アドレナリン出まくり興奮するピアノ曲6選

クラシック音楽命のスズキです。こんばんは。

私にとって音楽とは基本的にナマ音楽、つまりライブである。録音・録画されたものはライブの予習として利用するもの、あるいはCDなどはサイン会でサインをもらう権利を買うためのものという位置付けである。

他のクラオタの皆様のように立派なオーディオセットを持っていれば、もう少し興味を持って楽しく音源鑑賞できるのかもしれないが、オーディオセットにお金をかけるぐらいなら、コンサートチケットや旅行にお金を費やしたい。そんな人間である。

とはいえ、たまにはライブの予習でもないのに音源を聴くこともある。無料ストリーミングでいくらでもCDを聴ける時代になった。一部のCDのブックレットまで読める。私はIDAGIOというサイトを無料会員として利用している。

先月だったか、IDAGIOで昔ハマった懐かしいカッコいいピアノ曲と再会した。それをご紹介するとともに、他のカッコいい曲もついでに並べてみようと考えた。

名付けてアドレナリン出まくり興奮するピアノ曲特集である!

広告が鬱陶しいYouTubeのストリーミングよりIDAGIOの方がはるかに良いサイトなのだが、この記事にはYouTubeの方を貼っておく。YouTubeなら登録無しで聴いていただける。

最初に聴いていただくのは、こちらのラフマニノフの2台ピアノ曲である。文句無しでカッコいい作品。超絶技巧自慢のピアニスト2人に演奏してもらうのがベスト。ダニール・トリフォノフ&セルゲイ・ババヤン、さすが惚れ惚れする演奏だ!(ババヤンさんというピアニストについては知りませんでした・・・すみません。)

最近リリースされたアルバムなのだが、これをIDAGIOで聴いて、この曲を知った頃(10年以上前だ)を思い出した。何年経っても色褪せない音楽だ。さすが我が偏愛のクラシック音楽。

4曲から成る組曲なのだが、改めて全て聞いてみても、どうしてもこの最後の4曲目のタランテラの印象だけが強烈なのだ。少し気を抜くとバラバラに壊れてしまいそうなスピード感にハラハラ、クラクラ・・・


では、次にもう1つ2台ピアノの興奮する曲を聴いていただこう。
先ほどはロシアの作曲家ラフマニノフの作品だったが、今度はフランスの作曲家プーランクの作品。オーケストラと演奏する。ピアノ演奏は私が贔屓にするエリック・ル・サージュフランク・ブラレイ

思いっきりアジアチックでエスニックな感じがするでしょう?バリ島の音楽に影響を受けているとされる。全3楽章で、貼り付けたのは第1楽章である。第2楽章はゆったり、第3楽章は再び激しい曲調となる。


続きまして、同じくフランスの作曲家ラヴェルの「道化師の朝の歌」をどうぞ。前述のピアニスト、フランク・ブラレイ版を載せたいのだが、無料ストリーミングに入っていないので、別のピアニストの演奏を貼り付けた。

演奏しているのは往年のピアニスト、ディヌ・リパッティ。ナマ音楽が好きな私にとっては珍しい、過去のピアニストの中で好きなピアニストである。説明欄によると1948年の録音。リパッティは1950年に33歳で亡くなっている。この演奏を聴くと、思いっ切り生き急いでいる感じがするのは私だけだろうか。まるで死神が背中に張り付いているような、緊迫感があるので、アドレナリンが出るだけでなく、変な汗をかきそうだ。そういう意味では確かに「興奮する」演奏と言えるのでは。

彼はルーマニア出身である。1948年にフランス出身ではないピアニストがこの曲を録音したのは珍しいのでは?どうだろう?そうでもないのかも。当時の録音レパートリーについてよく知らないので、なんとも言えないのだが。リパッティはパリに滞在して勉強していたのでフランス物には親しんでいた。


というわけで、私が考える「アドレナリンが出る、興奮する作品」というと、結局のところアップテンポの曲で、まるで脈か心拍音のようにタカタカタカタカ音が鳴り続ける曲ということのようだ。

そんな曲が他にもある。例えばこちら。フランスからスペインに移動しよう。アルベニス作曲の「アストゥリアス」

先日、シルバーヘアの若きピアニストの話を少ししたが、私にとってシルバーヘアの若きピアニスト元祖はこの人である。ルイス・フェルナンド・ペレス、出身はもちろんスペイン。ペレスさん、お元気かしら。


アストゥリアスもかっこいい曲ではあるのだが、もっと音数が多くて和音が激しい方が興奮するかも(笑)

ではシューマンから1曲。どれにしようか迷ったのだが、ピアノソナタ第2番の第1楽章を載せておく。演奏は前述のエリック・ル・サージュ。このBOXの実物を持ってます。シューマンのピアノ曲全部入ってます。↓手の大きさに注目!

楽譜には「可能な限り速く」とドイツ語でシューマンからの指示が書かれている。そんな指示はあまりみたことない。無理せよということか?

シューマンにおける「アドレナリン出まくり興奮するピアノ曲」というと、なんというか、アブない世界に連れ込まれそうなキケンな匂いがする。そこが魅力でもあるが、苦手な人もいるのだろう。私は好きだけど(笑)地獄とかではなく、現実世界にある暗闇かどこかに向かっている・・・(大丈夫。ちゃんと戻ってくるから。)


さて、最後はまたロシアに戻ろう。
ロシアの作曲家の中で一番好きなショスタコーヴィッチのピアノ曲で締めよう。激しいぞ!演奏はアレクサンドル・メルニコフ

24の前奏曲とフーガの15曲目。4声のフーガである。つまり2つの手で4つの旋律を弾き分ける。奇怪な魔術を延々と唱えているような曲。最後の方など何が何だかわからないぐらい絡み合う。警報?が鳴ったような気がする(笑)ピーポー・・・ 演奏時間2分未満なのに凄いインパクトだ。

実はバッチリ楽譜も持っている。(しかもメルニコフさんにサインをいただいた!)この4声フーガは変拍子だ。何度も拍子が変わる。4分の4だったり、4分の3だったり、4分の5だったり・・・ リズム・テンポ音痴の私には理解不能である。最初の6小節(つまり1声の部分)ぐらいしか弾けない。

以上、アドレナリン出まくり興奮するピアノ曲を6曲選んで簡単に紹介してみた。激しい曲ばかり聴いて疲れたので、ちょっと癒しの曲でも聴いてから寝よう(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?