もう1往復しよう、けんかしないために
spoonで他の人の配信を聞いて、あることに気がついた。
それは職場で起こるトラブルにも共通していた。
口頭だけでむずかしい会話を進めると、たいていうまくいかないのだ。
私は以前の記事で、話すスピードが速いと会話が荒れるという意味のことを書いた。
でも、それだけじゃなかった。例えばスマホかパソコンを使って文字だけで会話をする場合は、
①言葉を考える
②文字を書く
③書いた文字を見る
④送信ボタンを押す
とこう、言葉が1往復している。これが文字ではなく声だけになると、③の部分がカットされてしまう。もっというなら、④の手間も無くなる。
だから口から出まかせみたいな言葉を届けてしまうのだ。未完成のセリフがそのまま相手に受信されてしまう。
職場で連絡系のミスが起こるのも同じメカニズムだった。上司の言うことがコロコロ変わってたり、ヒントが不足してたりする。それによって、球技でいうところのパスミスが発生する。
パスミスが起こると、立場の弱い側が怒られる。
それで新人さんが精神的に追い込まれていくのを先週見た。かわいそうだと思う。時間がなくてみんな焦ってる場所だとパスミスも増える。
状況によって、声だけで会話するしかしょうがないケースはいっぱいある。それはわかる。
でも、もし会話がボヤッとしてたら、あえて時間をかけて言葉をもう1往復させた方がいいんじゃないか。
そしたらパスミスも減るし、なにより無駄なけんかが減るよね。