見出し画像

世界観の眼鏡を借りること。『I LOVE...』 by Official髭男dism

「世界観」という言葉がある。何気なく使っていたけれどふと意味が気になって調べていたら、大辞林 第三版の「世界についての統一的で全体的な理解。客観的な対象把握(世界像)にとどまらず、人の主体的な意義づけ・関係づけによって成り立つ」という定義が、とてもしっくりきた。

なぜ、この言葉の意味が気になったか。最近、「人は皆、違う眼鏡をかけて生きている」のだと、よく、よく、感じる。世界は1つなはずだけれど、どう捉えているか、見えているかは、全く違うんだと。100人いたら、100通りの世界が存在しているようなもの。当たり前のようだけど、すごいこと。そして、それが、普段から自分もよく使う言葉、「世界観」なんだと気付いた。

自分は、「人が好き」だと思っていたけど、実は、それよりも、「世界観」への興味が、異常に強い人間なんだと気付く。「感性」という言葉でもいいかもしれない。英語だと、Perceptionかな。How you perceive the world. 一人一人見ている世界が違うって、それだけで、壮大で、尊い。

最近、自分の「世界観」と、かなり近い世界観を持っている Official髭男dismの音楽が、私の人生のお供だ。彼らの、『I LOVE...』という曲が、私に見えている世界まんますぎたので、彼らの曲を借りて、自分に目に映る世界をシェアしてみたい。


I LOVE...

まずは、見てほしい。この曲のPVを。この曲、今から5日前に公開されて、約300万回再生されている。ここ最近の髭男のブームもちょっと異常だし、ちょっとした、ムーブメントになっているんだと思う。彼らは、間違いなく、世界の温度を上げてくれている気がする…

『I LOVE...』の歌詞はこちら

何度聴いても、何度歌詞を眺めても、うっとりしてしまう。この曲は、様々な愛の形についての曲。親子、カップル、動物と人間、友達。笑い合い、抱きしめ合い、見守り合う姿が、ただただ、美しい。


他者の「世界観」を知ることの美しさ

「君」の目に映る世界は、とっても美しい。「君」の目に映る世界。それは、そこら中にある「愛」が、生き生きと、踊っている世界。親が子を見守ったり、同年代の仲間が笑い合ったり、カップルが微笑みながらスキンシップをとったり、犬と人間が遊んだり…日常にある「愛」の瞬間が、ありありと、プロセスしている。「君」は、その瞬間を見逃せない。「君」の目に映る世界は、いろんな形の愛が充満していて、カラフルで、動きがあって、温度も様々。「君」は、そんな世界の愛を、瞬間瞬間で受け取りまくりながら、心を震わせながら、生きている。

「僕」は、「君」の「世界観」を知ることで、世界の美しさを再発見していく。この曲では、他者の世界観を知ることの美しさについてが語られている。


世界観の眼鏡を「借りる」こと

見えない物を見て笑う君の事を 分かれない僕が居る
美しすぎて目が眩んでしまう

https://www.uta-net.com/song/280202/

大好きな歌詞。他者を分かりたいと思っても、分かりきることは、できない。その人の世界観をもらうことも、たぶんできない。そんな切なさが語られつつ、曲全体としては、世界観の眼鏡を借りることはできるというメッセージも伝えてくれているような気もする。

共に過ごして、想い合い、対話をしたり、そんなことをしているうちに、段々と、その人の世界観の眼鏡を、借りられるようになっていくんだと思う。その人の目に映る世界の美しさ(とも限らないかもしれない)を、感じられるようになっていくんだと思う。尊いなあ…


髭男が世界にもたらしてくれているもの

この曲に限らずだけれど、彼らは、そこに既にある「愛」に、命を吹き込んでくれているんだと思う。彼らの「世界観」を、ありありと表現することで、既にそこら中にある「愛」に意味を持たせてくれているんだと思う。小さくて気付かれないような愛や、一瞬すぎてスルーされてしまっている愛、生まれてから時間が経って凝り固まってしまった愛…そんな休眠中の愛たちを、目覚めさせて、動きを出してくれている

彼らのおかげで、世界を、カラフルに捉える人が増えたんじゃないかな。世界は捉え方だから、結果的に、今、段々と、愛が、踊り狂っている世界になってきているような気がする。

Official髭男dism の皆様。
音楽を通じて、世界観を共有してくれて、本当にありがとう。


最後に、自分の話

私に見えている世界は、『I LOVE...』に出てくる「君」に見えている世界と、同じ。昔は、「僕」のようだったかもしれない。いろんな「君」に出会う中で、いろんな世界観眼鏡を借りる経験をしてきたことで、そこら中に転がっている愛が、全部見えるようになったんだと思う。今の私の目に映る世界は、本当に、美しい。世界観の眼鏡を貸してくれた人々、みんなに、感謝の気持ちが溢れる。それに、もっと、いろんな眼鏡をかけて世界を見てみたい。

この曲についてずっと考えていて、ふと、直感が降りてきた。自分の使命が、突如、更新された。


「そこにある愛を循環させること」


髭男がやっていることと、同じかもしれない。方法は違うけれども。私なりのやり方で、自分の世界観を伝えていくことで、そこにある愛を循環させていきたいと、ここで宣言。


おまけ

そうこうしているうちに、Youtubeの再生回数は、3万回くらい増えている。今この瞬間に、この曲を聴いて、世界の美しさを再発見している人がこれだけいるんだ…と感じるだけで、幸せだなあ。

あ、そうそう。Youtubeのコメントもすごく感動的で、既に1万近いコメントが書かれているのだけど、そこがもう、愛の交流の場…。『I LOVE...』から、何かを受け取り、世界を捉え直してみているんだなあ…

この方のコメントに感動がとまらない。勝手にすみません。。。

「この世には色んな形の愛がある」なんて最近よく聞くようになったけど、私はまだ全てを理解できている訳では無いと思う。でもこの曲を聞けばすっと入って来て、純粋にあたたかい気持ちになれる。

「理解できているわけではないと思う」という言葉が出てくる時点で、多分、理解できているんじゃないかな。理解できている未来の自分が、既にこの方の中に存在しているように感じる。はあ、素敵。尊い。

サポートいただいた分は、自己拡張の機会に使わせていただきます。学びや気付きは、noteの記事に綴ってゆきます。