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ザ・2020ビジョンの月次報告~わたしの読み方・2023年10月運用分~

コモンズレター

コモンズ投信のザ・2020ビジョン、コモンズレター10月運用分が公開されています。
※いろいろと #コツコツ投信積立 しているわけですが、その投資額5銘柄の月次運用報告書を読もうという企画です。

ザ・2020ビジョン_コモンズレター

運用責任者メッセージ

当ファンドは、中期的に大きく変化する企業への投資を行っていますので、ウェイトの調整は行っていますが、成長株が多く含まれています。当月は米国長期金利が一時5%を超えて上昇したことから、金利高に影響を受けた成長株の下落が特に顕著でした。小型成長株が多い東証マザーズ指数が、11%を超える大きな下落も象徴的です。ただ、米国の金融引き締めも既に終了した可能性も出てきており、当ファンドの反転時期も近いと考えています。引き続き、ご期待ください。

ザ・2020ビジョン_コモンズレター23年10月31日基準より

中期的に大きく変化する企業への投資を着実に実施しているものと思っています。
これからもよろしくお願いします。

基準価額の推移・運用実績・ポートフォリオの状況・時価総額別構成比・市場概況・運用状況

わたしはこのあたりは、「ふーん」といった感じで極めて軽く読みます。
こんな感じで問題ないのが、コツコツ投信積立です…と思っています。
一所懸命に作っていらっしゃる方、すみません。

未来予想図

ようやく、チカラを入れて読む場所が来ました。
今月のテーマは「PFAS」。

PFASと聞いて、何のことかピンとくる方はどの程度いらっしゃるでしょうか?
(中略)
PFASというのは「per-and polyfluoroalkyl substances」の略で、有機フッ素化合物の総称です。

ザ・2020ビジョン_コモンズレター23年10月31日基準より

わたしは、全くピンとこないひとでした。
さて、有機フッ素化合物とは一体なにか。

 Q どんなもの?
A 主に炭素とフッ素からできた「有機フッ素化合物」の総称です。ほとんどが人工的につくられたもので、4700種類以上あります。水や油をはじき、熱に強い特徴があり、自然界ではほぼ分解されません。環境中や人体に長く残るため、「永遠の化学物質(フォーエバー・ケミカル)」とも呼ばれています。PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(パーフルオロオクタン酸)が代表的な物質です。

 Q 何に使うの?
A 1950年代以降、こびりつかないフライパンや水をはじく衣類、半導体の製造、大規模火災時用の泡消火剤などに広く使われてきました。工場排水や米軍基地の泡消火剤の漏出などで土壌を汚染し、地下水や河川水に入り込んで飲み水として人が摂取している可能性があります。

 Q 健康に影響は?
A 国際がん研究機関は、PFOAを発がん性の恐れがある物質に分類しています。腎臓がんや前立腺がん、潰瘍性大腸炎、甲状腺疾患の発症の他、赤ちゃんの体重減少、コレステロール値の上昇などとの関連が指摘されています。

 Q 研究の状況は?
A 米国の公的機関では、血中1ミリリットル当たり20ナノグラム(ナノは10億分の1)以上あると腎臓がんや脂質異常症などのリスクが高まるとの結果をまとめました。多摩地域の血液検査では20ナノグラム超の人も多くいました。ただ、日本では摂取と健康被害の関係の研究があまり進んでいません。

 Q 規制は?
A 有害な化学物質を国際的に規制するストックホルム条約でPFOSは2009年、PFOAは19年に製造・使用が原則禁止となりました。飲料水は各国が安全の目安となる数値を示しています。日本は20年に、毎日2リットルの水を飲んでも健康に影響が生じないレベルとして、水道管理の暫定目標値をPFOSとPFOAの合計で1リットル当たり50ナノグラム以下と定めました。米国はもっと厳しく、米環境保護庁が昨年6月、PFOSを0.02ナノグラム以下、PFOAを0.004ナノグラム以下とする暫定勧告値を示しました。

東京新聞 TOKYO Webより

さて、コモンズレターで原嶋さんは、この問題への対処方法で、欧州と米国の違いの観点で次のように書かれています。

世界の動きはどうかというと、欧州と米国では異なるアプローチからこの問題に対処しようとしています。
まず、欧州に関して言うと、今年3月にドイツ、オランダ、デンマークなど5か国が、PFASの一括制限を欧州化学品庁(ECHA)に対して提案する、という動きがありました。すべてのPFASの製造・上市・輸入を制限しようというものです。この提案には、オプションとして代替物質の存在しない用途における猶予期間が設けられてはいるものの、将来的にはすべてのPFASを代替手段に置き換えることを目指すという、率直に言ってかなり大胆な動きです。
こうなると、現在でも多くの会社が製造しているフッ素樹脂、フッ素ゴムといった製品は扱うことができなくなり、それに代わる素材の開発競争というのも激化する可能性があります。実際に、国内にも、その候補となり得る製品を有する企業はありますので、そうした企業の活躍の場が一気に広がりスポットライトが当たる可能性があります。

一方で、米国のアプローチはやや異なり、既に環境中に放出されてしまったPFASをいかに人体に取り込まな いようにするか、というところに力点が置かれています。というのも、米国では多くの軍施設において、訓練などで使用される泡消火器が原因と思われる地下水汚染が確認されているなど、特に飲料水中のPFAS除去対応が待ったなしの状況にあるからです。
この問題の深刻さを示す事例として、今年6月、米国3M社が製造した消火剤(消防署が訓練で使用)に含まれていたPFASによる水質汚染への間接的責任を問われ、地方政府との間で最大125億ドル(日本円で1兆円超)にものぼる和解金を支払うことで暫定合意した、というニュースもありました。
こうした汚染への対策としては、海水の淡水化にも用いられるRO(逆浸透)膜や、NF(ナノろ過)膜、イオン交換樹脂、粒状活性炭といったいくつかの対策が考えられ、それぞれにおいて強みのある日本企業が存在しますが、現時点では特定技術に収斂していないと思われますので、こちらについても今後の議論の動向を注視していく必要があろうかと思います。

ザ・2020ビジョン_コモンズレター23年10月31日基準より

欧州と米国に違いは、興味深い内容だと思います。
その課題解決のなかで、活躍できる日本企業の存在も頼もしいですね。
さて、日本国のPFASに対する対応は?

コモンズPOINTからのお知らせ

11月3日・4日・5日に開催された第7回全日本パラ馬術大会のことが取り上げられています。
わたしも3日に、現地で観戦させていただきました。
これもコモンズ投信から頂いたご縁です。
関係者の皆さま、ありがとうございました。

わたしの観戦関連投稿はこちらです。

乗馬体験も楽しかったですよ。

23年10月運用報告動画

動画でも運用報告がされています。
コモンズ30ファンドののちにザ・2020ビジョンの運用報告がありますので、そちらをご覧ください。
わたしはザっと聞きました。

アナリストの上野さんから、投資先のオリエンタルランドについて説明がされています。

あっという間に12月がやってきそうですね。
新NISAの話題も話題になっていますが、少しは落ち着いたでしょうか。
いろいろと手続きをしなければ。

では。

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