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洋ロックオタクがKPOPにハマり、紆余曲折をへてNCT DREAMの初フルアルバムリリースを見届けた話

タイトルの長さに引いた皆様、こんにちは。
noteを書くのがほぼ1年ぶりくらいという亀更新にも程があるだろという感じ。今回は、まさか自分がnoteでKPOPについて書くことになるとは思わなかったけれど、感情がクソデカになってしまったので、勢いで書いていこうと思う。KPOPにハマった簡単な背景〜NCT DREAMのフルアルバムのごく簡単なレビューをだらだらとしたためていく。


何がどうしてKPOPにハマったのか

そもそも、私はタイトルにある通り、ゴリゴリの洋ロックオタクであり、1年前くらいまでは、KPOPはBIG BANG、BTS、BLACKPINK、TWICEあたりの有名どころを名前だけ聞いたことあるなくらいの認識しかなく、音源はさして聞いたことがなかった。
(自分がどの辺の洋ロックオタクであるかは過去の投稿を見て頂ければわかりますので、暇で仕方ないから読んでやろうという方は読んでみて下さい)

はじめのうちはなんとなく必要に駆られてというか、この時代にKPOPをよく知らないでいるのもあれかと思って試しにBTSを色々聞いてみるかと思ったのが、KPOPを聴くようになったきっかけである。

昨年の今頃はまだBTSのメンバーの名前覚えと音源視聴に時間を割いていたことを思い出すと、現在のこのハマりっぷりと来たら、人生の半分以上はジャニオタをやっているからかわからないが、やはりドルオタの素質を持っていると大変だと思わざるを得ない……。

BTSにうまくハマったことを皮切りに、その後はBLACKPINKやTWICEもぼちぼち聞いて、SEVENTEENの沼にいったん落ち着いた。ここで初めて得点のために「積む」という行為を覚えることになり、まさか自分がこんな同じCDを何枚も……と、頭を抱えることになるのもSEVENTEENが初めて。
トレカという文化にも触れ、推しのトレカを集める楽しさ、ランダム開封の楽しさを知ってしまい、本当にどうしてくれるんだ、SEVENTEEN。貯金もクソも無いぞSEVENTEEN、実質10形態カムバ楽しみにしてっかんな!

そこからも色々手当たり次第に聞いてみて、TREASUREも推すことになり、もうそろそろ推しを増やすのを止めようかと思っていた頃にSEVENTEENのオタクから布教されたのが、Neo Culture Technologyであり、ここからまた私のオタク人生は更に狂うことになる。


NCTの話

SEVENTEENのオタクからNCTを布教されたのは昨年の12月頃 。(まだ半年くらいしかNCTについて勉強できておらず、書くのすら烏滸がましく(しかし書く)、間違った認識をしている部分もあるかもしれないので、何か間違っている部分があったら教えて頂けると幸いです。)

元々ルーカスとマークしか確実にわからない状態で布教され、その日1日のうちに他の21人を叩き込まれた。その中で、え?君かわいいね?どこ住み?てかライン教えて?な出会いをしたのが、ジェミンである。


布教されたその日に勢いで買った「Resonance Pt.2」でジェミンのトレカを引き、これはもう運命だ(言うだけタダ)、推す!と決めた。短絡的過ぎると思わなくもないが、推しを見つける瞬間は大抵こんな感じな気がする。
私はSuperMで知ったルーカスが単推しだったので、ジェミンは二推しからのスタートだったが、今や弟に欲しいとまで言い出す始末である。本当にオタクという生き物はどうしようもない。

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本当にお顔とお声が好き。(ど直球)

ただ、ジェミンを推しにしたと言ったところで、そこからすぐにDREAMにハマったわけではなく、むしろジェミンを見つける前、NCTというグループ名しか知らない頃は、DREAMはいちばんハマらないだろうとなんとなく思っていたので、まさかまさかのどっぷりハマり具合で、未だにどうしてここまでDREAM推しになったのかよくわからない。音楽がいちばんしっくり来たのか何なのか、雰囲気が好きだったのか。Resonance収録の「舞代路」でこらぁすげぇ良い曲だ!となったところがおそらくきっかけだと思うけれど、何せ彼らは日々の情報量が多いのでハマった当初のことがよく思い出せない。まあそんなものか……。

