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道の上の猫の死骸

【閲覧注意】
この記事は体調を崩されかねないような内容になっております。
そのようなものが苦手な人はあらかじめご遠慮願います。

土曜日の朝のことだった。
自分は部活に行くためにいつものように自転車を漕いでいた。
そしたら、車道の上に何かグレーのものが見えた。
だんだん近づくと、それが何かわかるようになってきた。

それは猫の死骸だった。

自分は迷った。
見て見ぬふりをして学校に行くかどうかを。
しかも、その日は時間がなかったため早く学校に行きたかった。

だがしかし、ここで見て見ぬふりをするのは
人としてどうかと思ったので立ち止まることにした。
車道の真ん中にあったため歩道側に寄せる必要があったのだが、
ティッシュのようなものを持ち合わせていなかったため、
自分はどう対処をすればよいのかがわからなかった。

とりあえず、スマホで調べてみようと思いGoogleを開いて
「道端で猫が死んでいたら」と調べた。
そしたら、

日本全国から連絡可能な道路緊急ダイヤルに連絡すれば、最寄りの国土交通省地方整備局につながり、しかるべき管理者に連絡を取り次ぎ、対応を行ってくれます。 番号は全国共通「 #9910 」。 通話は無料、受付は24時間。 これなら、スマホや携帯のアドレス帳に登録できますね。

とトップページに出てきたので「#9910」に電話をした。

そしたら、愛知県の国土交通省地方整備局に繋がった。
そして、自分は状況を説明した。

しばらくして、電話も終わったので学校に行こうとしていたが
優しそうな顔つきのおじいさんがそれを見ていた。
おじいさんがそれに近づいていくのを見ていて、
何をするのかを気になったので立ち止まった。

すると、おじいさんは自分のカバンからティッシュを取り出した。
そして、その死骸をティッシュで持ち歩道沿いに移動させた。

自分はそのおじいさんに尊敬した。
自分なら同じ状況になったとしてもやれていないと思うからだ。
いや、現に自分はその行動をとれなかった。
しかも、多くの人が嫌がるような行動を
おじいさんは躊躇うことがなくしていたからだ。

(ちなみに、おじいさんがその死骸を移動させたことにより
猫の死骸ではなくネズミの死骸だということが分かった。)

そして、ことが片付いたので急いで学校に向かった。

だがしかし、
先ほどの100m後のところに車道の真ん中に鳩の死骸があった。
自分はまたもや立ち止まった。
先ほどと同様に「#9910」に電話した。
そして、電話し終わった後に自分は先ほどのおじいさんを思い出した。

そして、近くのコンビニに行きタオルを買った。
急いで先ほどの場所に戻る途中で、
自分が家を出た時よりも車通りが多く感じたため急いで戻った。

そして、先ほどにコンビニで買ったタオルで鳩の死骸を持った。
そうすると、鳩の内臓や血液が出ているのが見えてしまった。

自分はそのようなグロテスクなものは好きではないため、目をそらした。
このように、自分がグロテスクと感じたように
この道を通る人は感じるのかと思うと我ながら
自分がとった行動は素晴らしいと思った。
そして、自分の成長を実感することができた。

このように、どんどん成長していきたい。


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