Merci ヴァラン

最終ラインにある圧倒的存在感

我々は何度彼がトロフィーを掲げる瞬間を目撃したことだろう。若くしてフランス代表の最終ラインに名を連ね時にはチームを鼓舞する姿はレアル・マドリードの先輩セルヒオ・ラモスに重なるところを見たものだ。そんな彼がフランス代表を引退することを発表した。本人の中ではやり切ったと言ったところだろう。レアル・マドリードを退団した時と本人的には同じ感覚なのだろう。「あとは頼んだ」そう言っているような気がする。

そんな彼の一番の持ち味はスピードだろう。相手フォワードと同時にスタートしても追いつくことのできる、もしくは少し遅れてスタートしても対応できるスピードを持ったセンターバックは世界でも存在しないと言っていいのではないだろうか。私の中で「速いセンターバックは?」と聞かれたら真っ先にラファエルヴァランと答えるだろう。それぐらいヴァランは速い。できることなら選手活動引退を前にキリアンエンバペとの一対一を見て見たいものだ。そして時にはセットプレー時にヘディングによる得点するシーンも頭をよぎる。ヴァランのヘッドはとにかく打点が高い。びっくりするような高さだ。身体能力が高いとシンプルに表現することができるかもしれないがとてつもないクオリティだ。そんな彼だが、プレーの判断はとても堅実だ。特に自陣ペナルティエリア付近では難しい選択はとらない。そんな安心感もデシャン監督の信頼を勝ち取った要因の一つではないだろうか。

これからはマンチェスターUでの活動に専念することになるのだろうが是非チャンピオンズリーグに戻ってきて欲しいところだ。そして、代表ではコナテ、ウパメカノ、クンデに任せたぞというところだろうか。どちらにせよ寂しいし一つの時代が動いているのかもしれない。

#サッカーを語ろう

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