非ジャニオタから見たSixTONES~京本大我編~
待ちに待ったNAVIGATORの発売から1週間以上が経ちました。
ジャニの世界に初めて足を踏み入れた身としては、プロモーション期の供給の多さに感動を覚えます。
さて、前回はSixTONESを好きになる前の各メンバーについての印象について書きました。
今回はそこで割愛した京本大我さんについて書いていきたいと思います。
途中、ファンの方が不快に感じるかもしれない表現を含みますので、ご注意ください。
初めての出会い
慎太郎くんと同じく、京本さんを初めて観たのは少クラの出演時でした。
お父さんが有名人であることと、まるで女の子みたいな見た目の男の子ということで、慎太郎くんと並んでかなり印象的だったのを覚えています。
ミュージカル「エリザベート」
少クラを観なくなって月日は流れ、次に京本さんと再会したのが、ミュージカル「エリザベート」でした。
私はもともとにわかミュージカルオタクで、エリザベートも好きな作品のひとつでした。
正直に言うと、ルドルフ役のキャストとして京本さんの名前を見たとき、かなり複雑な気持ちになりました。
ひとつは「あの女の子みたいだった子がこんなに大きくなったんだ!」という驚き。
もうひとつは、大好きなミュージカル作品に「ジャニーズのアイドル」が出演することへの戸惑いでした。
もちろん「SHOCK」や「ザ・ボーイ・フロム・オズ」等、ジャニーズのタレントが出演している名作ミュージカルはたくさんあります。
だけどそれらは、「タレントさんありきの作品」という認識が自分の中であったので、特に抵抗を感じるものではありませんでした。
でも、エリザベートは違うと思っていた。
もちろんどんなに有名な作品でも、人気や伝統のある作品であっても、舞台のキャスティングに実力以外の要素が大きく影響することは理解しているつもりでした。
ビジネスである以上そこは仕方のないことだと思います。
ただ、明らかに実力が追い付いていないキャストがいたことで、作品を純粋に楽しむことができなかったという経験を、私は過去にしたことがあります。
ルドルフは出番こそそれほど多くないものの、作中の重要な登場人物であり、大きな見せ場もある役です。
それゆえに、もしかしたら今回も同じようなことが起こるかもしれないという不安があったのです。
そして、この不安の根底にあったのは「ジャニーズは歌が上手くない」という先入観でした。
ジャニーズの中でも「歌が上手い」と言われる人が何人もいるのは知っていましたが、あくまで枕詞に「ジャニーズにしては」が付くのだという認識でした。
また、京本さんは入所したばかりの頃のパフォーマンスしか知りませんでしたが、特に歌が上手い子だという印象はなかったため、より不安に感じた部分もありました。
さらにもうひとつ、不安に感じていたのが「ファン」のことでした。
普段ミュージカルを観ない方たちが、キャストをきっかけに劇場に足を運んでくれることは、とても喜ばしいことだと思います。
しかし、それゆえにトラブルが起きることもあります。
過去に本業が舞台役者でない方が出演しているある作品を観劇した際、隣の席の方達がそのキャストのファンだったことがありました。
そのキャストが舞台に出て何か話すたびに、隣の席の方は小さく声を出して、横の友人と興奮を分かち合っているようでした。
気持ちはよく分かる!分かるのですが……正直舞台に集中できず残念な気持ちになりました。
また、カーテンコールの際には、
「○○―!(キャストさんの愛称)」
「キャー!」
と、会場内にいたファンの方達から声が飛び、まるでアイドルのコンサートのようでした。
その時舞台上には、主役級を含め他の多くのキャストの方々が立っていたにも関わらず、です。
ジャニーズのファンにあまり良い印象を持っていなかった自分としては、またこの時と同じようなことが起こるのではないかと、心配だったのです。
いざ京本ルドルフ初見
このようにうだうだと色々考えていたわけですが、結局私は京本ルドルフ回を観劇することになりました。
結論から言うと、私が心配していたようなことは全く起こりませんでした。
京本さんが演じるルドルフの、その素晴らしい演技を観て、私は感動のあまり涙を流し、以降彼の大ファンになったのでした……と言いたいところですが、実際はそのようなこともなく。
ちなみに私はプロでも専門家でもないので、歌やダンスや演技の上手い下手など、たいして分かりません。
なので、私が初めて素人目から京本ルドルフを観て感じたことは、「違和感がなかった」ということくらいです。
他のキャストと比べて明らかに足を引っ張っているわけでもなく。
他のキャストと比べて抜きん出て存在感を示しているわけでもない。
ただ、舞台の上に「ジャニーズのアイドル」はいなかった。
そこにいたのは1人のミュージカル俳優だったと、そう感じました。
そしてもうひとつ、心配していたファンのこと。
結果として、私は2019年までに私が観劇した京本ルドルフ回の中で、ファンの方がトラブルを起こすようなことはありませんでした。
開演前のおしゃべりの内容から、「京本くんのファンかな?」と思われる方が周りの席にいらっしゃったこともありましたが、上演中に騒いだり叫んだり、そのようなことをする方はいませんでした。
5年の時を超えて
2015年から2019年まで何度もエリザベートを観てきたのに、なぜ今になって私は京本大我に魅了されたのか。その理由は大きく3つあると考えています。
1つめは、京本さん自身が成長して実力をつけたこと。
2つめは、京本さんを「皇太子ルドルフ」として見るか「アイドルの京本大我」として見るかの違い。
3つめは、1人だけでなくSixTONESの中にいることで引き出される魅力があること。
こうした要因が重なり、私は5年の年月を経て「『アイドルグループSixTONES』の京本大我」の沼に落ちたのだと思います。
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ということで以上が、ファンになる前に私が京本さんについて思っていたことです。
気付いたらほとんどミュージカルの話ばっかりになってしまいました。
とはいえ、ミュージカルについては正直まだまだ書きたいことがたくさんあります。
ニュージーズの上演は残念ながら中止となってしまいましたが、いつかファンとして京本さんの舞台を観に行けた暁には、「京本大我とミュージカル」について心ゆくままに書いてみたいななんて思っています。
それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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