世界最高のインサイドキック

ドイツの精密機械


パスマスター、精密機械、メトロノームなど彼を称賛する言葉は数知れず。昨年までモドリッチ、カゼミロと中盤を支配してきた。世界最高のインサイドキックと言っていいだろう。レアル・マドリードに移籍してきてから彼のプレーを見てきた。当時の監督は現監督のアンチェロッティ監督だった。当時はハメスロドリゲス、モドリッチと中盤を形成しクロースはアンカーでボールを展開していた。ワンステップで30m〜40mかそれ以上の距離を一瞬にして縮めるロングパスは一つの芸術作品と言っていいだろう。もちろん、縦に差し込むパスも精度、質ともに高い。ジダン監督就任後はインサイドハーフでプレーするがボールの持ち出しを助けるため少し下がった位置まで降りたり、ある程度自由に左サイドを動きながらバイタル付近まで顔を出す。アンカーでプレーしている時に比べてクロースの相手を剥がすドリブルの巧みさも見せるようになり世界最高のセントラルミッドフィルダーの一人とも称されるようになった。

そんなクロースが昨年のEURO終了後に代表活動の引退を表明した。そのためW杯でクロースのプレーを見ことはなかった。たらればになるがクロースがいればドイツ代表の結果は違ったものになっていただろう。断言する。

しかし、怪我人だらけの年明け後のレアル・マドリードだがここにきてクロースの調子は非常に良好とではないだろうか。モドリッチ、チュアメニがW杯明けで中々コンディションが整わない中クロース休養が大きいのではと感じる。常にチームにとって彼の存在が大きいことは当たり前だがこのチーム状況においては彼の出来によってチームの攻撃のスムーズさ、回数など攻撃のあらゆる面において影響するだろう。

彼の戦術眼無くしてレアル・マドリードが後半戦を戦うのは非常に困難だと言えるだろう。

今一度彼の一本のサイドチェンジに注目してみてもいいのではないだろうか。

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