ハマりはじめたところで、ちょうどよく初のフルアルバムのお知らせが来たのも、沼を加速させた。KPOPアイドルたちのこの"カムバ"なるお祭りのようなものも、わりとこの界隈独特のようなものの気がしている。コンセプトフォトをいくつも毎日公開したり、ティーザーを小分けに出したり、公開された画像や映像からファンが考察をしたり、まず洋ロック界隈では見られない光景なので、新鮮な楽しさを感じている。
この辺り、KPOPアイドルは売り方が上手いなあと思う。アルバムリリースまでに期待を膨らまさせるのが本当に上手い。そしてその膨らんだ期待を超えていくことが多いのもすごい。

例に漏れず、今回のNCT DREAMの初のフルアルバムは、私にとってはかなり衝撃的なアルバムだった。まさかKPOPアイドルのアルバムで聞き終えた後に、これは良すぎて死にたいというアルバムに出会うとは思わなかったからだ。

初動ミリオン超えをメンバー自身がそれぞれどう受け取ったかはわからないが、ファンがそれだけ買い込むだけの価値があるアルバムであることは間違いないし、普段KPOPをあまり聞かない層にもぜひとも聞いてほしいと個人的には思っている。

以下、簡単なレビューをしたためていく。ロック以外はわりと理解できていないジャンルが多いので、こういったアイドルのアルバムのレビューはわりと難しいところがあるが、とりあえずやれるだけやってみよう。レッツトゥラァァァアイッッッ゛!!!


Hot Sauceレビューのようなクソデカ感情感想文

2021年のKPOPアイドルジャンルでは、暫定でベストの作品を出してきていると思う。初のフルアルバムともあって、たぶん事務所も気合いを入れたのかわからないが、昨年からの流行としてあるレトロな風味のある音をしたトラックや、R&Bをうまく取り入れたトラックもありつつ、タイトル曲トラック①の「Hot Sauce」を聞けばわかるように、我が道を突き進むSM、さすがである。あそこまでわけがわかないような音をしているのにキャッチー。トラック②の「Diggity」もなんとも中毒性のあるポップなトラック。ヘチャンのA ha!からはじまり、"僕の目を見て、僕に付いてきて"と歌詞中にあるように見たことのない世界に冒険に出ていくような、大きなスケールを感じられる楽曲になっている。トラック③は、心地よくいささか不気味さも感じるイントロから展開されるR&B調のロマンチックなトラック(詳細は後述)。トラック④の「My Youth」は、"君は今何をしているかな?"、"君は私の春であり夏でもあった"、"共に泣き笑いあった思い出は美しい"、"どうか私たちの日々を覚えていて"、とタイトルの我が青春そのまま、どことなく星空を眺めながら走馬灯のように色んな思い出が駆け巡っているようなそんな雰囲気を感じるトラック。トラック⑤の「Rocket」はガラッと雰囲気が変わり、思わず踊り出したくなるような裏拍が特徴的なレトロでファンキーなポップトラック。トラック⑥「Countdown (3,2,1)」は、ちょうどいい位置にこのヒップホップトラックを持って来たなあという印象。(ヒップホップに明るくなく、勉強中なので、これがどういうヒップホップなのかわからない(おい)、オールドスクール?ニュー? 昨年リリースのresonanceでもこんな風味のヒップホップトラックがいくつかあった気がするので、有識者いらっしゃったら教えて頂きたい)
全体としてはポップに寄っているアルバムの真ん中に持って来て、雰囲気の違うちょっとしたブレークタイムに浸るような感覚になるトラック。
トラック⑦「ANL」で再びポップに戻る。これもまた何回も聞きたくなってしまう感じがある。中毒性のある音をしているわけでは無いが、All Night Long 一晩中何回でも再生したくなる、そんな曲。トラック⑧「Irreplaceable」は、かけがえのないもの、7人の完全体のDREAMそのものを表すタイトルのような気がして、このタイトルだけで傑作だとわかる、メンバーのボーカル・ラップのスキルの高さも感じられる秀逸なスウィング調のトラック。トラック⑨「Be there for you」はフィナーレへとうまく橋渡しをしてくれる落ち着いたピアノの音が心地よい、綺麗なラブバラード。そして最終トラック⑩「Rainbow」は、まさにこのフルアルバムの最後を飾るには最適なサビの音の広がりが素晴らしいポップトラック。虹が7色で表されるように、NCT DREAMも7人でひとつの形を成す。これからDREAMがどうなるのか、我々にはわからないけれど、希望や夢で溢れた未来があってほしい。虹の終わりにずっと続く花道が待っていますように。

簡単に全曲をさらったが、個人的に特に良いなと思ったトラック5つについて、追加で軽くクソデカ感情を並べておく。
クソデカ感情感想文中に出てくるメンバーの発言は以下の記事から引用している。 

