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救急認定ソーシャルワーカー虎の巻【社会福祉士登録後最速で取得したMSWが伝授】

この記事では、救急認定ソーシャルワーカーに興味があるMSWに向けて資格取得までのロードマップを解説します。
私は社会福祉士国家試験を現役合格した後に、最短で認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーの資格を取得し、現在は高度急性期病院のMSWとして働いています。
1,400人以上のフォロワーのいるX (旧Twitter)や月間で5,000人以上にみられているブログも発信中です。

救急認定ソーシャルワーカー(以下ESW/Emergency Social Worker)に興味はあるけど周りに取得している人がおらず、資格取得で得られる価値を想像することができないMSWは多いです。

当記事では、ESWの資格取得に関して以下の悩みを解決します。

  • 三次救急の病院でしか取得できないの?

  • ESWの研修や試験内容について教えて!

  • ESWにかかる費用はどれくらい?

実際に私がESWを取得して、実践力と言語化が飛躍的に向上したことを実感しています。
ESWの取得することで、無意識に様々な理論やアプローチを活用するのではなく、エビデンスに基づいた実践を身につけることができます。
また、実践科学であるソーシャルワークを世の中に啓発するための「実践を言語化する能力」が向上します。
ESWは、救急医療の現場で活躍するMSWの実践力と言語化する能力を底上げすることに繋がり、ソーシャルワークについて一定の知識・技術を担保している証明になります。

当記事は、以下のような意見を持っているMSWにはおすすめできない内容となっています。

  • 救急医療に興味がない

  • 現状の知識•技術で満足

  • ここまで記事を読んできて、ESWを取得する価値を見出せない

ESWは、MSW全体の1%の先鋭的な存在であるため、上記のような意見をもっているMSWの9割は、ESWを取得していません。
実際にESWを取得していないのに「取得しない言い訳」を並べるMSWは信頼できません。
参考として、認定看護師を取得する費用は看護roo!によると約200万円でした。
認定看護師の取得までの費用と比較すれば、ESWの資格取得にかかる費用は微々たるものです。

ESWの取得は、あくまでも「手段」であり「目的」ではありません。
「クライエントに自信を持ってソーシャルワークを提供する(目的)」ために一定以上の知識や技術を取得した証明としてESW (手段)があります。

※本記事は許可なく第三者へ公開すること、または本記事の内容を転載することは禁止しております。
場合によっては法的措置をとらせていただきますのでご注意ください。

ESWの取得は、医療ソーシャルワークの現場で頻発する身寄りなし、経済的困窮、アディクションなど、早期介入が必要なクライエントに対する実践能力が飛躍的に向上します。
申請要件を満たしている全てのMSWが、取得するべき知識と技術が凝縮されています。
ESWを取得して「病院のソーシャルハイリスク患者は、あいつに任せておけば大丈夫」と慕われるMSWを目指しましょう!

救急認定ソーシャルワーカーとは

ESWの資格を把握していないMSWは少なくありません。
救急認定ソーシャルワーカー機構によると、日本医療社会福祉学会 日本臨床救急医学会が「構成団体」で日本医療ソーシャルワーカー協会日本精神保健福祉士会が「協力団体」という位置付けです。
端的に言うと「日本医療社会福祉学会と日本臨床救急医学会が中心となってESWを啓発していくので日本医療ソーシャルワーカー教会と日本精神保健福祉士協会は応援してね」といった解釈です。

救急医療現場におけるソーシャルワーク実践に必要な知識および技術を有するソーシャルワーカーを養成し、統一した基準の下にその認定を行うことで、救急医療の質の向上および人間の福利(ウェルビーイング)の増進に貢献する。

救急認定ソーシャルワーカー認定機構

医師や看護師等の医療専門職と統一された基準の中で、MSWが貢献できる社会福祉の側面を救急医療へ還元することが主な役割になります。

救急認定ソーシャルワーカーになるには

ESWになるにはレポート審査と試験に合格する必要があります。
申請期間は毎年8月1日〜8月31日で下記が申請要件です。

(1)社会福祉士もしくは精神保健福祉士の国家資格を取得し、その登録をしている。
(2)申請時において、ソーシャルワーカーとして医療機関等(病院・診療所・老人保健施設)の勤務歴が5年以上有しており、うち2年以上は救急医療に携わっている。
(3)申請時において、ソーシャルワーカーとして医療機関等に勤務している。
(4)指定された研修等を修了している。

