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談笑

もう何年まえの記憶を肴に酒を飲む大人たち会話に憧れを抱いたことがある。

当時の僕は幼稚園児か小学生で、何年も前の記憶なんてないし、むしろ覚えていることの方が怖いくらいの子供だった。

いつかあんな風に懐かしむ会話ができるようになりたいな〜なんて、大人たちの宴会を傍から見ていて思っていた。自分にそんな時代がくるのだろうかと、半信半疑に思うこともあった。

気がつけばもうすぐ僕の人生も四半世紀が経とうとしている。

そして、〇〇10周年などの掲示やネットニュースを見たり、同級生との会話であの頃の記憶を気づかぬうちに想起していた。

小さい頃の僕よ、夢が叶ったよ!僕はこうして自分自身の時代を積み重ねているよ。嫌なこともたくさん経験したけれど、笑い楽しみあえる記憶と友達がいるよ!

これだけの喜びを享受できた喜びと同時に、これからの人生では失うこと(まだまだ先だろうけど両親や友達)の方が多くなることを考え、どこか悲しい気持ちが生まれる。

どちらの気持ちも同じ大きさで同じ熱量を持っていて、相反し合っている。いつか、どちらの気持ちも消失して 無 になり、新しい感情が生まれるのかな…

笑い楽しんできたこれまでの喜びは忘れたくないという個人の希望と、悲しみも忘れてはならないという世間の目を気にした責務に頭が襲われる。

悲しみは悲しみで、自分の中で反芻して生まれた納得する価値観を大切にすればいいのかな…

反芻して咀嚼する過程はとても悶え苦しむかもしれないけれど、乗り越えるべき人生の壁なのかな。


そんなことをふと、未来を想像して考える。



こちらも過去作なのですが、余りにも拙すぎたのでアレンジしました。昔の自分、面白い視点を持ってるな〜w




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