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1. 人類の姿勢を見直す

みなさん、初めまして。このnoteを読んでくださって、ありがとうございます!さあ、「姿勢って自分でよくできるってよ」の記念すべき第1歩から、Let’s マウンテン!

エンジニアの方々はもちろん、在宅勤務やテレカンなど、長時間のパソコン作業を行う機会が増えたこのご時世…。平成20年技術革新と労働に関する実態調査結果の概況(厚生労働省)によると、コンピュータ機器を使用している事業所の割合は96.3%に達しているのだそう…。もう、仕事でもプライベートでも、スマホ、タブレットやパソコンが必要不可欠な今、あなたはどんな姿勢になっていますか?

自分の姿勢を一度見直してみましょう!

そもそも良い姿勢とは?

良い姿勢とは、立ったり座ったりしたときに、左右対称でまっすぐな状態ということ…

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…ではないんです!では、良い姿勢とは?

良い姿勢とは、座位・立位だけでなく様々な姿勢において、

“すべての大関節(脊柱、肩、肘、股、膝、足関節)を最大に正しく動かせる状態”

のことなのです。

では、大関節を最大に動かせる状態とは?

それは、それぞれの関節が本来持つ最大可動範囲を他動的*1 に動かせるだけでなく、自動的*2 に動かせるということなんです。

そして、正しく動かせる状態とは?

それは、主動筋*3 と補助動筋*4 が収縮し、同時に拮抗筋*5 が弛緩できる状態。そして、近接する関節も協調的に動かせる状態ということです。

さらに、自分の関節の動きを正しく感じられることも含まれます。

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例えば、背が低い・高い、やせている・太っている、筋肉が多い・少ない、体が硬い・柔らかいなど…

これらの特徴により、人それぞれ得意・不得意な動作があり、良い姿勢を保てる人、良い姿勢が崩れやすい人がいます。

さらに、ライフスタイルによって良い姿勢を保ちにくくなる人もいます。例えば、デスクワークで一日のほとんどを座ったまま過ごす人。つまり、ほとんどの関節を動かすことなく、ずっと同じ姿勢でいるわけです。

Sahrman(2002)によると、持続した姿勢でいることは、筋の長さ・強さ・硬さに影響を及ぼすのだそう。もうこれ、体の形がそうなってしまうかもってことで・・・困ったものです。

良い姿勢のメリット

では、良い姿勢を保てると得られるメリットは?

・動作の効率が上がり、疲れにくくなる
・呼吸補助筋*6 の無用な活動が減り、一回呼吸で取り込める酸素量が増える
・人に与える印象が良くなる
・ファッションをより楽しめる
・精神的にもポジティブになれる

また、姿勢を良くすることによりスポーツ・パフォーマンスは改善します。良い姿勢を身につけた上で、スポーツの特性に合わせたトレーニングをすると、とても効果的です。

悪い姿勢のデメリット

反対に、姿勢が悪いとどうなるか?

・動作の効率が悪くなる
・動作は代償的になり、本来使わずに済む筋肉も使うことで疲労しやすい
・代償的な動作をし続けると、ますます姿勢が悪くなる
・頭痛、肩こり、腰痛が生じやすい
・筋肉の痛みだけでなく、骨にまで影響を及ぼし、変形性頚椎症、変形性腰椎症、変形性膝関節症などになりやすい
・内臓の動きが悪くなりやすい
・便秘になりやすい
・悪い姿勢のまま運動をすると、怪我をしやすい
・健康のためにと思ってジョギングなどを始めても、逆に身体に不調を来す可能性がある
・太る、動脈硬化になる、糖尿病になる

と、たくさんのデメリットがあります。

では、明日からできることは?

良い姿勢となり保ち続けるには、まず自分の姿勢の状態を理解し、それぞれパターンに合わせたアプローチが必要です。まずは、自分の姿勢について気にする時間を作ってみましょう。

次の記事で、姿勢が崩れやすいタイプについて詳しく書いています。

現在地… 1合目だっちゃ☆

脚注
*1 他動的な運動:他人の手や機械によって行われる関節運動であり、筋収縮を伴わない
*2 自動的な運動:自身の筋収縮によって行われる関節運動
*3 主動筋:関節運動のために求心性収縮する(複数の)筋のうち、主な働きをする筋
*4 補助動筋:主動筋を補助する筋であり、主動筋と同じ働きをする
*5 拮抗筋:動筋と逆の働きをする筋
*6 呼吸補助筋:正常安静呼吸で使われる横隔膜と外肋間筋に対して、努力呼吸時に補助的に用いられる筋群

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