Vol.4 学生時代の活動を振り返って自分を知る(ゼミ活動後編)

 さて、ゼミ活動の振り返りもついに最後になりました!!
きっとこの頃の自分は成熟?しているはず!!なので、得られたことも深く、基礎以上のことも学びに入ってきているはず...と思っています!!


<主な活動と目次>
前編
1. IBM社の統計分析ソフトを活用したマーケティングコンペ(1年生で準優勝)
2.VOCデータの分析と提案(2年生)
中編
3.輪読とケースワーク(2年生)
4.カスタマージャニーマップを活用したワークショップ(3年生)
後編
5.初のグループ研究、学生懸賞論文、ポスターセッション(3年生優秀賞受賞)
6.個人研究、二度目の懸賞論文とポスターセッション、卒業論文(4年生佳作受賞)

1~4は、Vol.2,3でまとめています↑

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5.初のグループ研究、学生懸賞論文、ポスターセッション(3年生優秀賞受賞)

 3年生になり、座学(1年生春)→実務(2年生)ときまして、研究の段階に突入しました。まず最初に思い知ったのは、"自分の積み上げた知識の少なさ"と、"マーケティングという学問はまだまだ未発達で同じ事柄にも様々な主張や通説がある"ということだ。
 2年生までの学びでは、マーケティングの基礎と、リサーチ、サービスマーケティング、消費者行動論くらいしか知らないのに、知った気になっている天狗野郎は、見事に鼻を折られたわけです。

"自分の積み上げた知識の少なさ"

 行動経済学や栄養学、歴史学、記号論、審美学、社会心理学など、多岐にわたる学問が複雑に絡み合っていることを知り、これを全て把握することは実質不可能だと悟りました。
 更には、同じ事象でも、審美学における見解と感覚マーケティングにおける見解と、消費者行動論における見解は全く異なるのです。更に、学者によって言うことが違うときました。

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"マーケティングという学問はまだまだ未発達で同じ事柄にも様々な主張や通説がある"

 自分にとって学者や教授という人間は、今まで自分の中で絶対的教科書のような存在でした。ましてや査読論文は、最強の裏付け資料だと思っていた。しかし、それは大きな間違いだったのです。
 研究はあくまで、その人が行った一事例にしかすぎず、その人が導き出した暫定的な事実でしかない。これは自分にとって衝撃的な事実でした。今まで絶対的信頼を持っていたものが、不正確なものだと突きつけられたのだから...
 しかしそこから、
・自分はどんな資料も客観的な視点を持って見ること
・複数の資料を比較して検討すること
・筆者の背景踏まえて読み取る姿勢
が身につき、自分がアウトプットする内容にも客観性がより生まれ、多角的な検討をした上でのアウトプットに変化しました。

 その結果、見事学生懸賞論文において優秀賞を受賞することができました!!
 その上、日本マーケティング学会で論文が入選し、学会で発表することもできました!!

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6.個人研究、二度目の懸賞論文とポスターセッション、卒業論文(4年生佳作受賞)

 3年生で一度、グループで論文を執筆し、調査というものがいかにうまくいかないものか、先行研究の調査や仮説立てにどれほどの時間を要するのか、おおよその勝手がわかった上で、卒業論文に挑むことになったわけですが、正直なところ物足りない所がありました。
 一度書いたからこそ、やり方はおおよそはわかってきて、アイデアや問題意識も前回の論文で採用されなかったものから検討していくことができました。何より、部活動も履修もなくなり時間の余裕がありました。

 そこで、自分に負荷をかけることにしましたw
 いやあ自分でもドMだなと思います。思います。がなぜか負荷をかけてしまったのです。
 その負荷とは、学生懸賞論文に提出する論文をもう一本書き、更に学会にも再び参加することです!!

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 もちろん完全に異なる内容ではありませんが、同じ研究の中で、2本目の論文を追加研究として作り上げることにしました。
 つまり、卒業論文を年間で一本書くはずだったものが、8月までに一本、12月までにもう一本書く、そして更に9月のマーケティング学会のポスターセッションにも再び参加するという超過密スケジュールに変貌したのです!!

 しかしその分得られたことも学びも更に深いものになりました。新たに得られたものとして、"WBSとガントチャートを作成し遵守すること""客観視を心がけること"がありました。

"WBSとガントチャートを作成し遵守すること"

 これは、かなり重要かつ今まであまりやったことのないことでした。グループで活動している時は、次のミーティングまでに何をやるか、自然と決める風潮があり、分業のために自然と流れを決めていました。
 しかし当然、分業やフォローアップし合うこともできないわけですから、自分にイレギュラーが発生した途端に遅れを取り戻すことが困難になります。その為、3年生で一度論文を書いた経験をもとにWBSを作成、バッファリスクヘッジを意識したガントチャートを作成してその工程通りに進めていく必要がありました。一度論文を書いていたからこそ、大方作業工程も把握できていましたし、自分以外にも先輩や同期の論文作成工程でイレギュラに見舞われ、納期ギリギリになる姿をずっと見てきた為、大方トラブルも想定できました。
 おかげで、一週間前には完成し、構成や文章にもこだわる余裕ができました。ここまで湯遊着々でゼミのワークを終えた経験は今までになく、事前にガントチャートを作成することの重要性を痛感しました。
 しかし、今回は一度経験したものだったから質の高いガントチャートを作成できたものの、これが初めて経験するものだった場合、ここまで上手くいくかは、定かではありません。
 先月の研修で、初めて座学として、ガントチャートを作成する方法を学んだ為、今では自信を持って取り組めますので、この研修についてはまた後ほど!

"客観視を心がけること"

 これは論文を書く上で、極めて重要かつ、困難な事だと思います。リサーチにおいても言える事ですが、難航すればするほど、確証バイアスが邪魔をしてきます。自分で言っているロジックの矛盾や、死角にまるで気づかないのです。アンケート項目を作成する際にも、仮説通りの結果を望むばかりに、無意識に回答を誘導してしまう事もしばしばあります。グルプワークならまだ複数の視点からブラッシュアップする事ができますが、個人ワークでは人に発表するまで、気づくことなく進んでしまいます。これがとても恐ろしく、一週間まるまる無駄になることもザラにありました。
 この経験を踏まえ、自分をいかに信じないか、望んだ裏付け資料が見つかってもがっつかず、更にはあえて逆の立場になって否定するデータを探す努力をするなど、自分の主張に対する取り組み方が大きく変化しました。

 本日で、ゼミの振り返り終了です!!
 今回振り返ってわかったことは、想像の倍くらい気づくと文章が長くなっていることでした..
 より読みやすい文章を考えなくても打てるようにここも努力していきたいと思います!!
 それではまた!!