血管の豆知識

理学療法士(PT)などのセラピスト業界ではもちろんのこと、医療従事者は「解剖学・運動学・生理学」の基本が重要とされています。

学生の頃、国家試験に受かるための勉強しかしておらず(授業中寝ていたのは内緒…)、基本が身についていないことを実感していたので3年目の今のうちに基礎はしっかり叩き込んでおこうと思い、勉強しなおしております。

そんな中、「あ、これは一般の人でも知ってると面白そうかも!」という内容があったのでそれを2つほどご紹介しようと思います!

毛細血管と赤血球について

まず簡単な血液の流れとして

心臓→動脈→毛細血管→静脈→心臓→肺→心臓→動脈…

となっており、毛細血管では

血液と組織液との物質の交換

要は

栄養素と老廃物の交換

を行なっているわけです。

そんな重要な役割がある毛細血管、実は径5〜10μmしかありません!

1μmが1cmの1/10000、1mmの1/1000なのでとても狭いことがわかると思います。

それに対して、酸素を運ぶ赤血球の大きさは8μm

1つの赤血球が通るのも大変なくらい狭いのです!

え、ちゃんと通れるの?と疑問に思うと思います。

実はこの赤血球、膜が強い上に柔軟に作られており、折れ曲がりながら毛細血管の中を通ります!

しかし、食生活が乱れるとこの赤血球が鎖状にくっつくこともわかっています。

くっついてしまうと毛細血管の中を通るのも難しくなってしまいます。

この辺の情報はまだ勉強不足なので後日また報告させていただこうと思います💦

ちなみに、赤血球の膜の表面でABO式、Rh式といった血液型を作っています!


皮膚から見える血管

腕や手の甲に血管が見える人がよくいますよね!

あの血管、動脈か静脈かわかりますか?

知っている人にとっては簡単すぎる問題かと思いますが、あれは静脈です!

では、動脈、静脈それぞれの血液の色はご存じでしょうか?


動脈は鮮やかな赤色、静脈は暗赤色です。

では、もう一度腕や手の甲の血管を見てみましょう。青く見えませんか?

見えているはずの血管は静脈で、血液の色は暗赤色なのに、血管が青く見えるのは不思議ですよね。

その疑問をここで解説しようと思います。

実は、静脈壁と皮膚の組織は赤色の波長の光を吸収し、青色光は皮膚表面から目まで通過するため、静脈が青色に見えるのです。



いかがでしょうか。

ちょっとした豆知識披露に使えるか試してみてください✨


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