黒川紀章のカプル建築が発売になりました。
この本は、一年ほど前からデザインをしてきました。
プレスリリース用に準備した文章をせっかくなので、ここでも掲載します。
自分が過去に勤めていた事務所でも、建築の書籍を手掛けることが多く、師匠も本を建築のように例えることもありました。
また、『編集デザインの発送法』(ヤン・V・ホワイト著、大竹左紀斗監修・訳、グラフィック社)でも紙面の構成方法として「建物の中を移動するように」(p.43)と実空間に例えた表現をしています。
著者の鈴木敏彦先生と造本のプランを話し合っていたときに、上記のような話をしたところ、建築家である鈴木先生も「本も建築だ」と共感して頂き、建築に見えるような造本プランという道が見えました。
あとは仕様を考え、印刷所の方と資材の検討をしました。印刷所でも取り組んだことのないことがあったとのことで、試作などを行っていただきました。
4/5より全国発売。全くの偶然ですが、保存・再生プロジェクトの前田達之さんによると、この日は中銀カプセルタワービルの誕生日だそうです。
是非、一度手にとっていただきたいです。