通う生徒からは、「学校が嫌いだった」という声や、「海外の高校に通いながらも日本の高卒資格の取得を目指せる」などという声が上がっており、N高のターゲット層は、一般の高校に進学する人だけではなく、学校教育から離脱してしまった(あるいはせざるを得ない状態だった)学生・海外に入る学生・学生以外の側面を持つ人など多岐にわたることが読み取れます。


N高等学校のホームページに関して

N高等学校のホームページは非常にシンプルでわかりやすい印象を受けます。
従来のホームページだと、アクセスしてきたユーザーに対し、学校の魅力や特徴をアピールするために伝えたい情報を多く盛り込んでしまう傾向にありますが、N高の場合、必要最低限の情報に絞っているため、欲しい情報に辿り着きやすい情報設計がなされています。

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アクセスをしてきたユーザーが必要な情報にアクセスできるような配慮がなされているのがN高のホームページであるために、非常にシンプルな作りになっているのだと思います。

また、資料請求のフォームやお問い合わせフォームも非常に入力のしやすい作りになっており、そのため、入力にストレスを感じたり、途中でめんどくさくなってしまったりすることが軽減されるために、資料請求がされやすい作りになっている。

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ただ一方で、非常にシンプルな構成であるがゆえの問題があると思います。ネット高校といわれてピンと来るひとは少ないですよね?どんなメリットがあり、なぜネット高校が選ばれるのか、一般の高校に行かず、N高に通うメリットはどこにあるのかが不明確になっていると考えます。

つまり、ネット高校という新しい学校像であるからこそ、それらのメリットやN高での学生生活をイメージしにくい。そのため、 N高では実際にどのような授業を受けることができるかなどを中心としたN高での学校生活をホームページ上で動画などを使い、紹介した方がネット高校の強みやN高の良さ、そしてN高での学校生活のイメージをふくらまさせることが可能になると思います。

N高等学校のSNS活用に関して

N高等学校は、株式会社ドワンゴが作り上げた学校です。株式会社ドワンゴは、インターネットビジネスに強く、ニコニコ動画やゲーム開発、VRサービスの構築等を行っており、インターネットに強い会社が創った学校であるからこそのインターネットを活用した広告や他の学校には難しかった広告・PR戦略を打っている印象です。

これは、N高の第2期生の卒業を迎えるにあたり作成した広告で、第2期生の卒業は約3,000人。全国各地に在住の卒業生及び保護者、そして、卒業生を向かい入れる社会全体に向け、門出を祝すCMを制作しました。このCMは実際に、朝8時から9時30分までの間でテレビCMとして実際に放映されています。

他にも、N高等学校は、Twitterを始めにSNSを上手く活用しています。

このように、今日の高等学校が触れてこなかった広告・PR戦略を取っているために、成功するのかどうかは不明確ですが、今日、日本最多の生徒数を誇る高等学校であるということから、成功ととっても差し支えないと思います。

また、学校パンフレット多様な選択肢が用意されている学校であるためコースも非常に多く、観てて楽しい。これだけでも行きたい!と思う学生がいるかと!

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一方で、日本の社会では、一般的に大学に進学することが一番の目標になっています。そのために、高校を選択する際に、ほとんどの学生が、進路や進学先などを入念にチェックしますが、N高は、こうした実績に関する部分がホームページ上からは見られてこなかった印象です。

SNSではTwitterのライブ配信などで合格実績を発表しているようではあるが、学生やその保護者が注目する情報であることも鑑み、広告やホームページ上でも取り入れてもいいのかなと感じました。

N高等学校の解析まとめ

N高の広報・PR戦略やホームページ設計などは全体的に株式会社ドワンゴによって運営されている影響もあり、他の学校には真似できないような最先端の技術を活用している印象です。ネット高校自体の認知度が低いために、まだまだイメージしにくいところではあるために、ネット高校の良さやN高の良さをより発信するための広報戦略やホームページ設計は非常に楽しみではあるところですね。

EdvFutureでは、最先端の知識と技術を活用したマーケティングをサポートしております!是非、ご興味がある方は下記のリンクよりお問い合わせください!


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