救急認定ソーシャルワーカー認定機構

(1)社会福祉振興・試験センターへ資格の登録している必要があります。登録されていないと名称を名乗ることができません。

(2)「救急医療に携わっている」とは以下の通りです。

2次または3次救急医療機関及び精神科救急医療施設においてどちらかの要件を満たす。
①救急病棟を担当している。
②救急車両で搬送された救急搬送患者への支援を月平均8ケース(実件数)以上担当すること。

救急認定ソーシャルワーカー認定機構

①・②共に自己申告制であるため、組織として認めてもらえれば申請可能です。
救命救急センターの必置や年間の救急搬送患者数等は要件に含まれていないため、申請のハードルは意外と高くありません。

(3)申請する時点で医療機関等(病院・診療所・老人保健施設)に勤務している必要があります。
ESWの資格取得後、転職や退職をした場合でもESWの資格が有効期限内であれば名称を活用することが可能です。

(4)例年であれば毎年11月の下旬にESWの認定研修及び試験が実施されます。Keiの場合は、全てZOOMによるオンラインで研修及び試験が実施されました。
認定医療ソーシャルワーカー、認定社会福祉士(医療分野)、認定精神保健福祉士を取得している場合は、認定機構が実施する研修の1日目を免除することが可能です。

認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーの違い

認定医療ソーシャルワーカー
・2010 年度から制度開始
・2024年4月1日現在406人
・更新制

日本医療ソーシャルワーカー協会

救急認定ソーシャルワーカー 
・2016年度から制度開始
・2024年4月1日現在269人
・更新制

救急認定ソーシャルワーカー認定機構

認定医療ソーシャルワーカーが良い意味で医療ソーシャルワークを抽象的に網羅する資格とすれば、ESWは医療ソーシャルワークの分野をさらに絞った救急医療の分野に特化している資格です。
救急医療現場の限られた時間内では問題が具体化しやすく「この問題にアプローチするためにこの知識や技術が必要になる」といった知識や技術がある程度絞られるため、学びを実感しやすい資格でもあります。

認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーのイメージ

認定医療ソーシャルワーカー
「ソーシャルワーク」全体から絞られた分野である「医療ソーシャルワーク」のスペシャリスト。
医療ソーシャルワークの引き出しに、知識•技術を「収納するスペース」が多い。

救急認定ソーシャルワーカー
「医療ソーシャルワーク」をさらに絞った「救急医療のソーシャルワーク」に特化した先鋭部隊。
「医療ソーシャルワーク」の引き出しから、知識•技術を「素早く見つけて取り出す」ことに長けている。

有料記事について

有料記事の内容は以下の通りです。

  • レポート課題に選んだ議題について

  • 試験までの勉強方法

  • 試験難易度の個人的な感覚

  • 負担する費用について

  • レポート課題の内容は開示しておりません。

  • 試験問題の開示は行っておりません。


………とまあここまで勢いよく書いてきてなんですが、

「Keiみたいにモチベーションが続かないよ…」

このような方々も少なくないと思います。

ESWの取得に踏み切れないのは、読んでいただいているあなたが悪いわけではありません。
ESWを取得するためのモチベーションが低いからです。

考えてみれば当然で、モチベーションが湧き上がる「きっかけ」が乏しいのに行動に移すのは難しいです。
むしろ、Keiが異常なほどにモチベーションがあるため、最速でESWや認定医療ソーシャルワーカーを取得できただけです。

この記事を読んでいるあなたは「ありのまま」でかまいません。
みなさんがモチベーションを高めるための「きっかけ」として、当記事が少しでも貢献できれば嬉しいです。

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8月から始まるESW申請日までの期間限定で最安値(100円)で購入できるようになっています。

レポート審査について

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