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洋書の誤訳を会社にメールした

村上春樹の小説の英語版が誤訳している。

しかし誤訳したものが何度も出版され続けていて、英語圏の読者たちは勘違いしつづけるのだろうか?と思うと、いてもたってもいられなくなった。

メールしてみよう

英語版が間違っていますよ、といって、村上春樹本人にメールしてもしょうがない。「知らん」と言われるかもしれん。

翻訳したのはTed Goosenさんである。この人のバージョンを販売しているharukimurakami.comというところに尋ねてみよう。


どこが誤訳しているか

誤訳は2箇所あるのだけれど、そのうち「解釈の違いでは済まされんぞ」と思うほどはっきりとミスしている部分について尋ねた。

学者について会話するシーンで、パスカルとパスツールを間違えたところだ。

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このひげづらの人がパスツール。原作ではテレビ番組のなかでパスツールについて会話していたことが紹介される。抗体と減温殺菌を見つけた人らしい。これが英語版ではパスカルになっている。

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こっちがパスカル。パスカルは気圧を発見した数学者。まったくの別人である。


メールしました

とりあえずメールしてみた。こういう内容である。

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我ながら本当にこの英文で合ってるのかな、とも思う。でも意味は伝わるはずだ。ついでに別のページにかんする誤訳につていも指摘しておいた。

英語で気を遣うっていうのは難しい。私がクレーマーみたいに映っていたならちょっと申し訳ないな。

返事が来たらまたこのnoteに記事を書きます。