「NCT DREAM、7人でフルアルバム完成に感慨「人生で忘れられない活動に」【メンバー全員コメントあり】|オリコン|北國新聞 」


① Hot sauce タイトル曲
久々に細胞が興奮した曲に出会った。(気狂いトラック大好き芸人) 興奮しすぎて、初めて通しで聞いた時に涙腺にきた(?) まじでどの層にウケるんだこの気狂いトラックと言わんばかりにわけがわからないのに、聞いた後の興奮度合いと言ったら一級品。どうやって生きてきたらこの曲を作れるのか作家陣にお問合せしたい。AメロもBメロもサビもダンスブレイクのどこも狂っている。まじでこれをモノにしているドリム何者なんだ……。伊達にSMエンタのアイドルじゃないなと、やはりレベルが違う。SMも作家陣もドリムもみんな良い意味で狂っている。SMの出してくる音にハマるべくしてハマった理由が、なんとなくだがこの曲を通してわかった気がした。

③ Dive into you
個人的にタイトル曲並みに印象に残るのがこのDive into you。これはもう歌詞を翻訳している時に、詞の良さに頭を抱えた……。とにかくロマンチック。「僕にとっては君は逃げる地平線のようで、目の前にいるときですらも恋しくなるんだ」「君を掠める風に嫉妬しているし、君の頬に落ちた月明かりにすらいらだっている、もっと近づきたいのに」
本当に良歌詞。お伽話が始まるようなノスタルジックなイントロから始まり、全体的にR&B調、サビはone directionを思い起こさせるようなポップサウンド、ラスサビ前のI will diveの波が押し寄せてくるような繰り返し、そし君に飛び込んでいく、沈んでいくという詞で終わるこの曲。ひとつの青春映画を見たかのような満足感。君を追いかけることが幸せで溺れていきたいくらいなのに、なかなか掴めない切なさのようなものも感じて、カァーーっ!そういうのめっちゃ好きだよ!とまたひとり翻訳作業をしながら叫び散らかす近所迷惑極まりないことを…。ティーザーの映像も良かったし…。


⑤ Rocket
dive into you、My youthからは雰囲気が変わり、アップテンポの裏打ちで踊れるファンクポップ。
「宇宙をステージにして羽ばたきたいという大きな抱負が込められている」と会見でロンジュンが語っておられたけれど、さすがNCT、語る抱負のスケールが違う。ネオなアイドルの宇宙規模でのご活躍、いつか見てみたいね。ドリムならできる。(言霊)
個人的には彼らのデビュー曲の「Chewing gum」に少し近い雰囲気を感じているので、うまくミックスできないか画策している(そうですか)


⑧ Irreplaceable
ソウル的要素も感じるスウィング様の曲調・ボーカルに、ピアノ音とも相まって自然と身体が揺れ動く、どこかレトロな雰囲気も感じられるトラック。練習を重ねたと言うボーカル陣の高音も楽しめる上、ラッパー陣の心地よいリズミカルなラップも楽しめる、とにかく一度で二度美味しい。これをやりこなすDREAMの各メンバーのスキルを感じられるのもまた良い。

⑩ Rainbow
サビのシンセサイザーの音の厚みに涙腺も壊れざるを得ないシンセポップとトラップミュージック様のビート音の交わりが絶妙な多幸感を生むトラック。副題は「栞」。ジェミンが「今回のアルバムで僕たち7人のメンバーが美しい虹のように新しいページを一緒に作っていこうという内容」と語ったように、一度は止まった7人での物語を再び前に進めていくような希望溢れる歌詞が、この曲調にとても合っていて、アルバムの最後にふさわしい楽曲に仕上がっていると思う。

10曲35分の聞きやすさ、飽きの来ない構成、さまざまな音楽ジャンルが上手いバランスで35分間に存在している。私個人的に後世に語り継ぎたいアイドル名盤アルバムに仲間入りでございます。ぜひとも、たくさんの人の耳に届いて欲しい。


長々つらつらと書いてきたが、やっぱりアイドルを見つけて推すことは楽しいし、はやくドルオタから足を洗いたいと思いつつも、今回のように音源が良いアイドルに出会ってしまうと、なかなか難しい。これはあくまで私の偏見に基づく考えだが、アイドル音楽はその性質の都合上、ポップスジャンルで最先端を行くこともあると思うので、アイドルを追いかけていて悪いことはないと思ってもいるので、より足を洗えないのかもしれない。今年はどれだけの良いアイドル音楽に会えるか、下半期以降もめちゃくちゃ楽しみである。

最後に、NCT DREAMのメンバーが選曲したプレイリストがApple musicにて公開中だが、秀逸なので、ぜひそちらも聞いていただきたい。

(完)





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