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栄養があるってどういうこと?

マグロは栄養があるとか鶏肉は牛肉より栄養があるとかレバーは栄養価が高いなどこういう言葉で日常的に使われるが厳密に栄養学の分野で栄養があるという言葉を定義した場合◯◯は栄養があるよねっという使い方は厳密に言うと正しくありません。

栄養があるという言葉は摂取・消化・吸収・代謝ができる。
この4つの一連の流れがスムーズに行える状態これを栄養があると定義する。

食品を摂取した上で、必ず小腸でほとんどの栄養素は吸収されます。
それ以前に唾液であったり、胃や十二指腸の部分で消化吸収される代謝において、分子的にも構造的にも小さくなり、ほとんどの栄養素が十二指腸から小腸に入る段階で空腸と回腸で吸収がされます。
この空腸と回腸で吸収される工程において摂取したものが胃や十二指腸で消化・吸収ができ吸収したものが体の中で使える状態。つまり代謝が起きて初めて栄養があると言えます。

例えば、鉄分で言うと摂取・消化・吸収の過程ができてもそれが体の中で使える利用効率を考えると鉄分は物凄く低くなります。
貧血の方に栄養指導のアドバイスとして◯◯は鉄分が豊富なのでおすすめです。という形でレバーをなどを勧める方が多いが、その鉄分が消化吸収ができる腸内環境が整っているのかその方の体質的に鉄分を体の中で代謝できるのか否か、こういったことにも考慮しないと本当の意味で栄養があるとは定義できません。
栄養があるとはどういうことか聞かれた場合には、摂取・消化・吸収・代謝この4つ全てががスムーズに行えていて初めてその人にとってこの食品栄養素は栄養があると表現することができます。

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